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鎌倉繚乱―神の血脈
鎌倉繚乱―神の血脈
伊藤 致雄
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異星人(?)から重大な使命とそれを果たしうる絶大な能力を与えられた乾一族の活躍を描いたSF小説である、 『神の血脈』 の鎌倉時代編。

平安時代の院政期、異星人(?)の使いでカラスの姿を借りたヨサムは150年ほど後に蒙古の襲来があることを予測し、その時期に日本がそれを防ぎうる武力を持つように調整をするよう、当時の乾家当主であった憶良に依頼する。

乾家では憶良を始めとして娘の綾と光、孫の弥一、曾孫の小弥太と代々にわたって後白河法皇、頼朝、義経、比企能員、北条泰時といった要人たちを導き、日本が武家政権として武力をつけていくよう働きかけていく。

前作よりもタイムスパンを長く取っている関係から乾家の主役が移り変わり、それぞれが個性を発揮しつつ妙に人間くさいヨサムと掛け合いをやっていくので、家系のつながりが実感しやすい。
アクションシーンの描写はあまりうまくないが、妙に思った伏線が後で生きてきてあっと思わされる点、歴史好きがニヤリとしそうなエピソードもあり、続編が出れば読みたいと思わせてくれる。



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小松左京賞を受賞した伝奇SF小説。

ストーリーは5000年前に地球へ来た異星人(?)の残した知性体と、彼らに見込まれた乾一族が日本の開国にあたり活躍するというもの。

乾家の当主になった風之介はカラスに身をやつした知性体のヨサムから黒船が来る事が近い事を知らされ、老中の阿部正弘や若き日の勝海舟といった幕末のキーマンに会い今後取るべき方策についてアドバイスを行っていく。

さらにヨサムやその仲間のジュジュの力を借りてペリー提督にも会い、交渉を通じて日本と欧米列強の出会いが悲劇的なものとならないよう陰で尽力する。

ストーリー自体は淡々と進むが、乾一族の先祖とヨサムたちの出会いから幕末に当主たちとヨサムやジュジュのやりとりなど舞台設定が面白い。
系統的には半村良に近い作品で、この著者の作品には注目していこうと思う。



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