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読んだ本の感想をつづったブログです。


ST プロフェッション (講談社ノベルス)ST プロフェッション (講談社ノベルス)

今野 敏
講談社 2016-02-04

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今野敏によるST(警視庁科学特捜班)シリーズの最新巻。
大学の同じ研究室に所属する3人が誘拐された事件を扱っている。

事件は理系学部の研究室に所属する准教授、助手、院生の3人が続けて誘拐され、すぐに解放されるという形で発生する。
そして被害者は目隠しをされた状態から「呪い」の儀式を受け、しばらくしてから強烈な頭痛や発熱を伴う謎の病気にかかって会話もままならない状態に陥る。

この事件に対してSTが出動し、本作では青山のプロファイリング、そして赤城の医師としての感覚や交渉力が冴えを見せることになる。
また、菊川と青山が言い合いをするシーンは恒例となった感があるが、実はお互いを認め合っていると思われる記述が増えているあたり、関係性がこなれてきたように見えて興味深い。

3作ほど続いた伝説シリーズも悪くはないが、「○の調査ファイル」シリーズや本作のような形の方が安定して面白いと思う。
徐々に犯人や事件の真相に迫っていくやり取りや連作を通しての変化などがよく描かれていて、楽しんで読むことができた。





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ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル (講談社文庫)
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今野 敏
講談社 2007-02-10

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今野敏によるST(警視庁科学特捜班)シリーズの、超人的な聴覚を持つ結城翠(ゆうきみどり)をメインで扱っている作品。
先日『沖ノ島伝説殺人ファイル』を読み、気づけば現在出ているシリーズで未読のものはあと2冊くらいだと気づいたので続けて読んだ。

本作では世界的に有名な辛島という指揮者と柚木優子というバイオリニストが東京でコンサートを開くことになり、ST内で話題になるところから話が始まる。
いきなり菊川と青山が実はクラシックの大ファンという意外な事実が明らかになって驚く。

事件は優子が弾く予定となっていたストラディバリウスという名器が運送中に別のバイオリンにすり替わり、盗難事件として異例の捜査本部が設置される。

ここでは聴覚がありすぎて聴きたくない声や音が聴こえてしまう悩みを持つ翠が、辛島に関心を持たれたり通常の人には聴こえない帯域の音についての話をするなど、メインというだけの活躍をしている。
また、クラシックファンということで青山と菊川の2人が普段と異なる言動をしているあたりが楽しい。

著者が作家になる前に東芝EMIに勤めていたこともあり、音楽や業界に関する描写は細かくてリアルなように感じられる。
最近の伝説ものも悪くないが、STではこの時期の作品が面白い。




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ST 沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班> (講談社文庫)
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今野 敏
講談社 2013-06-14

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ST(警視庁科学特捜班)シリーズの沖ノ島編。

福岡県の沖ノ島で工事に携わっていたダイバーが変死し、事故か他殺かなども判明していないという事件が発生し、STは福岡県警から要請があって福岡へ出張することとなる。

この沖ノ島は神の島で、神社の特別がなければ立ち入り禁止、島で起こったことの口外禁止、島のものは一木一草たりとも持ち出し禁止とタブーだらけで、捜査員たちも沖ノ島への信仰による遠慮があることから、捜査が進まずに苦慮していた。

さらにこの工事を受注した地元ゼネコンには福岡県警のOBがいて刑事課長などに圧力をかけてくるなどの問題が多い中、キャップ(係長)の百合根はメンバーたちの言動に振り回されながら調査に当たっていく。

本作では宗教がらみということで僧侶でもある山吹、そしてプロファイリングで比較的早い段階から事件の背景を感づいている様子の青山が目立つ活躍をしている。

著者の他のシリーズを読むことが多く、このシリーズは丸2年ほど読んでいなかったが、やはりこのシリーズは面白い。
読んでいなかった間にドラマ化されていて、百合根を岡田将生、赤城を藤原竜也などと思い合わせてどうなのか考えながら読んでみるのも楽しい。




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ST 為朝伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班> (講談社文庫)
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今野 敏
講談社 2009-07-15

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今野敏による、特殊能力を持った警視庁のチームである、ST(科学特捜班)シリーズの1冊。
今回は源為朝の伝説にまつわる事件として、伊豆大島や奄美大島、沖縄などを舞台に活躍している。

まず伊豆大島と奄美大島でダイバーが溺死する事件が発生し、どちらも保元の乱で島流しになった源為朝が活躍したという伝説があることから、テレビ局のワイドショーではこれをネタに取材を行うことにした。

すると沖縄でさらに事件が発生し、ワイドショーで風評が広がったことで事態を重く見た警視庁では、STを派遣して調査にあたることになる。
百合根警部補の部下の5人のうちでは、今回はプロファイリングを専門とする青山と、医師免許を持ち法医学担当の赤城の2人の活躍が目立つ。

正直STシリーズの中ではいまひとつの部類に入ると思うが、そこそこ楽しめたとは思う。




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ST 桃太郎伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)
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今野 敏
講談社 2010-11-12

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今野敏によるST(警視庁科学特捜班)シリーズの1冊で、今回は桃太郎の伝説で知られる岡山県を舞台としている。

東京、神奈川、大阪と異なる場所で殺人がなされ、死体の背中には”モモタロウ”という文字と一筆書きで書かれた五芒星のマークが描かれており、被害者は全て岡山県に何らかの関係があるということで、岡山県に捜査本部が設置される。
しかもこのところ成果を挙げ続けたということで、警察内部でも有名になってきたSTにも協力を要請され、係長の百合根をはじめとするSTのメンバーたち、そしてお目付け役の菊川警部補も岡山へ出張することとなる。

今回は通説で知られるのとは異なる桃太郎や鬼に関する伝説の話や、陰陽五行説などの少々マニアックな伝奇ネタが扱われるが、活躍するのは僧侶の資格を持つ山吹ではなくプロファイリング担当の青山というのが面白い。
普段は気まぐれですぐに”ねえ、もう帰っていい?”というのが口癖の青山だが、本書では悩みぬいたり感情的になるシーンが目立ち、普段とあまりに様子が異なるのが印象深い。

岡山県警の捜査本部を取りしきるのは次長の関本だが、キャリア組ということもあってか菊川としっくりいかなかったり、STの出動を要請した割に謎の言動をしているなど、いくつもの謎が事件に関係していく。

久しぶりにSTシリーズを読んだが、個性的な人物が多く登場するこの作品は面白いことを再認識した。




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