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読書:雨読夜話

ここでは、「読書」 に関する記事を紹介しています。



ジム・ドノヴァン (著), 弓場隆 (翻訳), 桜田直美 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2018/2/25)


以前読んだ『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則 決定版』『何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣』の著者による、やりたいことやなりたい自分といった目標を設定し、そのために何をしていくのがいいかを77項目にわたって語っている作品。

目標を持って・・・というのをはっきりとやるのはあまり得意ではないが、ディスカヴァー11から出ている外国人の自己啓発書は割と読んでいるので、本書もその流れで読んだ。

読んでいて印象に残ったのは、自分で解決可能なことと解決できないことを区別することや、「人知を尽くして天命を待つ」みたいな形で世の中の動きに身を任せること、だからといって運命や他力にばかりあてにしないことなど、悩み過ぎずに目的に対して集中するにはどうするのがいいかという部分で、知ってはいても改めて本で読むと再認識させてくれる効果がある。

また、「いつか〇〇する」みたいに思うのではなく、すぐにやろうとすれば手段や適切な目標も考えるようになるみたいなことが書かれている部分については、少し前に読んだホリエモンの本の内容に通じているところもちょっと面白い。

著者はこの手の自己啓発書を読むことを勧めていて、どれくらい実践するか・実践できるかはともかくとして、これからも読んでいこうとの思いを強く持つようになった。






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八木 剛 (著)
幻冬舎 (2016/1/30)


タイトルにある通り、不動産投資を始める人々が必ずしも知っているわけではない不動産投資における注意すべきポイントを、具体的な計算や、関係者の利害によって投資家の不利益になる言動をする場合があるエピソードなども含めて解説している作品。

著者は不動産業界で長年勤めて独立した人物であり、問題点を熟知している一方、これらに対しての対策をきちんと実施すれば8割~9割くらいの物件は利益を上げることが期待できることを書いていて、単純に「不動産投資は恐ろしい」だけの話になっていないところは好感が持てる。

注意すべきポイントとしては、販売業者や管理会社といった不動産業者の見極め、空室への対策、経年劣化に対するメンテナンス、融資を仰ぐことになる銀行や銀行員の事情、節税対策をする場合の税制の複雑さなど多岐にわたり、不動産投資は「投資」というよりも「事業」の性質が強いことを認識させられる。

特に印象に残ったのがサブリース(マンションなどの管理を管理会社に任せる手法)を利用する場合にハズレの管理会社を選んでしまうと大変な目に遭うという話のところで、この業界はレオパレスや大東建託、かぼちゃの馬車などを思い浮かべても、知名度や事業規模にかかわらず不誠実な対応、法的に問題がある対応をする業者が多いようである。

コマーシャルや勧誘では手間をかけずに儲かるかのような美辞麗句が語られがちだが、本書を読むと不動産投資はそのような生易しいものではないことが分かり、私は手を出すのをやめておこうとの思いを強くした。

比較的気軽に不動産に投資したい場合は、REITとか関係企業の株式くらいにとどめておくのがよさそうである。






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寺嶋 裕二 (著)
講談社 (2006/9/15)


田舎の中学から東京の強豪校にスカウトされて野球留学することにあった少年・沢村栄純がピッチャーとして成長を遂げ活躍していく野球漫画の第1巻。

統廃合でなくなる中学で最後の夏が終わった栄純は、その日の投球を見ていた東京の強豪校・青道高校の副部長の高島から誘いを受け、青道高校の野球部の練習を見に行くことになった。
そこで1年生ながら名の知れた捕手・御幸とたまたまバッテリーを組むこととなり、その時の印象が強かったために入学を決めることとなる。

そこからは強豪校らしく、強面の監督やら個性豊かな上級生やらが登場し、栄純とぶつかり合いながら成長していくことを予感させる描写が続き、期待させてくれる。
王道の野球漫画で続きも面白そうなので、もう少し読んでみようと思っている。






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本村 凌二 (著)
PHP研究所 (2018/3/20)


ローマ帝国の歴史を教養の観点から、個々の事件などよりも大きなポイントから解説している作品。
先日読んだ著者の『はじめて読む人のローマ史1200年』を、より詳しくした感じになっている。

塩野七生著『ローマ人の物語』シリーズはアウグストゥスの治世までは読んでいるので前半はある程度知っているつもりだが、それ以降はあまり自信がないので、そのあたりは特に興味深く読んだ。

特に、ネロが死んでからの混乱期と、コンモドゥスが死んでからの軍人皇帝時代は皇帝が短期間で何人も入れ替わっているのでなかなか分かりにくいが、その中でも広すぎる領土を分割統治したり、軍制や税制、貨幣などの分野で改革を図るなど、時々名君が出てきてローマのシステムを継続させようとする努力が感じられるところがいい。

また、ネロの時代にキリスト教の弾圧があったとされる件は、史料の誤読が定着したためでその頃は皇帝が目障りに感じるほどキリスト教徒はいなかったのでは?と否定的な見方をしていたり、ローマが徐々に滅んでいった過程は多くの変化が出てきた新しい時代と肯定的に捉えるのもひとつの見方など、著者による見方を語っているのも興味深い。

『ローマ人の物語』をさらに読み進め、理解を深めたいと改めて思った。






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安村 敏信 (監修)
平凡社 (2010/9/3)


葛飾北斎の代表作の1つである「冨嶽三十六景」に収録されている46枚(10枚は好評のため増刊)の富士山を描いた浮世絵のカラーグラビアとともに、その解説や現在におけるそれぞれの場所の情報、現在富士山の方向を向けて撮影した写真などとともに紹介している作品。

有名な「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」(通称赤富士)、「山下白雨」といった有名な作品だけでなく、特別展で観たことがないような絵も収録されていて、東は茨城県から西は愛知県あたりまでの広範囲の場所の絵を描いていることを再認識させられる。

現在は東京の都心では当然ながら高層ビルによって富士山を見ることができない場所が多いが、東京よりも東の霞が関沿岸や、千葉県の多くの場所ではきっちり富士山が映っている写真が掲載されていて、天気が良ければ思っていた以上に広範囲で富士山が見えるということに驚いたりもした。

北斎の生涯や作品について語っている解説文やコラムも、読んでみるとなかなか面白い。
例えば風景画を多く描いたことで比較されることもある歌川広重との違いは何か?というコラムでは、どちらも現実にない風景を描く場合もあるが、広重の場合は写実的に描くのに対し、北斎は構図などのインパクトを重視して描くようなことが書かれていて、確かにその通りだと納得した。

「冨嶽三十六景」についての解説によって新たに知る部分も多く、興味深く読むことができた。






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