読んだ本の感想をつづったブログです。


リニアが日本を改造する本当の理由 (メディアファクトリー新書)
リニアが日本を改造する本当の理由 (メディアファクトリー新書)
市川宏雄
メディアファクトリー 2013-06-28

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危ないリニア新幹線


2027年に東京-名古屋、2045年に東京-新大阪で開通が予定されているリニア新幹線について、必然性や現在の構想、実現によってもたらされるであろう経済効果などを解説している作品。
著者は都市工学が専門で、『山手線に新駅ができる本当の理由 』という作品で知られているらしい。

まずJR東海が線路だけでなく駅の建造費も負担することを決めた背景には東海道新幹線の線路やトンネル、橋などが老朽化しているという問題があり、費用をかけてでも早く中央新幹線を開通させて東海道新幹線のメンテナンスを行いたいとの思惑があると書かれており、知らなかったので少し驚いた。

次に、東京から名古屋にかけての、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知の一都五県に建設される駅の大まかな位置や建設ルートについて書かれている。
基本的には人口密集地では地下に、そうでもないところは地上に駅を建設することとなっており、各駅の地理的な環境が分かって興味深い。

そして、リニア新幹線ができた際の影響について語っている。
東京と名古屋の所要時間が40分となることで、運賃はともかく時間で言えば千葉市や小田原市と同等の通勤圏内となり、巨大なベッドタウンができるのと同様の効果をもたらすとしている。
また、東京から中部国際空港(セントレア)を利用することが選択肢に入ったり、リニア新幹線が飛行機の国内線の分を引き受けることで羽田空港がより国際線に力を入れることができること、東京での始発駅と目されて羽田とも近い品川が大規模なターミナルとなることなどが書かれている。

当然リニアには多額の費用や環境への負荷、ストロー効果と呼ばれる地方から都市への人口の流出などの課題もあるわけだが、まずはどのような構想が考えられるかを知ることができ、読んでよかった。

著者の作品に関心を持ったので、前著である『山手線に新駅ができる本当の理由 』もそのうち読んでみようと思う。



山手線に新駅ができる本当の理由 (メディアファクトリー新書)山手線に新駅ができる本当の理由 (メディアファクトリー新書)

市川宏雄
メディアファクトリー 2012-08-29

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ネットのバカ (新潮新書)
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中川 淳一郎
新潮社 2013-07-13

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『ウェブはバカと暇人のもの』の著者でニュースサイト編集者という肩書を持つ中川淳一郎による、ネットが普及した現在が思われているほど儲かるわけでも平等なわけでもないことを書いている作品。

現在はネットが当たり前に存在するものとして受け入れられている過渡期としていて、実際はネットではリアルな世界以上に格差が激しいことや、企業経営者や芸能人などリアルで成功している人が圧倒的に有利なことなど、ネットへの幻想はあまり存在しないことを語っている。

例えばGREEやモバゲーのような無料でもプレーできるが課金すると有利になるサービスでは無料でのプレーヤーは課金した人を盛り上げる役割を果たしているとしていて、この手のサービスでも何らかの意味で代価を払っているのだと感じる。

そしてタイトルにあるように、ネットでバカなことをしてしまう人の事例を多数挙げている。
例えば不法行為を自慢げにアップしたり、有名人のプライベートを暴露して多くの人から反発を受けて個人情報を特定されてしまうなど、このような人が横行すること自体ネットが普及した証なのだろうと感じた。

著者がクライアントに対し、ネットには過大な期待を抱かずにほどほどに楽しむくらいのスタンスがいいという提言をしていたのが印象に残った。
ネットに時間を使いすぎたり振り回されるのではなく、楽しんで使いこなすことが大切なのだろうと思う。



ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

中川淳一郎
光文社 2009-04-17

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日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)
日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)
竹村 公太郎
PHP研究所 2013-10-03

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元建設官僚の竹村公太郎による、地形や気候、インフラといった下部構造から日本史を考察している作品。
以前読んだ『土地の文明』『幸運な文明』の2冊を再編集したもので、著者の経験やエッセイ的な部分が加えられている。

以前上述の2冊を読んだ時は家康や徳川幕府関係者による江戸近辺を中心とした関東地方の都市計画の見事さが強く印象に残り、本作でも改めて関東地方の潜在的な発展性に着目した家康はすごいと思わされる。

また、都市が交流軸や河川の大きさ、森林の状況などに影響されるという視点から、奈良や京都がいかにして首都に定められてその後遷都することになったかが書かれている。
海面が現在よりも高かったり干拓が進む前の過去の地図を見ると、現在では内陸部と思われる地域も水運のいい場所に都市が建設されていることが分かって興味深い。

このあたりは以前読んだ『爆笑問題のニッポンの教養 現代の秘境は人間の"こころ"だ 芸術人類学』で、中沢新一教授がアース・ダイバーと呼ぶ手法であり、そのような話を読んだと思い出しながら読んでいった。

結果的に再読に近いような感じで読んだわけだが、再認識できたり新たに感想を持った部分があったりして、読んでよかったと思う。



[本書の文明・文化篇]

日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫)日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫)

竹村 公太郎
PHP研究所 2014-02-05

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逆説の世界史 1 古代エジプトと中華帝国の興廃
逆説の世界史 1 古代エジプトと中華帝国の興廃
井沢 元彦
小学館 2014-01-20

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『逆説の日本史』シリーズなどで知られる井沢元彦による、世界史編。
まずは古代文明からということで、エジプトと中国の文明を取り上げ、発展や衰退の経緯を考察している。

前半のエジプト文明編では最初に神話の話が続いて読むのが少々つらかったが、ピラミッドやヒエログリフの話になると面白くなってきた。

特に、ヒエログリフが表意文字のように見えるのに実は表音文字で、しかも表意文字の要素もあるというややこしさがあることは知らなかったので驚いた。

文盲の人用には書きづらいがイメージから覚えやすいヒエログリフを使用したらいいのではないかという著者からの提言があったりして、文字の表記法によって考え方も規定されるものなのだろうと改めて感じた。

後半の中国文明編はある程度の予備知識がある分、スムーズに読んでいくことができた。

靖康の変(北宋が女真族の金に首都を落とされ、皇帝一族が連れ去られた事件)などの北方の遊牧民国家によって侵略された屈辱が原理主義的な朱子学を生んだことや、その朱子学が親孝行を至上の徳目としたために中国や朝鮮半島などで家族・親族による汚職がないかとしていること、朱子学の商業蔑視が毛沢東やポル・ポトによる愚行の数々につながっていることなどが書かれている。

日本も徳川幕府で朱子学が官学とされた結果、幕末での開国交渉でうまくいかなかったケースや昭和期における軍部の暴走などに朱子学の悪影響が出たのではないかとしている。

儒教や朱子学が哲学ではなく宗教だという話を具体的な例を挙げて解説し、その負として結果が汚職の蔓延や歴史の歪曲、深刻な環境汚染につながっているとしていて、中国や韓国、北朝鮮などでこうした部分の解決は絶望的だと思わされた。

著者の語り口が日本史から世界史へと題材を移しても大筋は変わっておらず、興味深く読むことができた。



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PASSPO☆
ユニバーサル ミュージック 2013-12-10

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PASSPO☆のメジャーデビュー後3枚目のCDアルバム。
先日あまり予備知識もなくPASSPO☆のフライト(ライブ)へ行ってみて、思っていた以上に楽しめたので購入した。

空と旅をテーマにしてCAっぽい衣装ということから勝手におしゃれなグループというイメージを持っていたが、行ってみるとロック調の曲と大きなダンスで会場が盛り上がっており、いい意味で予想を裏切られた。
例えばAKB48のようにセンターなど大体のポジションが決まっている形ではなく、曲中に頻繁にポジションを変えてステージを広く使って踊っているのが目を引く。

メンバーではメインボーカルとして歌うキャプテン(リーダー)の根岸愛とパワフルな歌声の森詩織、小柄ながら愛嬌と躍動感のある動きが目を引く増井みお、モデル体型でおっとりした雰囲気なのに激しいダンスが印象的な玉井杏奈など、それぞれの特徴が出ているので見ていて楽しい。

本作では「STEP&GO」や「BEAST IN YOU」、「 BABY JUMP~天国への搭乗便~」といった盛り上がれる曲、ゆるい曲調のイメージがある桜ソングに対してかっこいい感じの「サクラ小町」、増井が作詞に関わったということでフライトでも感極まって泣きながら歌っているように見えた「おねがい」などの良曲が多く入っている。

ファーストクラス盤に入っているDVDでは、収録曲の「Growing Up」にまつわるメンバーへのインタビューと、昨年4月に行われたフライトが収められている。
ここでは特にフライトのDVDがお得感が強く、先日行ったフライトを思い出しながら観た。

先日のフライトおよび本作によりPASSPO☆に強い関心を持ったので、機会があればまたフライトに行ってみたいとともに他のCDやDVDも購入してみようと思っている。





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