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読んだ本の感想をつづったブログです。


日本SF短篇50 II (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)
日本SF短篇50 II (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)
日本SF作家クラブ(編)
早川書房 2013-04-10

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日本SF作家クラブの創立50周年を記念して編纂されたアンソロジーの第2作。
1973~82年の10年間に書かれた作品の中から10作が収録されている。

この時期を筒井康隆が「SFの浸透と拡散」の時代と評したそうで、前作にも増して多くのSFジャンルの作品が収録されているが、予備知識がなければ魅力を感じにくい作品、ちょっと難解と思われる作品もいくつか入っている。

前者の例が横田順彌の「大正三年十一月十六日」で、後者の例が小松左京の「ゴルディアスの結び目」あたりで、後者については私の感性が合わないのか理解力が足りないのかのどちらかと思われる。

面白かったのは、叙情的な感じの梶尾真治「百光年ハネムーン」、正統的なタイムスリップによるパラドックスものである眉村卓「名残の雪」、戦闘機が出てくるシリーズの第1作である神林長平「妖精が舞う」、伝奇もので知られる著者の作風とは一風違った夢枕獏「ねこひきのオルオネラ」、タイムスリップと進化を絡めるという異質性がすごい新井素子「ネプチューン」あたりである。

特に、神林長平の作品は理系的な小難しい理屈をひねくり回すイメージがあったが、「妖精が舞う」により謎が多い世界観でのミリタリー作品のシリーズである『戦闘妖精・雪風』の魅力を知ったので、このシリーズの本を読んでみようと思った。

SF小説の大御所的なポジションにある作家の作品が多数収録されていて、かなり勢いのある時代だったのだろうと感じた。




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関連タグ : 小松左京, 梶尾真治,

壱里島奇譚
壱里島奇譚梶尾 真治
祥伝社 2010-08-31

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熊本県の天草諸島に設定された架空の島・壱里島を舞台とした、青年が不思議な出来事に巻き込まれるSF作品。
著者の代表作である『黄泉がえり』に作風が近い。

主人公の翔一は勤務先である東京の商社から退職勧告を受けていたが、ある日常務に呼び出されて特命を受ける。
それは、常務の出身地でもある壱里島で販売されている”おもしろたわし”の調査を行うというものだった。

壱里島を訪れた翔一は関係者から歓迎を受け、そしてパワースポットの調査で訪れていた機敷野風天(きしきの・ふうてん)という変わり者のライターと出会うなど、島ののんびりしたところに惹かれる。

そして島にある信柄岳の近くにある老女の自宅を訪問したあたりから、謎の美女や少年に出会うなどの異変に巻き込まれていくことになる。

著者は熊本在住ということもあり、自然や人付き合いなどのローカルなところの描写が充実していて、ストーリーよりも雰囲気的なところに重点を置かれているようにも感じる。

途中少し展開がまどろっこしいと感じるところもないではないが、全体的には現代版のおとぎ話のような感じで良かったと思う。





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宇宙を股にかけた詐欺師一家がさまざまなドタバタを引き起こすスペースオペラ。

主人公たちは軽薄さの塊のような父に首から下がサイボーグ化された母、オタクの兄と比較的まともな妹という一家で、惑星ファンファンで詐欺を働いてからさまざまなトラブルに巻き込まれる。
そして軽薄さでは父といい勝負のキャプテン・パープルという銀河のヒーローも登場して、色々あって恐怖の独裁者とされる占星王を追いかける羽目になる。

かなり軽めのSFで、気楽に読むことが出来た。


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精霊探偵 (新潮文庫 (か-18-9))
精霊探偵 (新潮文庫 (か-18-9))
梶尾 真治
新潮社 2008-01-29

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サラマンダー殲滅(上) (光文社文庫)

著者の在住する熊本を舞台とした、背後霊や猫が活躍するSF。

主人公は交通事故の後に人の背後霊が見えるようになり、その能力を使って周囲に助言をしているうちに、人探しの依頼を受けて探偵のようなことを始めることになる。
すると失踪者の残したカードが、縄文時代の遺跡から出土した後に盗まれた遺物と関連があると分かり、異常な事態が進行していることが徐々に明らかになっていく。

後半に入りストーリー展開が加速し、意外なことがいくつも出て、また著者の作品ならではの雰囲気のよさもあって面白かった。



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時の風に吹かれて
時の風に吹かれて梶尾 真治
光文社 2006-06-21

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アイスマン。ゆれる

会ったことがない憧れの女性を救うために時間制限つきのタイムマシンで過去へ出かける表題作など、11作からなる短編集。

他に通常では行くことの出来ない場所で母と生活する「その路地へ曲がって」や、タイムマシンを発明したことによる悲喜劇を扱った「時縛の人」、題材はホラーなのに叙情的な「わが愛しの口裂け女」など多彩な作品が楽しめる。

[本書の文庫版]
時の“風”に吹かれて (光文社文庫)
時の“風”に吹かれて (光文社文庫)
梶尾 真治 (著)

光文社 2008-12-09

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