読んだ本の感想をつづったブログです。


孔子、老子、韓非子から孫子、尉繚子まで 知っていると役立つ「東洋思想」の授業
孔子、老子、韓非子から孫子、尉繚子まで 知っていると役立つ「東洋思想」の授業
熊谷 充晃
日本実業出版社 2016-11-17

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中国の春秋戦国時代に活躍した諸子百家から、孔子、孟子、荀子、老子、荘子、韓非子、孫子、呉子、尉繚子の思想を分かりやすく解説している作品。

それぞれ文献の来歴や構成、著者とされる人物の業績、ポイントとなる言葉の解説、故事成語となった言葉などが書かれている。
この中では特に、著者とされる人物についての話が充実しているように感じた。

知っている話も多いが、春秋時代に活躍した人物(孔子や孫子)とその後の戦国時代に活躍した人物(荀子や韓非子)では経済の発達や国際政治が複雑になったこともあり、より政治的な話が多くなっているという傾向を指摘しているのはなるほどと思った。

この手の作品では扱われることが少ない荀子や尉繚子についてそれなりにページが割かれているのも好感が持てる部分となっている。

それぞれの書物が江戸時代や明治時代に及ぼした影響についても書かれていて、いかに時代を通用する思想となっているかを再認識することにもなった。

ところどころでケアレスミスと思われる記述が散見されるのはマイナスポイントだが、それ以外は入門書としてまずまずの内容になっていると思う。






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もうひとつの「孫子の兵法」 孫?(そんぴん)に学ぶ勝つ極意 (PHP文庫)
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福田 晃市
PHP研究所 2006-08-02

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一般的に知られる春秋時代・呉の孫武が著したとされる『孫子』ではなく、戦国時代・斉の孫臏(そんぴん)が著したとされる『斉孫子』にある言葉を現代語訳と例を挙げて解説している作品。
1項目当たり見開き2ページで、読み下し文、現代語訳、中国史での例、著者の解説で構成されている。

兵が多いだけでもダメ、物資が豊富なだけでもダメ、装備が充実しているだけでもダメと、場所によっては韻を踏んでリズムが感じられる言葉があったりと、よみやすい文章になっている。

ただ著者の書き方はくせが強く、好き嫌いが分かれるような気がする。
他の人の訳書が多ければ比較しやすくなるので、他の人の作品も読んでみたいところである。

著者の作品は本書で2冊目だが、中国史上における(日本で知名度が低い人も含めた)名将たちが活躍している例を多く挙げているのが面白いので、こちらをメインで1冊くらい書いてほしいと思った。
(書いたけどボツになったとか、売れなかったということはあるかもしれないが・・・)






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超要点解説とキーワードでわかる・使える孫子の兵法
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福田 晃市
ソフトバンククリエイティブ 2004-04

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『孫子』の言葉を読み下し分、現代語訳、現代で通用するような解説、そしてその言葉が当てはまりそうな中国史上の出来事で解説している作品。

それぞれの言葉当たり見開き2ページで構成されていて、どこからでも読むのに向いている。

一方で読み下し分と解説の文字の大きさはそこそこのサイズのフォント、訳文と出来事のところは小さいフォントと、差があるのはあまり読みやすいと感じなかった。

また、中国史上の出来事については『史記』や『三国志』に出てくるような比較的有名な出来事や人物だけでなく、南北朝時代や五代十国時代といった小説などになることが少ない時代の名将の話も出てくるのが興味深い。

どういう意図か分からないが例えば曹操(カオカオ)のように中国語(現代の北京語?)の発音でルビが振られているのは、人によっては邪魔に感じるかもしれない。自分としてはこういう形もあるのかくらいに感じた。

『孫子』の関連本としては普通くらいの評価となった。






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マンガ孫子・韓非子の思想 (講談社+α文庫)
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蔡 志忠 (著), 野末 陳平 (監修), 和田 武司 (翻訳)
講談社 1995-06-15

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中国の古典として長く読み続けられる『孫子』と『韓非子』の思想をマンガで分かりやすく紹介している作品。
シンプルで鋭い漢文、そしてそれを現代語訳しても残る鋭さを味わうのもいいが、マンガになることで別の面白みも出てくる。

『孫子』では地形に応じて戦略を変える方法や、諜報活動についての話がマンガとなることでより分かりやすくなっている。
一方で、古代中国の絵で書かれている分だけ現代への応用で考えるのが難しくなりそうな気もする。

『韓非子』では儒家に対して堯と舜の2人の聖人が並び立つことへの矛盾や「守株」にあるような聖人や哲人の君主を待ち望むことの怪しさ、名家の白馬非馬説(白馬は色と動物を合わせた概念なので動物だけを指す馬とは異なる、とする説)は現実に勝てないことなど、諸子百家で対立していた学派の攻撃をしている例え話がイラストつきで描かれているところが面白い。

『孫子』と『韓非子』のエッセンスがうまく描かれていて、入門書としてまずまずだと思う。






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中国古典 逆境を生き抜くためのすごい言葉一○○ 角川SSC新書 (角川SSC新書)
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守屋 洋
角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) 2011-09-10

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中国の古典のうち、『論語』、『老子』、『孫子』、『韓非子』、『三国志』といった有名なものから『酔古堂剣掃』(すいこどうけんすい)や『為政三部書』、『文中子』のような現代日本では知名度の低そうなものと幅広い範囲から、逆境に耐えたり打開することに役立ちそうな言葉100を選択し、現代語と解説をしている作品。

具体的には対人的なトラブルを避けたり、自身の身を滅ぼしかねない考えや感情の処理に当たる言葉が多い。

特に、怒りという感情についての言葉が印象に残る。
他人から受けた嫌な言動については後々まで覚えているもので、私もしばしば思い出して怒りの感情を持て余すというかとらわれることを自覚していて、この手の感情を抑えるのはつくづく難しいものだと思う。

有名な古典の言葉では既に読んだことのあるものが多い一方で、目にした記憶がない古典からの言葉は比較的新鮮に感じ、こちらへの関心が高まった。
むしろこうしたマニアックと思えるような古典からだけ引用した言葉を集めた作品というのがあったら読んでみたい気もするが、あまり出ていなさそうなのは知名度が売り上げに大きく影響しているからなのだろうかとも思ったりもした。

著者による解説の説教臭さは相変わらずとして、内容自体は興味深い。





酔古堂剣掃(すいこどうけんすい) 「人間至宝の生き方」への箴言集 (PHP文庫)酔古堂剣掃(すいこどうけんすい) 「人間至宝の生き方」への箴言集 (PHP文庫)

安岡 正篤
PHP研究所 2005-07-01

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