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読んだ本の感想をつづったブログです。



藤子 不二雄A (著), 西原 理恵子 (著)
小学館 (2018/1/19)


漫画家の藤子不二雄A(安孫子素雄)氏が、ことわざや名言などからこれまでの体験などのエッセイを語り、西原理恵子氏が本文にツッコミを入れるような挿絵を描くという構成でなされた連載を、単行本化した作品。

小学生時代の藤子・F・不二雄(藤本弘氏)との出会いや駆け出し時代の苦労、年月を経て方向性の違いによる独立、手塚治虫からの影響、赤塚不二夫や寺田ヒロオといったトキワ荘時代の漫画家たちとの交遊などが随所で書かれているのが興味深い。

また、各項ごとに『笑ゥせぇるすまん』や『怪物くん』、『プロゴルファー猿』などの藤子不二雄A作品が紹介されているのも、読んでみる入り口として機能していると感じた。

ユーモアある書き方である一方でそこまでお酒を飲んでいないかのようなことも書かれているが、西原氏のイラストでA氏の酒癖の悪さや編集者泣かせなところを暴露するような挿絵が入っているのが特に面白い。

巻末にはA氏と西原氏による対談も収録されていて、これもまた面白かった。
思っていた以上にアニメなどで観ていたA氏の作品が多いことにも驚いたので、今度は漫画で読んでみようかとも思っている。




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村上ファンドの創設者として浮き沈みの大きい投資家人生を送ってきた村上氏と、ギャンブルでの自身の手ひどい負けを面白おかしく描いてきた漫画家の西原氏による、投資やお金に関する対談本。

西原氏のことは他の著作で知っているが、村上氏については村上ファンドに関するゼロ年代のニュースでしか知識があまりなかったので、どのような考え方をする人で、数字や記憶力で勝負できる人ということを知ることができて興味深い。

「投資は期待値から判断するとギャンブルではない」という村上氏の勧めによって西原氏とその長男が株式投資をやってみたエピソードや、仮想通貨の話もなされている。

西原氏の子育てに関する本のイメージがあってずっと小学生くらいのイメージを持っていたが、当然成長しているわけで20歳前後になっていることには改めて時の流れを実感したりもする。

知らなかったような投資などに関する新たな話はそれほどないが、村上氏と西原氏の個性の違いによる掛け合いが面白く、楽しく読むことができた。






生涯投資家
村上 世彰
文藝春秋 2017/6/21


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生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)
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西原 理恵子
文藝春秋 2012-07-20

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周囲の人の困った言動、他人と合わないことや仲良くできないといった人間関係や、自身の置かれた環境に対する悩みなどの相談に対し、漫画家の西原理恵子が多くの経験に基づいたアドバイスを行っている作品。

人間関係はドライに、金銭にはシビアに、そして心身の健康を優先した方がいいといった感じのアドバイスが目立ち、自分を大切にしてほしいというメッセージが感じられる。

各章の最後に、しりあがり寿、綾辻行人、伊藤理佐といった作家や漫画家たちからの相談と、それに対する1コマの漫画による回答も面白い。





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この世でいちばん大事な「カネ」の話(新装版)
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西原理恵子
ユーメイド 2011-05-13

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漫画家・西原理恵子による、カネの話から自らのこれまでと哲学を語っている作品。

ルビが振ってあるのでメインの読者として想定しているのは子供なのだろうが、大人が読んでも十分すぎるくらい役立つ内容となっている。

子供の頃から現在に至るまでの自伝でもあり、以下のようなエピソードが語られていく。
  • 母の実家がある漁師町の、貧しいが明るい状況
  • 引っ越した町のすさんだ環境
  • ギャンブルが人を狂わせる過程
  • 絵のレベルの差を思い知らされた下積み時代の、お金になる絵を描くべく奮闘
  • 漫画家としての成功後に、ギャンブルにはまってしまう
  • 鴨ちゃん(元夫の故・鴨志田譲氏)によるアルコール依存症との闘病

絵にツッコミを入れる作風の確立にいたるまでの工夫するあたりの苦労話は、ちょっとノムさんを思い起こす。

貧乏はある種の病気で貧乏を抜け出すことは難しいこと、そしてギャンブルやアルコールへの依存の恐ろしさなどについて書いているところなどは生々しい。
金銭が不足していることで気持ちの余裕を失うというのは、残念ながら事実である。

自身の経験や周囲の人々を実際に見た経験に基づく話であり、なおかつストレートにカネを語っていて説得力がある。
バングラディシュで始まったグラミン銀行の試みにも期待していて、チャンスを与えられれば生かせる人は多いと力説する。

本音で読者に語りかけていることが伝わってきて、感銘を受けた。




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清水 義範 西原 理恵子
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清水義範+西原理恵子のコンビによるお勉強エッセイシリーズのひとつ。
今回は普段見たり聞いたりするものの由来などを語った雑学を扱っていて、『飛びすぎる教室』に比較的近い構成となっている。

清水義範がここ10年あまりのあいだにイスラム圏の国々を旅行した経験も、あちこちで書かれている。

内容としては、
  • 人名の由来や、国によって呼び名が違う状況
    (例えば大天使ミカエルから来た名前が国によってマイケル、ミシェル、ミゲルなどになっている。ミヒャエルやミハイルもそう)
  • イスラム圏で信じられている、邪視(妬みの視線)という文化
  • うどんやコロンブスをきっかけとして、食材の原産やどのようなルートで伝わってきたかという話
  • ドラキュラやお岩さん、ドン・キホーテのような有名なキャラクターの元ネタの話
などが書かれていて興味深い。

特に、名前の話では一般的に感じるアメリカ人やイギリス人の名前の由来がそういうことだったのかと驚いたりした。
また、聖書やコーランのような教典がその国の文化に与えている影響の大きさを再認識したりしたので、一度くらいは原典の現代語訳でも読んでおくといいかもしれないと思ったりした。

西原理恵子による毒のあるイラストも健在で、この中では清水義範とその師である故・半村良をネタにしたイラストと、人類最大の発明は?というイラストにはかなり笑ってしまった。

気軽にトリビアを楽しむことができ、面白かった。



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