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読んだ本の感想をつづったブログです。


怪盗ニック全仕事(1) (創元推理文庫)
怪盗ニック全仕事(1) (創元推理文庫)
エドワード・D・ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)
東京創元社 2014-11-28

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価値が全くないもの、あるいはほとんど価値がないものを専門に盗む怪盗ニックを主人公としたシリーズの第1作。
シリーズ全作品を時系列で収録していき、最終的には全6冊になる。

初期の作品が扱われているので、ハヤカワ文庫から出ていた『怪盗ニック登場』『怪盗ニックの事件簿』に収録されている作品と重なると思っていたが、意外と初めて読む作品が多かった。

初期であるためニックは30代後半くらいで、恋人のグロリアにも職業を隠していることが書かれていて、その後の作品を既に読んでいると時代の流れを楽しむことができる。

本作でニックが盗みを依頼されているのは虎、ビルについている真鍮の文字、野球チーム、プールの水、湖の怪獣などで、意外な方法で盗んでいる。
必ずしも派手な手法を使っているわけでもないところが、改めていいところだと思う。

ニックを追いかけるウェストン刑事も2作で登場していて、ニックを追い詰めるが諸般の事情で逮捕できないところもお約束である。

全作品を扱う都合上から出来不出来はあるだろうが、初期の作品なので面白い作品が多いと思う。






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怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)
怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)
エドワード・D・ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)
東京創元社 2018-03-22

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価値が全くないもの、あるいはほとんど価値がないものを専門に盗む怪盗ニックを主人公としたシリーズの第5作。

以前からそうだったか、作品を追うごとに時間が経過したのか、ニックが50代、恋人のグロリアが40代後半くらいの描写がなされていて、しばしばニックが年をとったことをいじられるシーンが出てくる。

本作ではビンゴ・ゲームのカード1枚、金属製の栞、吸いかけの葉巻、消印が押された切手のような物品から、29分間の時間や偽者の怪盗ニックを盗むなど、変わった依頼もなされている。

ニックのライバルでもあり友人でもある「白の女王」と呼ばれる女盗賊サンドラや、ニックを執拗に追い回すウェストン警部といった準レギュラーも登場する他、ホックの他のシリーズで主人公を務めるレオポルド警部とのコラボがなされた回も収録されていて、世界観が広がっているのが楽しい。

ニックが比較的簡単に依頼をこなして依頼者から報酬を受け取ることもしばしばだが、義侠心やら好奇心やらを抑えられずに事件に首を突っ込んで騒動になる回も多い。
年を取っているのに悪漢と格闘するのは大変そうである。

本作でもニック作品の面白さを楽しむことができ、なかなか良かった。
翻訳者のあとがきによると次回の6作目が最後らしいので、これも楽しみにしている。






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怪盗ニック全仕事4 (創元推理文庫)
怪盗ニック全仕事4 (創元推理文庫)
エドワード・D・ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)
東京創元社 2017-04-21

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エドワード・D・ホックの連作ものである「怪盗ニック」シリーズをまとめた作品集の第4集。

ニックは「価値のないもの」の盗みを2万5000ドルで請け負う泥棒で、このシリーズは「価値のないもの」をなぜ盗む必要があるのか?という謎を解くミステリーでもある。
ニックもしばしば依頼人に「なぜその辺の空き巣を雇わないのか?」と質問し、依頼者が答えたり答えなかったりして、最終的に分かるという展開になっている。

本作では「不可能を朝食前に」をモットーとして「白の女王」の異名を持つ女盗賊のサンドラ・パリスが登場し、ニックと競ったり協力し合ったりして話を盛り上げている。

本作は後期に属する作品なので、ニックの恋人のグロリアはニックの職業を知っていて、アドバイスや調べものをするなど協力するシーンも目立つ。
作品によってはニックとの破局の危機を迎えたり、サンドラに心穏やかでない様子を見せたりもしている。

ニックのいい意味での普通さや上品さと、依頼人にまつわる複雑な事情の対比が話を魅力的にしているのだと思うし、私が以前から読み続けている理由なのだろう。






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怪盗ニック全仕事(2) (創元推理文庫)
怪盗ニック全仕事(2) (創元推理文庫)
エドワード・D・ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)
東京創元社 2015-08-29

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エドワード・D・ホックの人気シリーズである怪盗ニック作品を集めた作品集の第2集。
基本的に読みきりの短編集なので、特に第1集を読んでなくても問題ない。

怪盗ニックことニック・ヴェルヴェットはニューヨーク近郊在住で40代くらいのイタリア系アメリカ人で、仕事のない日は恋人のグロリアとボート遊びをするのが趣味となっている。

そして仕事は「金銭的価値のないものを盗む」というもので、報酬は2万ドル、危険を伴う場合は割り増しがついて3万ドルで請け負っている。

盗むことを依頼されたものは古いポスター、ワシの石像、失敗した映画のフィルム、アパートから捨てられるゴミと、さまざまなものが出てくる。
中にはニック自身が盗まれる話や、「何も盗むな」という変則的な話も出てくる。

ミステリーの要素も強く入っていて、ニックが盗もうとするものの所有者にいきなり会いに行って話を聞きだしたり、後半でさまざまな事情が明らかになったりする。

基本的にはスマートなやり方で盗みを行うが、本作ではさまざまないきさつから格闘する羽目になるケースも多かったりする。

以前他の本でニックの作品を読んでいて、やはりこのシリーズが大好きなのだと再認識した。
少なくともあと2冊分くらいはこのシリーズの作品があるので、続編を楽しみに待つ。





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夜はわが友 (創元推理文庫)
エドワード・D. ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)
東京創元社 2001-07

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著者のエドワード・D・ホックは一見価値のないものしか盗まない盗賊の怪盗ニック・ヴェルベットや、不可能犯罪を推理する医師であるサム・ホーソーンなどシリーズもの連作を書くミステリー作家と見られているが、本書はシリーズ連作ではない短編を集めた作品。

街角のシンガーソングライターであるジョニーが女性の死から殺人、さらにはスキャンダルへエスカレートする事件に遭遇する表題作の他、ボクシングの世界チャンピオンになったばかりのジムが謎の男から挑戦を受けるという「陰のチャンピオン」、少年の頃地元の町であった伯父さんの死をめぐるミステリーを語った「秘密の場所」など、軽めのミステリーやサスペンス、ハードボイルドといったほろ苦く情感ある作品が集まっている。

サム・ホーソーンのようなあっと驚くような推理や、ニックのあざやかな仕事ぶりとは感じを異にしているが、ほんのちょっとした食い違いが生む悲劇や、人生のうまくいかなさを描くものが多くて後に残るような読後感を残した。多少の出来不出来はあるが、全体的にはいい作品なのだろうと思う。



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