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読んだ本の感想をつづったブログです。



鷹見 一幸 (著), 鷲尾 直広 (イラスト), 野田 昌宏 (原案)
早川書房 (2009/6/25)


野田昌宏によるスペースオペラの名作シリーズである『銀河乞食軍団』について、『宇宙軍士官学校』などの著者である鷹見一幸がその前日譚としてリメイクした作品の第1巻。
本編はまだ読んだことがないが、著者の『宇宙軍士官学校』を読んでいて面白かったので読んでみた。

舞台は多くの資源が採取できる惑星系の蒼橋(あおのはし)で、ここは紅天(こうてん)という企業が開発していたが、その紅天からの搾取があまりにもひどいということで、蒼橋の労働者たちが組合だけでなく秘密裏に義勇軍まで結成し、抵抗の機会をうかがっていた。

そしてあるきっかけでストライキに入ったところから話が始まっている。
これに対して紅天からは鎮圧の軍が、そして連邦政府からは紛争阻止のために(後に星海企業を設立する)ムックホッファ准将や大尉のロケ松が所属する艦隊が、そして新聞社からは特派員として女性記者のロイスが派遣されて・・・と、話の舞台が整っていく。

蒼橋側は紅天からの契約で惑星系の外で活動できる戦艦や強力な兵器などの所有を禁じられているものの、地の利を活かしたり採掘者としての知恵を用いて戦っていくという形で話が進んでいく。

地名や船名、通り名などが和風で話し言葉が江戸っ子風なのはかなり癖があるものの、慣れてくるとなかなか面白いし、話のテンポもいいので一気に読み進んでいくことができた。
続きも気になるし、本編に関心を持つきっかけにもなった。






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鷹見 一幸
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鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第8巻。

前作のラストで行われたかく乱戦法に加え、粛清者からはさらなる新兵器が投入され、地球人類が属する銀河文明評議会軍は苦戦・敗戦といった感じの戦況となってしまう。

主人公の恵一が指揮を取る軍は色々あったとはいえこれまで順調すぎたくらいだったので、本作ではかなり重いストーリーとなっている。
恵一たちよりも粛清者の襲撃を受けているモルダー星系の人々の話が多く、全体の話の調整を行っているような部分になるかとも思う。

この後どのように結末へ持っているのかが非常に気になっていて、次作も既に購入して読むことにしている。




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宇宙軍士官学校─前哨─ 7 (ハヤカワ文庫JA)
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鷹見 一幸
早川書房 2015-03-20

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鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第7巻。

2レベル上位に当たる種族であるケイローンの首都での「魂の試練」に勝ち抜いて地球人類が厚遇を受けられることになった恵一たちだったが、「粛清者」によるモルダー星系への侵略が判明し、ケイローンや同レベルの種族たちとともに撃退に当たることになる。

恵一たちが担当するのは補給艦隊を護衛する任務で、いかに補給を成功させつつ敵を迎撃するかというところがポイントとなり、知恵をめぐらして戦っていく。

ここでもあまり詳細については書けないが、前半の戦闘準備でこだわるところや恵一が演説をして士気を高めるところ、戦闘での恵一の指揮ぶりなど多くの魅力的な場面が登場してシリーズの他の作品同様にぐいぐい読み進んでいくことができる。

後半に大きな出来事が発生して次の作品に続いていくのも本シリーズらしいところで、先月に続編が出ていることもあり、これを読むのも楽しみである。
著者は10冊での完結を予定しているらしく、どのようにまとめていくかも気になる。



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宇宙軍士官学校-前哨-6 (ハヤカワ文庫JA)
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鷹見 一幸 (著), 銅大 (設定協力)
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鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第6巻。

恵一たち宇宙士官学校の面々は前作で「粛清者」の侵略が近いことが分かり、アロイスのさらに上位種族に当たるケイローンへ軍事援助を求めるために首都の惑星に赴き、地球人類と同じように軍事援助を求める種族が多いことから優先順位を決定するための戦いである「魂の試練」というものを受けることになる。

試練の内容などはネタバレになるので書かないが、エレガントな感じのあるアロイスと比較して、ケイローンが尚武の気風があることが伝わってきたり、他の種族における過去における試練の話が出るなど、どんどん銀河文明評議会に属する種族の多様さがあることが描かれているのが興味深い。

そして地球人類が銀河文明評議会の一員として戦うことが最近話題になることが多い集団的自衛権を連想させたり、変にプライドだけは高い種族が地球上のある民族に振る舞いが似ているなど、著者が現代社会の世相に対して思うところを書いているのだろうと思ったりもする。

恵一とバーツという異なるキャラクターによる掛け合いや、進行上どうしても必要となる長めのセリフの多さなどは本作でも健在で、前作から登場している地球の全権大使に当たるナイツ将軍の渋い言動なども魅力を加えている。

序章にあった、地球上でも中島というエンジニアが考案した環境システムにアロイスのエンジニアであるマキモグが関心を示し、マッドサイエンティスト風の2人がやり取りしているところも好きな場面である。

どんどん物語の進行スピードが早くなっており、続きが気になって仕方がない。




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宇宙軍士官学校 -前哨-5 (ハヤカワ文庫JA)
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鷹見 一幸 (著), 銅大 (設定協力)
早川書房 2014-06-20

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鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第5巻。
先日読んだ第4巻が面白かったので、続けて購入して読んだ。

地球人類が所属する「銀河文明評議会」と敵対する「粛清者」が送り込んできた無人探査機が太陽系内で発見され、破壊のために艦船を送り込んだが、探査機による強力な兵器によって全滅してしまう。

事態を重く見たアロイスは地球軍の通常の戦力では対抗できないと判断し、リーが搭乗する新型戦闘機や恵一たち士官学校のメンバーが乗る戦艦を差し向けることになる。

そこから先はネタバレしてしまうので詳しく書かないが、これまで訓練のみだった話から、無人探査機とはいえ敵との戦いが始まったわけで、物語のスピードが早まっている。

恵一たち士官候補生たちも教官としてよりも士官としての役割を求められるようになったり、恵一と旧知のナイツという将軍も部下に任せるべきところを任せるといういい味を出していたりする。

最初の頃は雲の上の存在に感じられたアロイスもより身近な存在となり、多くの苦難を経験した銀河文明評議会の一員ということが伝わってきて設定に厚みが出ている。

本作も期待以上に面白かったので、続編を早く入手して読みたい。




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