読んだ本の感想をつづったブログです。


孔子、老子、韓非子から孫子、尉繚子まで 知っていると役立つ「東洋思想」の授業
孔子、老子、韓非子から孫子、尉繚子まで 知っていると役立つ「東洋思想」の授業
熊谷 充晃
日本実業出版社 2016-11-17

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中国古典「一日一話」 (知的生きかた文庫)


中国の春秋戦国時代に活躍した諸子百家から、孔子、孟子、荀子、老子、荘子、韓非子、孫子、呉子、尉繚子の思想を分かりやすく解説している作品。

それぞれ文献の来歴や構成、著者とされる人物の業績、ポイントとなる言葉の解説、故事成語となった言葉などが書かれている。
この中では特に、著者とされる人物についての話が充実しているように感じた。

知っている話も多いが、春秋時代に活躍した人物(孔子や孫子)とその後の戦国時代に活躍した人物(荀子や韓非子)では経済の発達や国際政治が複雑になったこともあり、より政治的な話が多くなっているという傾向を指摘しているのはなるほどと思った。

この手の作品では扱われることが少ない荀子や尉繚子についてそれなりにページが割かれているのも好感が持てる部分となっている。

それぞれの書物が江戸時代や明治時代に及ぼした影響についても書かれていて、いかに時代を通用する思想となっているかを再認識することにもなった。

ところどころでケアレスミスと思われる記述が散見されるのはマイナスポイントだが、それ以外は入門書としてまずまずの内容になっていると思う。






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超訳 韓非子 善をなすために、悪を知る (知的生きかた文庫)
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中島 孝志
三笠書房 2015-10-22

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中国の古典『韓非子』の言葉を、古今の事例や著者の経験なども交えて分かりやすく解説している作品。
経営者が好む古典としては表向きは『論語』や『孫子』と答えるが、実は『韓非子』を愛読している人は多いという。

人間が利益や名誉、恐怖や不安などによって動くことを直視し、その上でルールを厳格に適用したり、相手が求めているものや恐れているものを推察して人を動かすという部分が多く書かれている。

情報を伝えるべき相手以外に伝えてしまうと何が起こるのかという話では、著者が出版社の人に企画の話を漏らしてしまったために、同じような企画の本を出されてしまったという失敗を例に出していて、実際の体験だっただけに後悔していることがよく伝わってきた。

他にも賞罰の権利を部下に委任すると取って代わられる危険があることや、職務怠慢と越権は同じくらい問題であること、意欲のありすぎる人を組織で大きな仕事をさせることのリスクなど、古来から多くの指導者たちに読まれてきた理由が理解できる。
そして、リーダーでなくても対人関係で応用できる部分が多いのもすごいと感じている。

読みやすい形式で書かれていて、折に触れて読み返すことでさらに効果が出る1冊だと思う。






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マンガ孫子・韓非子の思想 (講談社+α文庫)
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蔡 志忠 (著), 野末 陳平 (監修), 和田 武司 (翻訳)
講談社 1995-06-15

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中国の古典として長く読み続けられる『孫子』と『韓非子』の思想をマンガで分かりやすく紹介している作品。
シンプルで鋭い漢文、そしてそれを現代語訳しても残る鋭さを味わうのもいいが、マンガになることで別の面白みも出てくる。

『孫子』では地形に応じて戦略を変える方法や、諜報活動についての話がマンガとなることでより分かりやすくなっている。
一方で、古代中国の絵で書かれている分だけ現代への応用で考えるのが難しくなりそうな気もする。

『韓非子』では儒家に対して堯と舜の2人の聖人が並び立つことへの矛盾や「守株」にあるような聖人や哲人の君主を待ち望むことの怪しさ、名家の白馬非馬説(白馬は色と動物を合わせた概念なので動物だけを指す馬とは異なる、とする説)は現実に勝てないことなど、諸子百家で対立していた学派の攻撃をしている例え話がイラストつきで描かれているところが面白い。

『孫子』と『韓非子』のエッセンスがうまく描かれていて、入門書としてまずまずだと思う。






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中国古典 逆境を生き抜くためのすごい言葉一○○ 角川SSC新書 (角川SSC新書)
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守屋 洋
角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) 2011-09-10

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中国の古典のうち、『論語』、『老子』、『孫子』、『韓非子』、『三国志』といった有名なものから『酔古堂剣掃』(すいこどうけんすい)や『為政三部書』、『文中子』のような現代日本では知名度の低そうなものと幅広い範囲から、逆境に耐えたり打開することに役立ちそうな言葉100を選択し、現代語と解説をしている作品。

具体的には対人的なトラブルを避けたり、自身の身を滅ぼしかねない考えや感情の処理に当たる言葉が多い。

特に、怒りという感情についての言葉が印象に残る。
他人から受けた嫌な言動については後々まで覚えているもので、私もしばしば思い出して怒りの感情を持て余すというかとらわれることを自覚していて、この手の感情を抑えるのはつくづく難しいものだと思う。

有名な古典の言葉では既に読んだことのあるものが多い一方で、目にした記憶がない古典からの言葉は比較的新鮮に感じ、こちらへの関心が高まった。
むしろこうしたマニアックと思えるような古典からだけ引用した言葉を集めた作品というのがあったら読んでみたい気もするが、あまり出ていなさそうなのは知名度が売り上げに大きく影響しているからなのだろうかとも思ったりもした。

著者による解説の説教臭さは相変わらずとして、内容自体は興味深い。





酔古堂剣掃(すいこどうけんすい) 「人間至宝の生き方」への箴言集 (PHP文庫)酔古堂剣掃(すいこどうけんすい) 「人間至宝の生き方」への箴言集 (PHP文庫)

安岡 正篤
PHP研究所 2005-07-01

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中国古典「一日一話」 (知的生きかた文庫)
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守屋 洋
三笠書房 2015-09-24

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中国の古典12作から名言をピックアップし、解説と著者の見解を述べている作品。

扱われているのは『老子』、『荘子』、『孫子』、『韓非子』、『論語』、『孟子』、『荀子』、『菜根譚』、『申呻語』、『戦国策』、『史記』、『三国志』で、有名な古典のダイジェスト版という感じがする。

最初に書かれたのが90年代後半からゼロ年代前半くらいだったのか、日本のバブル期に関する失敗や愚行を皮肉るような感じのコメントが目につくが、現在はこれらの古典が生まれた国でこうした傾向が見られるのもまた皮肉である。
こうした古典が生まれたのも、現実社会がひどかったためという面もあるためだろう。

著者による『論語』、『孫子』、『韓非子』あたりに関連した作品を何冊か読んでいたのでこのあたりはさすがに目新しさは少ないが、著者の作品であまり読んでいない『孟子』や『荀子』、『菜根譚』、全然読んでいない『申呻語』あたりでは印象的な言葉がいくつも見つかった。

例えば『孟子』では本の内容を鵜呑みにしてはいけないような言葉があったが、その後中国では儒教がどんどんこり固まった感じになっていったように感じるので、孟子も不本意なのではないかと思った。

『荀子』では学びかけの人はすぐにひけらかすという感じの言葉があった。
話すという形でのアウトプットが知識の定着につながる面はあるが、おそらく受ける側が不快に感じるような形になってはいけないということだろう。

『菜根譚』では欲望にとらわれるという問題は比較的改善しやすいが、理屈や思い込みにとらわれる問題は改善が難しいことを語っていて、カルト宗教やある種の運動をやっている人たちを見ていると全くその通りと思う。
また、他人の失敗や愚行をあまり責めたり追い詰めたりしてはいけないと語っていて、自省しなければと感じる。

『申呻語』では才能をひけらかすのは問題だが、もっといけないのは才能がないのにあるふりをすることという言葉が印象に残ったし、他にも処世に関する言葉が多かった。

中でも『菜根譚』と『申呻語』についての関心が高まったので、現代語訳した作品を読んでみようと思う。





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