読書:雨読夜話

ここでは、「読書」 に関する記事を紹介しています。


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福沢 諭吉 バラエティアートワークス
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福沢諭吉の『学問のすすめ』を漫画化している作品。
そのままだと漫画にしても面白くならないためか、福沢が『学問のすすめ』を著すまでの事跡を2/3くらい、『学問のすすめ』の内容についてが1/3くらいという割合になっている。

福沢自身のことを描くなら『福翁自伝』でもよかったのでは?とも思ったが、これだと福沢による面白いエピソードの数々を割愛しなければならなくなるので、この形に落ち着いたのかなとも思った。

福沢をはじめとする絵のタッチは内容とまあまあ合っているように見えたし、福沢の事跡を分かりやすく伝えることに成功しているようだったので、入門書として悪くないと思う。






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明治時代から昭和にかけて多くの分野で活躍した学者である本多静六が、財産を作った方法や仕事への考え方、組織での処世術などについて語っている作品。
前半では蓄財に関する話が多く、後半では仕事や人間関係、学習についての話が多く語られている。

本多について書かれた本として『本多静六 成功するために必要なシンプルな話をしよう』『本多静六 「蓄財の神様」が教える面白いほど成功する法』の2冊を読んでいたのだが、特に前半は既にこの2冊で知ったことが多く出てきた。
これはそれだけ、その2冊が重要なポイントを押さえて印象に残るように解説してくれたということだと思う。

蓄財については天引き貯金、投資先の分散、金利差を生かした「いい借金」の活用など、現在でも普通に通用する方法が書かれていて、基本は時代を問わないものだと思わせられる。
さすがに山林への投資は現在ではあまり有効ではないし、素人が手を出すべき分野ではないようである。

本多は1952年没で戦後まで生きたわけで、当然ながら敗戦によってかなりの財産を失ったことを語っているが、それでも一定額を残しているのは日頃の研鑽の賜物なのだろう。

財産や仕事で目立ったら妬みを買ったり嫌われたりすることがあるが、本多は寄付した額が多かったために同僚の教授たちから辞職勧告を受けるというピンチになったエピソードも紹介されている。
こうした経験から、組織での処世術について書かれている部分も実に具体的で参考になる。

少し前の時代から同時代の人物として、福沢諭吉、渋沢栄一、安田善次郎(安田財閥・芙蓉グループの創業者)、桂太郎(総理大臣、陸軍大将)、鮎川義介(日産自動車や日立製作所の創業者)の話も多く扱われていて、これらも興味深い。

必ずしも特別な人でなくても実行できそうなことが書かれていること、時代を経ても古びていないことは高く評価できるポイントで、有意義な読書となった。






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TBSでまともに観る気になる数少ない番組の1つである、がっちりマンデー!!で放送された中から、40社を選んで書籍化している作品。
この番組でレギュラーを務める森永卓郎が各章で解説をしている。

1社目で日本の中古車をアフリカなど世界各国に輸出する会社であるビィ・フォワードが挙げられていて、この会社は高野秀行のノンフィクション『恋するソマリア』『世界の辺境とハードボイルド室町時代』を読んで知っていたので少しテンションが上がった。

また、少し前に読んだ『マンガで学ぶ はじめてのコインランドリー投資』を出しているマンマチャオ社も、主婦をターゲットとしたコインランドリーの経営で紹介されていることも少し驚いた。

もう1社本書を読む前から知っていたのはホテルAZを運営するアメイズ社で、AZを利用したことはあったがその特長については考えたこともなかったのでなるほどと思った。

他にも芝ではなくコケで屋上緑化をする会社、ビルの屋上を借りてバーベキュー会場にする会社、営業力が弱点のIT企業に代わって営業を請け負う会社、花をよく贈る企業に胡蝶蘭を扱う子会社の設立を持ちかける会社(これは税金対策でもメリットがあるのか?)など、「そうした手があるのか!」というアイデアで儲けている会社を知ることができて興味深い。

日曜の朝に少し眠い状態で観ているとそのまま頭を通過していくことも多いが、書籍の場合だと「ライバルは出てこないのか?」、「この会社が進出していない場所でやったら儲かるのではないか?」、「契約のトラブルや防犯はどうなっているのか?」、「本当にそれだけでコストを抑えられるのか?」などと考えながら読むことができるので、書籍化の意義は十分あると思う。





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最近メディアでの露出が多い気鋭の歴史学者と、元文芸春秋の作家による歴史対談。
軍師・参謀の役割の変化や人物評などを、戦国時代あたりから大戦期に至る時代を対象として語られている。

参謀として重要なことは希望的観測ではなく冷静に事実を判断することや、最悪の事態を想定して対策を立てておくこと、極限の状態でも判断力を失わないことなど、確かにそうだと思える話がなされている。
そして参謀にありすぎてはいけないものがカリスマ性や野心で、これがあったために漢王朝の成立に貢献した韓信が粛清されたエピソードも語られている。

人物では黒田官兵衛、本多正信、松平信綱、勝海舟、大村益次郎らを高く評価している。
そして『天地人』や直江状で有名な直江兼続は前田家の処世術と比較すると大局観に欠けると評したり、家康が直江を処罰しなかったのは直江と近い立場にある毛利、島津、佐竹などの家老たちが反乱を考えないようにするためだったという文書が出たという話、高杉晋作が長生きしていたら明治政府に対して反乱を起こしていただろうという読みなど、面白い話がいくつも紹介されている。

近代のところでは半藤氏が長州嫌いという話からしなくてもいい安倍首相の悪口を言ったりして、このあたりが半藤氏の『名言で楽しむ日本史』を読んでから後は著作を読んでいない理由なのだろうと感じた。

半藤氏の説教じみた感じは相変わらずだが磯田氏の話はなかなか面白かったので、磯田氏の著作をもう少し読んでみようと思っている。






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秘伝・日本史解読術 (新潮新書)
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以前読んだ『徳川家康  トクチョンカガン (上・下)』など、朝鮮をからめた歴史小説の多い作家による、日本史の理解を助ける方法をあれこれ語っている作品。

伝奇ものっぽい著作が多い小説家としての立場から、どのように歴史をとらえ、ストーリーを組み立てているかという話をしている。

戦後になってからたいした根拠もなく記紀(『古事記』・『日本書紀』)の記述を創作と決め付けてあやしい説を出したり、中国から伝わったものも朝鮮半島を経由したかのような言説など、自虐史観に加えて朝鮮半島におもねった歴史観がひどいということを書いていて、史料が少なくて好き勝手が言いやすい古代史で捏造がまかり通るのは困ったものだと思う。

異説・珍説のたぐいは歴史学者ではなくて著者のような小説家の出番だということも語っていて、『トクチョンカガン』もかなりインパクトがあったことを思い出した。

白村江の戦いが大敗だったかのように書かれているが史料からはそれほどの大戦だったように思えないとか、仏教が複数の仏様が出てきてウルトラマン化(ウルトラマンとかウルトラセブンのようなもの)したと表現していたり、中国は西晋が滅びてからセルベ(鮮卑)族の王朝が長く続いてきたなど、一般的にイメージされるものと異なる話がなされているのが興味深い。

歴史小説にも地図をつけるとイメージしやすいとか、系図を用いれば源平藤橘のような氏族の関係性が理解しやすくなること、応仁の乱のように登場人物が多すぎる事件の理解を助けるための足利や新田の支族を解説したページが掲載されているなど、日本史の理解に役立つ話が多く書かれている。
(例えば最上義光が斯波氏の子孫、榊原康政が足利氏の支族である仁木氏の子孫などは多分初めて知った)

思っていた以上に知らなかった話、著者の歴史に関する熱のある話が多く書かれていて、興味深く読むことができた。






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