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読んだ本の感想をつづったブログです。





長期投資と中期投資の間を取り、3ヶ月くらいの中期投資を紹介・解説している作品。

概略としては、下記のような方法となる。
  • 景気に連動しやすい、シクリカル銘柄と呼ばれる株式を選択する(素材産業や工作機械メーカーなど)
  • 景気の動向を判断し、順張りで売買する
  • プラス20%で利益確定、マイナス15%で損切り
  • 景気後退の局面では、食品やインフラ産業のようなディフェンシブ銘柄に投資する

ポイントとしては景気に連動しやすい株式を投資対象とすることで、企業の成長性とか割高or割安といった分析をあまりしなくていいことが長所と言いたいようである。

不勉強なので、景気の動向に影響を受けやすい産業、受けにくい産業といった話がなるほどと思った。

全体的に配置リアルと感じたが、著者が語るほど誰でもできる簡単なものだとも思わない。
参考人はなったが、まめにチェックできる自信がないので採用は見送る。





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ヘッポコ征夷大将軍
長谷川 ヨシテル
柏書房 (2018-11-12)



タレントで歴史作家の長谷川ヨシテルによる、鎌倉・室町・江戸幕府の征夷大将軍たちによる、偉人らしからぬ人間臭いエピソードを紹介している作品。
『ポンコツ武将列伝』と同様、主人公はさんづけしていて、その人物に対する敬意や愛情が伝わってくる。

鎌倉幕府の源氏将軍は『承久の乱 日本史のターニングポイント』、室町幕府の将軍は『室町幕府全将軍・管領列伝』を少し前に読んでいてある程度の予備知識があったが、本書ではタレントが書いている分か「イケメン」とか「ひきこもり」などと歴史学者が書かないような書き方をしているので気軽に読める。

源実朝のスピリチュアル、足利尊氏や徳川家康の切腹したがるくせ、足利義詮が京都からの脱出をお家芸とするリアリスト、足利義教のエゴサ好き(明の太祖洪武帝・朱元璋と少し似ている)、足利義尚のイケメンとの評判など、特徴を端的に表していて印象に残る。

室町幕府の将軍では、有力大名と対立or反主流派の反乱 → 京都から逃げる → 和睦や他の大名の後押しで京都に戻る → 有力大名と対立or反主流派の反乱・・・ というパターンが繰り返されていて、細川、三好、大内、六角などの有力大名とは大抵の場合関係がこじれているのが乱世なのだと感じた。

徳川将軍では家綱、家宣、家重、家治、家慶、家定あたりはリーダーシップを取るタイプでないために印象が薄いが、庶民思いだったり意外と苦労人だったなど、それなりにいいところがあったところも書かれている。
家重や家定のように生まれつきの病気を抱えて将軍を務めなければならなかったのは大変だったと感じたり、各人の評価はその時期に政治を任せた大老や老中(保科正之、田沼意次、松平定信、水野忠邦、井伊直弼など)に因る部分が大きいとも思った。

著者が楽しんで書いていることも伝わってきて、興味深く読むことができた。






あの方を斬ったの…それがしです
長谷川 ヨシテル
ベストセラーズ 2018/3/20


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ヘンな浮世絵 (コロナ・ブックス)
日野原 健司 (著), 太田記念美術館 (監修)
平凡社 (2017-08-30)



幕末に2年8ヶ月間という短い期間に広重や北斎のパロディというかパクリみたいな面白い浮世絵を出した、歌川広景(うたがわひろかげ)の作品『江戸名所道戯尽』を紹介・解説している作品。

50作におよぶこののシリーズは広重の『名所江戸百景』や北斎の『北斎漫画』の背景やキャラクターを模倣していて、そこに登場するキャラクターが変な失敗したり、とんでもないハプニングが発生したシーンを描いていて面白い。

人を化かす狸や狐、河童、雷様なども登場していて、河に落ちた雷様から尻小玉を取ろうとする河童などの絵には笑ってしまった。

監修は過去に何度か行ったことがある原宿の太田記念美術館によるもので、また行ってみたいと思った。






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市役所職員→旧労働省のキャリア官僚→大学教授というキャリアを持つ人物による、仕事を効率よくこなすための精神状態を整える方法を解説している作品。

官僚時代は大部屋での長時間の残業、大学教授となってからは1人きりで研究室での仕事と違いがあり、その経験を踏まえて書かれている。
大部屋での仕事は集中しづらいとの話には、経験したことがあるので納得しやすい。
(現在は15人くらいの部屋での仕事なので、それほど苦痛ではない)

序盤のところで「自分を変える」とか「考え方を変える」といった正しいけどなかなかできない手法に納得できない部分があることが書かれているのも、その通りだと思ったりもした。
そのため、時間の使い方や仕事をする場所を変えてみたり、気分転換の仕方、時間配分や作業の組み合わせといった手法が多く書かれていて参考になる。

ただし、官庁や大学ではできても民間企業では難しいと思うところもあり、著者が民間企業を経験していない弱点が出ているように思っている。

よくも悪くもない、という感想だった。





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邱永漢の基本法則 株の原則
邱永漢
ゴマブックス株式会社 (2015-10-28)



台湾出身で投資家、実業家、コンサルタントなどとして活躍した故・邱永漢による、株式投資における抑えておきたいポイントを解説している作品。

結局のところ、自分に合った売買方法や業種・銘柄選びが重要としていて、自分の感覚を信じるようなことが書かれている。
また、成り行きでの売買や信用取引が勧められないことや、賛否が分かれるナンピン買いに肯定的なところ、罫線の分析は占いくらいのものであるなどという話はまあ納得しやすい。

セールスマンの言うことを聞いてはいけないとか、価格のチェックについての話が多いのは、インターネットやネット証券が普及していなかった頃に書かれたためで、時代を感じる。

そして、銘柄探しで使用される四季報について、情報ではなく資料という表現が強く印象に残った。
これまで四季報を読んで研究したことがないので、購入して読んでみようと思っている。






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