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読んだ本の感想をつづったブログです。





中国の古典からリーダーに求められると思われる言葉を100集め、見開き2ページで右が訳文、左が解説文の構成で紹介されている作品。

いいことが書かれているのは確かだし、例えば『墨子』で「人は長所で失敗する」という趣旨の言葉の鋭さが印象に残ったりもしたが、全体的にはやや無難な言葉が多いように感じた。

著者の悪癖である解説文の説教臭さもかなり出てしまっていて、あまりいい方の作品ではない。






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関連タグ : 守屋洋,




スティーブ・ジョブズによる言葉をエピソードとともに1項目当たり見開き2ページの77項目にわたって紹介している作品。

ウォズニアックとともにアップルを起業し、大企業に成長した後に追放され、その後ネクストやピクサーといった企業を興して活動した後で低迷していたアップルに復帰、そしてアイフォンやアイパッドといったヒット商品を連発と、かなり上がり下がりが激しいジョブズの経歴をたどりながらエピソードを紹介しているので分かりやすい。

これはと見た第一級の人材を見つけてスカウトする際の殺し文句や、到底不可能と思われる目標をチームのメンバーたちに与えて鼓舞する話、確執ができた仲間に対する冷酷な仕打ちなど、強烈な人柄が伝わってくる。
強烈なビジョンを与えてくれる一方で強烈な労働を強いられるわけで、傍から見る分にはともかく、凡人としてはちょっとこの人の下で働くことはムリだなと思ってしまう。

大企業となってしまうアップルへの憂いや、工場製品ではなく工芸品として自社の製品を位置づけていること、さらには年をとってから技術が必ずしも世界を変えるものでもないと語った話など、奥行きのある話が書かれている。

この人と働くことは大変だが、彼がいなければできていない製品やサービスも多かったはずであり、その偉大さを感じながら読んだ。






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関連タグ : 桑原晃弥,




NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第16巻。
富士山・三保松原、高野山、宝塚、有馬温泉の4ヶ所を訪れた回を収録している。

富士山・三保松原の回は「鶴瓶の家族に乾杯」との合同番組として放送され、笑福亭鶴瓶とともに三保松原や久能山東照宮を訪れている。
思っていた以上に久能山が海に近いところにあったり、「一富士二鷹三なすび」が家康の嗜好による静岡の名産という話などが興味深い。

高野山では高山の上に開けた土地に形成された巨大な仏教都市としてのすごさと、それを実現させた水利や食糧事情、人材調達などの事情が書かれていて、本書で扱われている中で最も行く機会がなさそうなところなだけに新鮮な話が多かった。

宝塚では元は寺内町だったところが宿場町、そして温泉が発見されて温泉および歓楽街になった経緯が語られ、女性や子供向けに阪急の小林一三が室内プールの失敗をした後で作ったのが、宝塚歌劇団という話につながっているのが興味深い。

有馬温泉はこの中で唯一訪れて温泉に入った場所で、鉄分や塩分を多く含んだお湯だったことを懐かしく思い起こした。
断層がマグマで温められた海水を温泉にしているメカニズムや、まっすぐな道を建設したこのシリーズでお馴染みのあの権力者の話、炭酸が石灰となってすぐに詰まってしまうほどの濃度であることなど、次に行ったら気にするであろう話がいくつも出てくる。

この回は宗教や信仰、娯楽などに関連した場所の話が多く、タモリや近江アナもより楽しんでいるたように感じて面白かった。






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関連タグ : ブラタモリ,

嫌われないコツ (ディスカヴァー携書)
植西聰
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014-07-30)



対人関係で気をつけすぎたり無頓着すぎたりして、人から嫌われないためのポイントを見開き2ページで86項目にわたり解説している作品。

他人の都合や気持ちを考慮した言動をすることはもちろんだが、気を悪くすることを気にしすぎておどおどしたり、言いたいことをはっきり言えない場合も不信感を抱かれることにつながることが書かれていて、特に注意したいところだと感じた。

先に言いにくいことを言ったり、断ったり反対するにしても代替案を出すこと、脅しや権威を持ち出すことに対しての対応など、たいしたことでもないのにトラブルになりがちなポイントへの対応が書かれているのもいい。

そしてまともな対応が期待できない人へは距離を置くことと書かれているが、さすがにこの部分ではあまり具体的な話にまで及んでいない。
まともな対応が期待できない人や既に嫌われてしまった後の対応は、また別の対策が必要ということだろう。

不用意に人間関係を悪くしてしわまないための予防的措置という感じのことが分かりやすく書かれていて、参考になる。






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超訳聖書 生きる知恵 エッセンシャル版
Posted with Amakuri
石井 希尚
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2016/10/28


旧約聖書と新約聖書から、160の言葉を現代語訳して紹介している作品。
ダビデ、ソロモン、パウロの言葉が大半を占め、ローマ教会の影響を受ける前の古代ユダヤ人の知恵が書かれているという。

かなり現代的に訳していると思われ、多分当時の人物のエピソードみたいな話は削ぎ落とし、予備知識がなくても理解できる内容になっているのは助かる。

倫理的な話、自制心を持つべき話、人間関係や仕事に対する真摯さなど、人として守りたい話が多く、折に触れて読み返したい内容となっている。

以前読んだ『最強マフィアの仕事術』で著者が旧約聖書のソロモンの言葉に影響を受けて行動を改めたことが書かれていて、本書でもそのエッセンスが多く含まれているのだと思う。

気が向けば、聖書について書かれている別の作品を読んでみようかとも考えている。






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