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読んだ本の感想をつづったブログです。


流通大変動 現場から見えてくる日本経済 (NHK出版新書)
流通大変動 現場から見えてくる日本経済 (NHK出版新書)
伊藤 元重
NHK出版 2014-01-08

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具体的な例を挙げての解説が分かりやすい経済学者による、ここ数十年の流通業の変化と経済に及ぼした影響について語っている作品。
読んだことがある過去の著作で目にした事もある、下記のような話題が扱われている。
  • アメリカの要求による大規模小売店舗法(大店法)の緩和
  • 内外価格差の解消
  • 高齢化社会への対応
  • 小売業の郊外への進出と都心部への回帰
  • 百貨店の変動
  • 問屋に代表される中間流通の再編
  • 情報技術の発達が流通業に及ぼした影響
  • アジア市場拡大への対応

ダイエー、ユニクロ、セブンアンドワイ、吉野家、ウォルマートといった企業が取っている手法が分かりやすく書かれているので読みやすい。

著者はミクロ経済や流通が元々の専門だと思っていたが、実際は国際経済学や貿易摩擦などを研究していたと語っていて意外だった。
それが、日本で羊毛の市場についての専門家がいないために調査してほしいとの依頼を受けたことがきっかけで、流通の現場で調査する魅力を感じて現在に至る過程が書かれていたので興味深い。

流通業にまつわる多くの話題が分かりやすくまとめられていて、概要を知ったり知っている事項を整理するのに役立つ1冊だと思う。






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ビジネス・エコノミクス
ビジネス・エコノミクス伊藤 元重
日本経済新聞社 2004-02-21

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豊富な事例と分かりやすい解説ぶりが信頼できる伊藤教授の、現代の企業活動を下敷きとした経済学の解説書。

ゲーム理論、IT、価格設定、M&Aなどをセブン・イレブン、吉野家、トヨタなど身近な企業の戦略を例としてダイジェスト的に分析している。
著者の他の著作である『市場主義』、『デジタルな経済』、『グローバル経済の本質』などが各章の詳細を知るのにはいいので、どちらかといえば経済学の理論を広く知りたい場合に向いている。

経済学の本にありがちな、面倒なモデルや数式が出てこないのも経済学を選考しなかった身としては非常にいい。




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流通戦略の新発想 (PHP新書)
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伊藤 元重
PHP研究所 2003-03

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デフレ、価値観の多様化、外資の進出など、流通業は大きな転換を迎え、変化の先を読んで戦略進めている勝ち組の会社がある。
その中のイトーヨーカ堂やイオン、しまむらなど10社に著者がインタビューを行い、その戦略を分析している。

印象に残ったのは六本木ヒルズを造ったデベロッパーの森ビルと、伊勢の伝統和菓子屋の赤福である。
森ビルは六本木ヒルズを造り、赤福は伊勢神宮の近くに単独で幕末、明治の町並みを再現した「おかげ横丁」を建設した。
共通するのは人を楽しませる、真似ではない独自の施設を造り、売り上げを伸ばしている点である。遠回りのようでも地域のことを考えている企業が成功すると思う。

この著者は経済学者の中では話が分かりやすい。
竹中大臣がその次くらいかな、政治の話は分かりにくいけど。




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流通は進化する―日本経済の明日を読む (中公新書)
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伊藤 元重
中央公論新社 2001-07

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2001年刊行と少し時間が経っているような気もしたが、天神のジュンク堂でおすすめの本として積んであり、好きな経済学者の本でもあったので買って読んでみた。

この本が刊行された2001年時点ではそごうは倒産していたが、マイカルはまだ倒産していなかった。個人的には大学を卒業し入社して東京に配属になり、その後転勤で九州に戻ってくるという印象深い年だった。
読んだ感想としては、おすすめに値するだけの内容のある本で、3年経過してもなお内容が古びていなかった。

戦後の高度成長期から現在のバブル崩壊後までの流通の業態の変化が、ダイエーやそごう、松下などの例を挙げて分かりやすく書いてある。
高度成長期に有効だった政策は、メーカーによる小売の系列化と地価の上昇を見越した土地買収型の経営だった。これはプラザ合意やバブル崩壊を経て有効性を失い、経営戦略の見直しを迫られている。

本書では明示されていないが、小売業の方が立場が強くなった背景の1つには冷戦の終結に伴うデフレの影響があると思う。




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