fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。



エミン・ユルマズ
かんき出版 2023年05月10日


仕事や投資を行う上で役立つ、経済指標の種類や読み方を解説している作品。

GDPのような統計は後から判断するものなので事前にはあまり役立たないという話に少し驚いたり、失業率や人手不足を表す雇用統計や物価、生産に使用する設備などの生産額などが重要という話に納得できたりする。

数値を読むにもセンスが必要そうなのと、指標の数が多いので使いこなすのはちょっと難しそうに感じた。
多分、私がこの手のことに苦手意識を強く持っているからというのもある。

後半に書かれていた、景気に敏感なのが半導体産業という話や株価と金利、ドルと商品(コモディティ)が逆相関に近い動きをすることなどの話も印象に残り、多少なりとも今後の投資での判断に活かせればいいなと思う。





にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




関連タグ : エミン・ユルマズ,


エミン・ユルマズ (著)
ビジネス社 (2023/3/1)


中国やロシアの先進国経済からのデカップリングとそれに伴うインフレ傾向、欧米などを中心に便乗値上げなどもあっての格差拡大といった世界情勢を見つつ、日本は無人化技術や需要を中国から奪うことで経済成長していくという見通しを語っている作品。

中国とロシアが野心を隠さない行動をとるようになった背景には現在の体制を維持できないという焦りがあるのでは?という考察や、アメリカでは二大政党のどちらにも支持したくない大きな理由がある上に富裕層や大企業のロビー活動を受けているという絶望、トリクルダウン理論がまやかしだったとの話など、色々と手詰まり感がある国が多いことが分かってくる。

また、サブスクがもてはやされるようになった傾向に対しては資産を持たせないという新たな格差拡大の一種では?という視点を提示していて、これは古代のローマ帝国で「パンとサーカス」でガス抜きをしていたことを連想した。
(現代ではパンがベーシックインカムやフードクーポン、サーカスがサブスクでのエンタメに当たる)

日本については、原材料の高騰をすぐには価格に転嫁しない美徳や、人手不足に対して無人化・省力化の技術での対応、関連技術が追い付いたことで複数の企業が持つ技術がより効果を上げ始めていることで、株価を上げる企業が増えるであろうとの観測をしている。
来年から新NISAが始まることもあって、どの企業に投資するかを考えているところだったために参考になる話が多かった。




にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : エミン・ユルマズ,


エミン・ユルマズ (著)
コスミック出版 (2021/1/26)


一昨年に出された、コロナ後の世界情勢や経済の行方、キャッシュレス化や日本経済が良くなるであろうことなどを語ってくる作品。

著者の作品は何冊か読んでいて比較的考えが合うところも多いものの、さすがに急激な変化が続く時期に2年経つと古びるのも早いと感じた。

また、キャッシュレスや仮想通貨の話も、もう少し深掘りしてほしかったとも感じた。

ただ、中国から先進国が離れつつあることや、日本が再評価されている流れは現在も続いていると感じていて、大枠を当てられているのは高く評価できる。

この手のテーマを扱った作品は、発行から時間が経っていないものを読むのがいいのだろう。




にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : エミン・ユルマズ,


渡部清二 (著), エミン・ユルマズ (著)
かや書房 (2020/10/14)


投資スクール『複眼経済塾』の塾長と塾頭による、日本の株価が今後上がっていくであろうという見通しと、株式投資でのポイントなどを語っている作品。

まず、日本企業の株価が長期的にかなり上昇するであろうことを、過去2度に発生した日本での株価サイクル(40年くらい上昇して20年くらい低下する)から語っている。

これは以前読んだ加谷珪一著『お金は「歴史」で儲けなさい』でも感じたことだが、200年足らずの2度のパターンを法則とする考えは有効なのか?という気もしないでもない。
ただ、ポジティブな予測であるのでそれなりに頭に置いておきたい内容でもある。

後半では『会社四季報』による投資先企業の探し方や、日経などの媒体からの経済の動向の調べ方などが書かれている。
ここでは、四季報の見方で自己資本比率の目安(平均が50%くらい)やキャッシュフロー(営業と投資がプラスだとポジティブ)などの話が参考になった。
また、「カタリスト」(触媒)と呼ばれる、投資のきっかけとなるものをいかに探すかがポイントのようである。

終盤では株式投資では楽しんだり応援したりすることの重要性を語っていて、肩の力を抜いてもできるという感じで心理的なハードルを下げてくれる話がなされている。
このところあまり投資についての情報収集をしていないような気がするが、またやってみようという意欲を沸き立たせてくれた。




にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : エミン・ユルマズ,


エミン・ユルマズ (著)
集英社 (2020/9/25)


トルコ出身の投資家・アナリストのエミン・ユルマズ氏による、昨今の政治経済の情勢や株式投資に関する見通しなどを語っている作品。

アメリカと中国の対立に関する話は少し前に読んだユルマズ氏と渡邉哲也氏の対談本・『アフターコロナ 日本がリードする世界の新秩序』と重なる話も多いが、アメリカからドル決済を制限されるであろう中国が狙っているのはデジタル人民元による新興国への経済支配や、それをアメリカが許さないであろうという話が印象に残る。

また、トルコ出身ということで中東に関する地政学的か分析が書かれているのが特徴的である。
内容としてはアメリカが中国との戦いに注力するために中東での対立は避けるようになっていくであろうことや、これまでのイスラム原理主義的な政権が多かったのに対して政教分離への揺り戻しが来そうなこと、そして今後日本との関係を深める機会になりそうなことが書かれている。
ハラールフードの導入は難しいにしてもムスリムがまだ受け入れやすいであろう、豚肉を使わないポークフリーの食品も増えてきたようで、この流れで中東からの観光客を呼び込むことができるかもしれないという話には期待が持てる。

そして、日本は米中対立の中で実際の戦争にならなければ中間地帯としての利益を享受できる可能性があることと、現在の世界的な金余りの傾向が進めば割安な水準のまま放置されている日本株に資金が流入して高騰するという見立てが書かれている。

これが進むとインフレで現金の価値が下がるので早いうちに株式投資した方がいいと書かれていて、著者による分析が書かれている。
ここでは赤字を出して反転しそうな企業が買いだということが書かれているが、赤字で悪い材料が多く出ている銘柄を買い進めるのは勇気が要る。
ただ、割安な銘柄の選び方や産業別の傾向などは非常に参考になるので、もう少し読み返して銘柄の分析に役立てたい。

著者の作品を読むのは4冊目だが、どれも分かりやすさや独特な視点からの話、ポジティブな論調などが印象に残り読みごたえがある。
近く刊行予定の『ウィズコロナ 日本株にビッグウェーブがやって来る!』も読んでみようと考えている。




にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : エミン・ユルマズ,