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読んだ本の感想をつづったブログです。


上杉謙信は女だった (八切意外史)
上杉謙信は女だった (八切意外史)
八切 止夫
作品社 2002-07

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八切意外史シリーズの、川中島バージョン。上杉謙信が毎月10日過ぎくらいに、どんなに戦況が良くても合戦をやめて引き上げてしまうことや、地元に残る民謡、一部の資料で死因が”大虫”(今でいう婦人病)と書いてあることなどから上杉謙信が実は女性だったのではないかという前提から書かれた歴史小説。

本書では武田信玄との川中島合戦がメインで出て、突然上杉軍が妻女山を降りたのは武田軍のキツツキ作戦を見破ったからではなく、女性特有の理由で合戦が続行できなくなるのを恐れて撤退を行おうとした結果だったとしての流れで描かれている。

八切意外史では現住系と天孫族の争いという視点が好きなのだが、本書ではそれほど多く出てこなかったので今ひとつという感想である。
とはいえ、八切作品を10冊読んだ中での相対的な評価で、それを除けばまずまずか。



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武将意外史 (八切意外史)
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八切 止夫
作品社 2003-01

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真説・信長十二人衆 (八切意外史)

通説とはかなり違った視点から書かれた、戦国武将たちを描く歴史小説の短編集。

信長の破滅願望や鍋島家の猫騒動の真相?、小西行長朝鮮人説も面白いが、秀吉子飼いの2大武将ともいえる加藤清正と福島正則が実際はそれほど勇猛でもなかったのではないか?としているそれぞれの短編が特に面白かった。



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真説・信長十二人衆 (八切意外史)
真説・信長十二人衆 (八切意外史)
八切 止夫
作品社 2002-07

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武将意外史 (八切意外史)
信長殺し、光秀ではない (八切意外史)

八切意外史における信長家臣団を描いた歴史小説。

信長の命を受けスパイを務めたため、スパイのことが”イヌ”と呼ばれるもとになったとする前田犬千代(利家)や、”瓶割り柴田”と恐れられた柴田勝家のさえない姿などが出てくる。

また、本能寺の変で重要な役割を果たした斎藤内蔵介利三は実際は明智光秀の家老ではなく、信長の直臣だったなど多くの異説が登場する。

通説に出てくるのとは(やや情けない方向になることが多いが)違っている武将たちとされていて面白い。
特に、桶狭間の合戦の真相として、降伏するつもりで出向いた信長が豪雨が降っていることによりふと気が変わって、今川軍が保持する大量の鉄砲を横取りしようと襲いかかったという説に衝撃を受けた。


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利休殺しの雨がふる (八切意外史)
利休殺しの雨がふる (八切意外史)
八切 止夫
作品社 2002-11

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信長殺しは、秀吉か (八切意外史)

白=神道派VS黒=仏教徒の構図で描かれる八切日本史の利休篇である表題作ほか6篇。
ここでは黒の権力者秀吉に抵抗し殺される白の代表として、利休が登場する。

秀吉や石田三成ら仏教徒との争いに敗れた利休は切腹を命じられるわけだが、利休を守ってあくまで徹底抗戦を主張する白の者たちを諭して従容と死に向かう。
白だの黒だのいう話は横に置いて、変節すれば助かった可能性が高いにもかかわらず志を曲げなかった利休は、イザヤ・ベンダサン(山本七平)著『日本人とユダヤ人』で言うところの日本教の殉教者ではなかっただろうかという思いを強く持った。
ベンダサンは西郷隆盛を日本教の殉教者の代表としてあげているが、むしろ千利休の方が日本の価値観でかなりの部分を占める美に殉じたという意味で殉教者にふさわしいと感じる。

他には、毛利元就謀略ものである「渡海毛利元就」、毛利家の象徴がサンフレッチェではなくヨンフレッチェではなかったかとする「毛利は四ツ矢」、甲賀の下忍である彦が大名の息子に買われて滝川左近一益へと出世する「乱波素波」など戦国時代の歴史小説として面白かった。



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信長殺しは、秀吉か (八切意外史)
信長殺しは、秀吉か (八切意外史)
八切 止夫
作品社 2003-03

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信長殺し、光秀ではない (八切意外史)
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真説・信長十二人衆 (八切意外史)
武将意外史 (八切意外史)

信長の末弟である織田有楽が、探偵役として本能寺の変の真犯人を探る歴史ミステリー。
著者の『信長殺し、光秀ではない』『謀殺―続・信長殺し、光秀ではない』に続く作品といえる。

通説では明智光秀の犯行となっているが、脈絡のなさや犯行後の不自然な行動から、黒幕がいたのではないかとよく論じられる。
黒幕としてよく挙げられるのは朝廷、足利義昭、秀吉、家康、長宗我部元親、キリシタン宣教師などであるが、どれも決め手にかける。

前作でも光秀は時間的に本能寺の変の現場に居合わせることはできなかったとしており、”罠にはめられた”、あるいは”はめられたふりをして逃げ延びた”ということになる。

では本能寺を襲って信長を”爆殺”した軍勢は、誰の指示で、どこから、どのような人々によって構成されていたのか・・・という謎に有楽は挑んでいく。

その中でこれまであまり有名といえない人物である、信長正室の濃姫、秀吉の親戚である杉原家次、あるいは謎の出世を遂げた木村吉清や小野木縫殿助などが次々と容疑者として浮上していくものの、有楽が尋問しようとすると次々に不自然な死を遂げる。
そして実は中国大返しを行い光秀を討った秀吉ではないのか・・・と有楽の推理が進んでいく。

このシリーズでは白(土着系・神道派)と黒(渡来系・仏教派)の対立が背景として描かれておりこの手の構図はあまり知らないので面白い。
白系の代表が信長と家康で、黒系が秀吉である。

また、本書ではこれまで風流人で欲のないというイメージしかなかった有楽が、”臆病者””腰抜け”と呼ばれ苦悩する不器用な男として描かれているのが新鮮だった。



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