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読んだ本の感想をつづったブログです。


夫婦で行く東南アジアの国々 (集英社文庫)
夫婦で行く東南アジアの国々 (集英社文庫)
清水 義範
集英社 2018-01-19

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作家・清水義範が夫人とともに東南アジアの国々を訪れた紀行文。
パック旅行を利用していて、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、マレーシア、インドネシア(ジャワ島とバリ島)を旅行している。

このシリーズはイスラム圏、イタリア、バルカン半島諸国に続いてのもので、夫人が「日本人がよく行くところだからいい」とか「バルカン半島の国々はよかったけど、馴染みがないからあまり売れなかった」などとあけすけな発言をするところから始まるのが面白い。

仏教寺院では裸足が基本だが小石や砂に閉口したり、パクチーが多く含まれていた食事に困ったり、ラオスにあるゲテモノの仏像パークが妙に印象に残ってしまったりなどのエピソードが描かれている。

パック旅行だったからなのか、私が関心を持てる対象が少なかったからなのか、著者が加齢で筆力や構成力、感性などに衰えが生じたためなのかはよく分からないが、以前読んでいたほどは面白く読めなかった。





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夫婦で行くバルカンの国々 (集英社文庫)
夫婦で行くバルカンの国々 (集英社文庫)
清水 義範
集英社 2013-04-19

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清水義範による、夫人とのバルカン半島の国々への旅行をつづった紀行文。
主にパック旅行でマケドニア、アルバニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スロベニア、クロアチア、セルビア、ルーマニア、ブルガリア、ギリシアの10カ国を訪れている。

古代ローマ、ビザンツ、オスマン、オーストリア、ロシア、ヴェネチアなど、大国がぶつかる場所に当たる国々なので、そうした国々の影響があちこちに出ていることが随所で語られている。

東方正教会、カトリック、イスラムなど信仰されている宗教も多いので、教会や修道院、モスク、遺跡についての話も多いが、それらへの予備知識が少ないのでややイメージしにくい。

旧ユーゴスラビアに国々では、冷戦期に統一を維持してきたチトーの偉大さとその死、そして冷戦の終結に伴って発生した独立戦争と内戦の悲惨さについても多く語られている。

そして冷戦期は共産圏だった国々も多いわけで、共産主義の後遺症と思われる部分も多い。
例えば建物では面白みのないビルばかりが目立つことや、アルバニアでは国民の多くがねずみ講の被害に遭ったり、土地の私有権への理解が進んでいないためか、権利もないのに勝手に家を建てて当局が取り壊すという話には驚く。
そしてアルバニアでは鎖国をしていた時期があったため、トーチカ(砲台)が国土のあちこちに残っているのも異様である。

他にもセルビアやブルガリアがかつては現在よりも大国だった話や、独裁者たちの末路、ギリシアのように古代のイメージと現在ではギャップがあるところ(トルコっぽいらしい)など、あまり馴染みのない国々の歴史や文化を分かりやすく説明している。

美しい景色の場所も多いことが文章からも伝わってきたので、いつか行ってみたいとちょっとだけ思ってしまった。




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ゴミの定理 (講談社文庫)ゴミの定理 (講談社文庫)

清水 義範
講談社 2004-02

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清水義範による、12編の短編集。
著作を表現する際に多く使われる、パロディなどを意味するパスティーシュ小説が収録されている。

数学者がゴミが増える現象について考察している表題作、田舎のこれといって特徴のない村の観光ガイドの体裁を取った「鄙根村の歩き方」、文豪が自身が死んだ際の報道や扱いを異常に気にして周囲を振り回す「ニュース・ヴァリュー」、東京から帰郷した若者が村おこしのためにディナーショーを企画する「鮫島村のデナーショー」など、じわじわくる作品が多い。

作風による弱点というか「ケータイ星人」のように、スマホが普及して少々内容が古びたものがあったりもする。

「夢の話」や「泥江龍彦のイラン旅行」、「ガイドの話」などは、自身の経験を大きく反映しているようで、小説の体裁を取ったエッセイ、あるいはエッセイに近い私小説とでも取れそうである。

著者の作品の中では、そこそこという評価となる。




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日本語必笑講座 (講談社文庫)
日本語必笑講座 (講談社文庫)
清水 義範
講談社 2003-11

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清水義範による、日本語についての面白さ、おかしさについて書かれたエッセイ。

例えば以下のようなことが語られていて興味深い。
  • 竹下登の言語明瞭・意味不明瞭と言われた話し方など、政治家や官僚の使う言葉の分かりにくさ
  • 広岡達郎や野村克也によるダメ出し、村山実の精神論などスポーツ解説者の独特な話し方
  • ポスト、ゲンダイ、新潮、文春など週刊誌の見出しの特徴と、各誌ごとのスタンスの違い
  • 国語の教科書を読んで、思想の押し付けが目立ち高度なものまで答えさせようという部分への違和感
    →これは著者の『はじめてわかる国語』でも語っていた。思想の押し付けの傾向を読み取れるかどうかが成績のポイントだと思う。
  • 日本語では、小さな子供を基点として人の呼び名が決まることや、ご苦労様という言葉が目上の人にも使用されるなどの特性
    (以前読んだ『日本人の知らない日本語』でもこれが扱われていた)
  • 時代劇や洋画では、それらしく聞こえる言葉が使用されていること
    →例えば洋画では田舎者の言葉が東北弁もどきにする場合が多いが、古都や商都の人なら関西弁、南の人なら九州弁などで翻訳されるのも悪くないと思っている
  • 言葉の使い方を誤っていたりわざとインパクトを与えるなど、看板や標識で目立つもの

巻末では『政・官・財(おえらがた)の日本語塾』の著者でカナダ人のイアン・アーシー氏との対談も収録されている。
ここでは難しくて分かりにくい言葉が偉いと思われる風潮や、日本語の幅広さ、日本人が日本語は特殊だと思いたがる傾向があることなどが書かれている。

気楽に読み始めたが、思っていた以上に多様な日本語の例が出てきて楽しめた。
国語教師の教員免許を持っている作家ということで、日本語の細かな使い方にはかなりうるさいと思った。



[本書内で取り上げられていた作品]
政・官・財(おえらがた)の日本語塾 (中公文庫)
「政・官・財(おえらがた)の日本語塾 (中公文庫)」
 著者:イアン アーシー
 出版:中央公論新社
 発売日:1999-09
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[アーシー氏による他の作品]
怪しい日本語研究室
「怪しい日本語研究室」
 著者:イアン アーシー
 出版:毎日新聞社
 発売日:2001-03
 価格:¥ 1,470
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雑学のすすめ (講談社文庫)
雑学のすすめ (講談社文庫)
清水 義範 西原 理恵子
講談社 2010-05-14

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飛びすぎる教室 (講談社文庫)

清水義範+西原理恵子のコンビによるお勉強エッセイシリーズのひとつ。
今回は普段見たり聞いたりするものの由来などを語った雑学を扱っていて、『飛びすぎる教室』に比較的近い構成となっている。

清水義範がここ10年あまりのあいだにイスラム圏の国々を旅行した経験も、あちこちで書かれている。

内容としては、
  • 人名の由来や、国によって呼び名が違う状況
    (例えば大天使ミカエルから来た名前が国によってマイケル、ミシェル、ミゲルなどになっている。ミヒャエルやミハイルもそう)
  • イスラム圏で信じられている、邪視(妬みの視線)という文化
  • うどんやコロンブスをきっかけとして、食材の原産やどのようなルートで伝わってきたかという話
  • ドラキュラやお岩さん、ドン・キホーテのような有名なキャラクターの元ネタの話
などが書かれていて興味深い。

特に、名前の話では一般的に感じるアメリカ人やイギリス人の名前の由来がそういうことだったのかと驚いたりした。
また、聖書やコーランのような教典がその国の文化に与えている影響の大きさを再認識したりしたので、一度くらいは原典の現代語訳でも読んでおくといいかもしれないと思ったりした。

西原理恵子による毒のあるイラストも健在で、この中では清水義範とその師である故・半村良をネタにしたイラストと、人類最大の発明は?というイラストにはかなり笑ってしまった。

気軽にトリビアを楽しむことができ、面白かった。



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