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読んだ本の感想をつづったブログです。


イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)
イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)
Robert J. Sawyer 内田 昌之
早川書房 2002-10

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異星人が被告として裁かれる殺人事件の裁判を描いたSFミステリー。

アルファ・ケンタウリから異星人のトソク族が地球を訪れ、ファースト・コンタクトはまずまず順調になされた。
しかし滞在先の施設で地球人の惨殺死体が発見され、当時の状況からトソク族の一人が容疑者として逮捕されるという事態が発生する。
滞在地がアメリカのカリフォルニア州だったために裁判は陪審制で行われることになり、大統領の科学顧問であるフランクは、弁護人に黒人の公民権がらみの事件に強い弁護士を雇って前代未聞の裁判を闘っていくことになる。

トソク族の生態の描き方のうまさや裁判でのトソク族と検察官の落語のような掛け合い、そして後半に見られる急展開など、ソウヤー作品の特徴がよく出ていて面白く読むことができた。

ただ、読んでいて陪審制はあまりいいシステムではないように感じ、裁判員制度も効果が期待できるものではないと考えている。

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占星師アフサンの遠見鏡 (ハヤカワ文庫SF)
占星師アフサンの遠見鏡 (ハヤカワ文庫SF)
ロバート・J. ソウヤー (著), 内田 昌之 (翻訳)
早川書房 1994-03

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キンタグリオと呼ばれる恐竜人類の見習い占星師が、旅に出てから住んでいる世界についての真理を発見し成長していく過程を描いたSF。

主人公のアフサンは好奇心旺盛で、師匠のサリードが語る神話的世界観に飽き足りないものを感じていたが、やがて巡礼の旅に出てさまざまな体験を積むうちに世界や宇宙について驚くべき発見をしていくことになる。

最初からしばらくは中世ヨーロッパ版鳥獣戯画のようなイメージで話が進んでいくが、アフサンが世界について本格的に考えだすあたりからぐっとSFらしくなっていく。

しっぽが邪魔になって寝転がって空を見上げることができなかったり、狩猟本能やなわばり意識を抑えることに苦心するなど、舞台設定も具体的でまずまず面白い。



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ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)
ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)
ロバート・J. ソウヤー (著), 内田 昌之 (翻訳)
早川書房 1997-05

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イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)
フレームシフト (ハヤカワ文庫SF)

『さよならダイノサウルス』 『スタープレックス』 の著者によるネビュラ賞受賞作のSF小説。

医学博士のホブソンは死につつある人間から電磁波のようなものが抜け出ていることを発見して魂波と名づけるとともに、友人のサカールの協力を得て自分の脳波をスキャンし、コンピュータ上に自己の複製を3種類作成して研究を進めることにした。

ところが殺人事件が立て続けに発生し、どうやら3つの人格のどれかの仕業としか思えないことが判明、刑事のサンドラがホブソンに疑いをかけて調査を始め・・・というストーリーで、生と死や人工知能といったところを題材としたサスペンスやミステリーのような作品になっている。

前に読んだ2冊に比べると出だしの設定はやや地味で展開もスローだが、設定の活かし方や登場人物たちの描き方の妙、サービス精神などは変わらず読み応えがあった。

特に、ホブソンが魂波の発表後に新聞記事として医学関係者や宗教関係者の発言や魂波がらみの事件が随所に登場しているのがいい味を出していた。



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スタープレックス (ハヤカワ文庫SF)
スタープレックス (ハヤカワ文庫SF)
ロバート・J. ソウヤー (著), 内田 昌之 (翻訳)
早川書房 1999-01

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イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)


著者の別の作品である 『さよならダイノサウルス』 がかなり面白かったので、今度はSFの王道と言う感じの宇宙船で探検をするストーリーの本書を読んだが、これも期待を裏切らない内容のものだった。

宇宙でショートカットと呼ばれる瞬間移動を可能とする謎のルートを発見されて異種族との交流もなされている時代に、人類、イルカ、ウォルダフード族、イブ族の4種族の科学者たちが宇宙船スタープレックス号で探検をするというストーリーである。

主人公は地球人の社会学者として船長を務めるキースで、巨大な暗黒物質やショートカットから出現する恒星との遭遇をしていくうち、銀河の成り立ちや生命誕生の背景といった壮大な事柄を発見することになっていく。

船内では異常に功名心が強いウォルダフード族(見た目は6本足の豚)や7つの生命体が合体して知性を持つイブ族、そしてコミュニケーションを取れるようになったイルカと人間とのやり取りや、キースと妻のリサ、そして他のスタッフたちとのやり取りといったところが活き活きと描かれていて物語に厚みを持たせている。

次から次へとスケールの大きな事象やアイデアが登場し、ハードSFっぽいのにエンターテイメントとしてもいいという作品で、SFらしいSFを楽しむことが出来た。



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さよならダイノサウルス (ハヤカワ文庫SF)
さよならダイノサウルス (ハヤカワ文庫SF)
ロバート・J. ソウヤー (著), 内田 昌之 (翻訳)
早川書房 1996-10

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スタープレックス (ハヤカワ文庫SF)
イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)
ゴールデン・フリース (ハヤカワ文庫SF)
フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)

恐竜時代へのタイムスリップを描いたSF小説。

古生物学者2人が恐竜絶滅の謎を解明するために白亜紀末期にタイムスリップしたところ、出合った恐竜がなぜか英語を話し、それは身体にとりついた謎のゼリー状の物体によるものだったとか、地球に第2の月があったりと、予想外の事がいくつも発生する。

これ以上内容に触れるとネタばれになってしまうので書かないが、ダイナミックな展開や最近の科学的発見を踏まえているらしいこと、なにげない伏線が後で生きてくるなどエンターテイメントとしてかなり面白かった。

この著者の作品は他にもいくつか翻訳されていて、結構評判もいいみたいなのでこれらも読むことになると思う。

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