fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。



椎名誠 (著)
新日本出版社 (2020/9/15)


椎名誠が共産党の女性誌に連載している食事に関するエッセイをまとめているシリーズの第3作。
回数が100回に達したことも書かれている。

書かれているのはこれまでと同様、おいしかった食べ物や料理、逆にまずかった料理や態度の悪い飲食店の話、食べ物に性格やランキングをつける企画、雑魚釣り隊や家族との話などで、かなり高齢のはずなのに元気にやっているのがすごいと改めて感じる。

さすがにマンネリ感は否めないが、気晴らしに読むには悪くない。





にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




関連タグ : 椎名誠,


椎名 誠 (原作), 鈴木 マサカズ (漫画)
小学館 (2013/9/30)


椎名誠の「北政府もの」とされる『武装島田倉庫』をコミック化したシリーズの第1巻。
北政府ものがけっこう好きで、コミック化していたことを思い出して読んでみた。

読んだ限りだと『武装島田倉庫』だけでなく、同じ北政府ものの『ひとつ目女』『砲艦銀鼠号』の登場人物や設定も扱われている。

北政府もので複数の作品に登場する可児(かに)、百舌(もず)、灰汁(あく)といった青年たちが主人公格で、化学兵器や生物兵器を多用した世界大戦(?)後の世界で、しぶとく生き抜いていく人々の話で、異常進化した動植物やら怪しい団体の奇妙な名前が印象に残る。

原作では短編だったり長編だったりで、それぞれの作品の間の関係性が明示されていないため、コミック化された本書ではかなりのアレンジがなされている。
よく、4冊のシリーズにアレンジできたとも思う。

コミック化にありがちなことで原作で持っていたキャラクターに対する印象が違っているようなところがあったりもするが、設定が似た他の作品として読んだ方がいいのだろう。





にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 椎名誠,


椎名 誠 (著)
小学館 (2019/11/28)


椎名誠の『わしらは怪しい雑魚釣り隊』シリーズの第7作。

行くことが多い関東近郊での釣りから、宮古島、伊豆諸島の新島、長崎、宮古島、宮崎、能登半島といったところへの遠征も収録されている。
能登半島では北陸放送から企画が持ち込まれてのタイアップで遠征したことが書かれていて、映像を見たいと思った。

結成から12年が経過して隊員が30人を越えている他、隊員たちの経験値が上がったのか、ドレイ隊員たちが小さめの魚をカッターナイフなどで捌いているシーンも書かれているのが面白い。
また、過去に台湾や済州島で隊員たちが世話になった現地の人が雑魚釣り隊の合宿に参加しているのも、それだけ活動が魅力的だからだろう。

関東近郊の干潟でアナジャコやマテガイ、ホンビノスガイなどを採集する回では、先生役を務めた『捕まえて、食べる』の著者・玉置標本氏も、雑魚釣り隊の料理人・トオル氏が採集した生き物をおいしい料理にしたことに衝撃を受け、入隊することが書かれているので、今後登場するのを楽しみにしている。

本書の初めの方では元気に釣り船に乗っていた古参隊員のタコの介こと樋口氏が体調を崩して最後の参加となった、大雨のために新宿の地下で仮想キャンプをした回では、普段あまり書ききれていない隊員たちの話をしているのも、話に厚みを持たせている。

ごはんをマンガ盛りにして食べる天野氏と「しろめしおかわりくん」こと似田貝氏の食べっぷりを著者が楽しみにしていたり、スポーツジャーナリストとして世界中を飛び回るドレイ隊長の竹田氏を著者の若い頃を思い出させてくれるなど、個性豊かなメンバーが盛り上げていることを再認識する。

著者が講演などで地方に出張することが集合のきっかけになったり、著者が来る前のことは他のメンバーが手記を残しているなど、隊長である著者が宴会の場にいる、ということが大切なのだと伝わってきて好感が持てる。

本書も雑魚釣り隊の魅力が存分に書かれていて、楽しませてもらった。




にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 椎名誠, あやしい探検隊,


椎名誠[北政府]コレクション (集英社文庫)
椎名 誠 (著), 北上 次郎 (編)
集英社 (2019-07-19)



椎名誠が書いた「超常小説」と呼ばれる作品群のうち、書評家の北上次郎が『武装島田倉庫』と同じ世界観で書かれた「北政府もの」と定義したSF短編11作を集めた短編集。

以前読んだ椎名と北上の対談本『本人に訊く〈2〉おまたせ激突篇』で、北上が「北政府もの」のSF短編を集めた『続・島田倉庫』みたいな作品を待望している話をしていて、それが実現したということになる。
その本で椎名が『続・島田倉庫』というタイトルに難色を示し、このタイトルになったのだろう。

本作では百舌、灰汁、トーノタダオといった登場人物、脂まみれの海や雨、知り玉と呼ばれる目玉に翼がついた形の監視端末、余寒などと呼ばれる人造人間、そしてさまざまな異常進化した動植物などが登場し、気持ち悪さを感じつつもその世界観に引き込まれてしまう。

「海月狩り」や「ウポの武器店」のように過去に読んだ作品も多かったが、かなり前で忘れてしまっていたものもあり、再び新鮮な気持ちで楽しめたりもした。
このタイプの小説では他にも面白い作品が多いので、何冊か再読してみようかとも思っている。






にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 椎名誠,




椎名誠によるエッセイ集で、『パタゴニア』でも書かれていた南米最南端への旅の思い出や、国内外のさまざまな場所でテントなどの天幕生活を送った話、現在『週刊ポスト』で連載中の『あやしい雑魚釣り隊』に関するこぼれ話、最近交通事故に遭った話など、さまざまな雑誌に掲載された文章を集めている。

椎名エッセイは面白くて何冊も読んでいたのだが、本書は既に読んだことがある話が多かったこともあるのか、読み手であるこちら側の気持ちの問題なのか、著者が加齢で筆力や感性が衰えたからなのか分からないが、正直つまらなかった。

『あやしい雑魚釣り隊』シリーズは近年でも面白いので、たまたまはずれだっただけだと思いたい。
そして、『あやしい雑魚釣り隊』の最新作が出ることを首を長くして待っている。






にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 椎名誠,