読書:雨読夜話

ここでは、「読書」 に関する記事を紹介しています。


超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫)
超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫)
田口 佳史
三笠書房 2013-12-24

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仕事で大切なことは孫子の兵法がぜんぶ教えてくれる
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『孫子』に書かれている言葉のエッセンスを、現代の人間関係やビジネスに生かす形で超訳している作品。
著者は会社経営やコンサルティングもやっていたことから、自身が出会った人を例に挙げていたりもする。

地形をシチュエーションに置き換えたり、火攻めの話をイメージ戦略として活用するなど、しばしば「そういう使い方があるのか!」という驚きを受けながら読んでいった。

専門というか得意なことを2つ以上持って活かしていくことや、人を追い詰めてはいけないこと、幅広く長期的な視野から無理はできるだけ避けるべきことなど、経験に裏打ちされたと思われる重要なことが書かれている。

参考になる1冊で、興味深く読んだ。






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関連タグ : 孫子,

誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編
誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編
倉山 満
PHP研究所 2017-02-10

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現在日本で教えられている世界史はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国といった国々の視点ばかりが前面に出ているとして、より幅広い観点から過激な書き方で古代史を語っている作品。

オリエント、北アフリカ、ペルシア、アジアのステップ地帯、イスラム圏といった地域を過小評価というか、意図的に貶める風潮があると語っている。

一方で古代ギリシアのポリス、ローマ帝国、フランク王国などは過大評価だとしている。
古代から中世にかけてヨーロッパの勢力がアジアの勢力に大勝利を収めたのはアレクサンドロス大王の時の1回だけで、数少ない勝利を課題に宣伝していると評価している。
それ以外はローマ帝国でカエサルでさえパルティア(ペルシア系)に勝利することができなかったことを挙げている。

表現として面白かったのが、ヨーロッパ諸国にとってオスマン帝国は急に現れた怖い奴、そしてペルシアは昔から存在し続けてきたもっと怖い奴というもので、現代と大きく印象が異なっている。

中国についても遊牧民の王朝から侵略されたりカツアゲされたりと、散々な書かれ方をされている。
そして(王朝成立→功臣の粛清→外征で兵を減らす→皇帝のやりたい放題→側近たちのやりたい放題→農民反乱の頻発→地方軍閥による首都制圧)という7段階によるパターンが繰り返されているという話が面白い。

また、隋の煬帝が元々は明帝という諡号だったのが唐によって悪のイメージをつけられた話は知らなかったので、勝者によって歴史が書かれるということを改めて認識することができる。

歴史はさまざまな見方をすることができることを認識できる1冊で、くせが強いが興味深く読むことができた。






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おなかがすいたハラペコだ。②―おかわりもういっぱい
おなかがすいたハラペコだ。②―おかわりもういっぱい
椎名 誠
新日本出版社 2018-05-31

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椎名誠が食べ物について語っているエッセイ集の第2集。
日本共産党中央委員会が発行している『女性のひろば』という雑誌に連載したものだそうで、著者がいかに多種多様な雑誌に連載しているかが分かる。

店で出される冷やし中華やそうめんが期間限定だったりショボかったりすることへの不満や、キャンプで皆が盛り上がる野外料理、自宅で作った創作料理など、前作の『おなかがすいたハラペコだ。』と同様の話が書かれている。

週刊ポストで連載している『わしらは怪しい雑魚釣り隊』のエピソードや、『岳物語』などでも描かれた家族との話、特に孫との話なども描かれていて、他の椎名作品にもつながっている。
また、『哀愁の街に霧が降るのだ』でも書かれていた、ピザ料理店で皿洗いのアルバイトをしていた頃の話も興味深い。

年齢や時代ということもあって少し文章のキレは落ちているように感じるが、ここまで長く・多く書き続けて読者を楽しませ続けてくれていることに感謝している。
著者には体調に気をつけ、ほどほどのペースでこれからも楽しませてほしい。






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「民族」で読み解く世界史
「民族」で読み解く世界史
宇山 卓栄
日本実業出版社 2018-01-25

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それぞれの民族の移動や活動、政策、対立などを、世界史の中で解説している作品。

定説とされる話にもしばしば疑問を呈していて、例えば本当に氷河期にシベリアからアメリカまで渡ることができたのか?としていたり、白人による黄禍論のようなプロパガンダへの批判、中国で漢民族の王朝とされるものでも王家は北方の遊牧民出身の可能性が高い場合が多いなど、幅広い見解を紹介している。

隋の揚氏や唐の李氏が鮮卑(モンゴル系?)の出身という説が有力なのは知っていたが、宋の趙氏もトルコ系(突厥の沙陀族)という話もされていて、前の王朝である五代の後唐や後晋も沙陀族の王朝だったことを考えればそう違和感もない。

中国のところでは古代から中世にかけての民族や王朝がモンゴル系なのかトルコ系なのかで見解が分かれそうなところも多いが、大枠は納得しやすい。

それにしても近世・近代におけるヨーロッパの列強による黒人奴隷の扱いやネイティブ・アメリカンの虐殺、強制的な増殖政策による「ブラック・インディアン」の増加など、ひどい所業の数々には言葉が出なくなる。
戦国時代の日本人が奴隷貿易をやっていたポルトガル人を「あいつらは人間じゃない」と言っていた記録があるのも分かるような気がするし、アメリカ大統領だったフランクリン・ルーズベルトのクソさもさらに強く印象付けられた。

著者の見解に異論があるところもそれなりにあるが、見解が分かれやすい題材なので当然と言えば当然なのかもしれない。
重いが重要なテーマから世界史を語っていて、興味深く読むことができた。






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銀の世界史 (ちくま新書)
銀の世界史 (ちくま新書)
祝田 秀全
筑摩書房 2016-09-05

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大航海時代前後から金本位制が成立する時期にかけて、銀が交易や外交、戦争などにおいて果たしてきた役割を解説している作品。
銀だけでなく、香辛料、茶、毛織物、綿製品、穀物、木材、奴隷、砂糖、アヘン、生糸、鉛など、多くの交易品目が登場する。

まずはスペインがペルーのポトシ銀山からヨーロッパに持ち込んだ大量の銀が与えた影響の話がなされている。
ただしスペインはイギリス、フランス、オランダ、オスマン帝国などとの度重なる戦争のために財政が破綻状態になり、交戦国なのに穀物や木材の輸入先だったオランダに流れ込み、オランダがバルト海貿易もあって覇権を握る過程が描かれている。

そのオランダも銀の調達先だった日本が銀の輸出禁止をしたことやイギリスの航海条例や英蘭戦争などもあってトップの座から陥落し、国債発行による戦費の調達力のあるイギリスがフランスを破って次に繁栄していく話に移っている。

イギリスは東インド会社を活用することもあり、大西洋では奴隷や綿花、サトウキビ、インドではキャラコ(綿布)、中国(清朝)からは陶磁器や茶など、多くの品目を扱って利益を上げていく。
ただしインドや中国との貿易では輸入超過で銀が流出していったため、インドでは地方太守から徴税権を取り上げたり、中国に対してはインドで栽培したアヘンを密輸するなど、銀を還流させるシステムを作る悪賢さはすごい。

終盤では明治時代の日本が日清戦争を戦った前後の時期における、銀の取り扱いについての話にもなっている。
下関条約ではこれまでのパターンで行くと賠償金は銀で支払われたであろうところを、日本が仮想敵国のロシアとの対立などをにらんでロンドンでポンドでの支払いを求めたことや、金本位制への移行などが語られている。

教科書の記述に出てこない交易の話が多く出てきて、非常に興味深く読むことができる。
ただし、交易される品目が多くて交易ルートや貿易のやり方がいくつも出てきて、文章だけで理解しようとするとちょっとついていくのが難しい。
このあたりを図解を多用した作品に仕上げてもらえば、さらに売れるのではないかと思っている。






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