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読書:雨読夜話

ここでは、「読書」 に関する記事を紹介しています。




スリランカやインド南部で赤い雨が2ヶ月くらい降る現象が発生し、赤い雨を調べたところ細胞らしい粒子が発見されたことから、生命が宇宙から飛来したというパンスペルミア説を語っている作品。

著者は先日読んだ『彗星パンスペルミア 生命の源を宇宙に探す』の監修者で、その本の著者であるチャンドラ・ウィックラマシンゲとのシンポジウムでの対談が後半に収録されている。

基本的には『彗星パンスペルミア』と同じ趣旨の内容で、生物の性質はダーウィンの進化論では説明できないことが多くてウイルスが進化させたという『ウイルス進化論』であれば説明できる部分もあること、そのウイルスがどこから来るかというと彗星や隕石によって雨や霧に混じって来ているとの仮説、伝染病が人口密度に関係なく離れたところでも発症する理由もこれで説明できるとの話などが書かれている。

有機物がウイルスの形で宇宙に満ち溢れているとの宇宙観は魅力的で面白いのだが、本書全体としては脱線が多かったり宇宙への哲学的な考え方が長々と語られている部分が評価を大きく下げている。
テーマがすごく面白いだけにそこが残念だった。






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「世界史の試験項目をなかなか覚えられないのは、地域があちこちに飛んで流れとして歴史を把握できないから」という問題提起から、世界が1つにつながる大航海時代以前の時代をヨーロッパ、中東、インド、中国の4地域別に通した形で世界史を解説している作品。

この問題提起については思い当たるところがあり、自分の場合は中学生の頃に陳舜臣の『中国の歴史』シリーズを5巻くらいまで読んでいたために高校時代も少なくとも中国史に関してはあまり苦手意識がなかったことを思い起こした。
(基本的に歴史が好きというのが一番大きいのだろうが)

各時代のトピックについてはほとんどが2~3ページ、例えばフランス革命のような5~6ページで構成されていて、地図や勢力関係図も多用していることもあって分かりやすい。
ところどころで情報の精度に疑念が湧くところもあるが、まずは分かりやすさを優先したということなのだろう。

例えば「文化大革命は毛沢東の逆ギレ」とか「ドイツのヴィルヘルム2世は3B政策でイギリスの交易利権を分捕ろうとした」みたいな分かりやすい表現や、ロシアが不凍港を求めて南下を繰り返したり第一次大戦前にドイツとイギリスが中東で衝突したことのような地政学的な図解、トルコやイランがロシアと戦っていたことで親日になった話が書かれているなど、他の世界史を扱った読み物との差異を出せていると思う。






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明智光秀=天海僧正説をネタにした歴史小説。
通販で、小説ではなく歴史読み物と思い込んで購入してしまった。

この手の説について予備知識がない状態で読めばそれなりに面白かったのかもしれないが、既に『本能寺の変 生きていた光秀』のような歴史読み物を読んで予備知識がある状態からは目新しいことも少なく、斜め読みになってしまった。

・・・たまにはこんなこともある。





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メディアに出ることが多い東大の史料編纂所教授による、軍事のリアルさから日本史を語っている作品。
戦前は軍部による精神主義的な考え方の押し付け、戦後は敗戦による軍事を忌避する傾向によって歴史学で真っ向から軍事について語られることが少ないことを問題提起し、本書は書かれている。

軍事の前提として戦術、戦略、兵站、兵力、装備、大義名分の6要素のどれもが重要であり、戦術で他の不利を逆転しようという考え方は邪道だとバッサリ切り捨てている。

大抵の場合は兵力や装備が優れた側が勝つわけだし兵站が続かなければ戦争できないわけで、それらを準備するための経済力を備えることを、石高当たりどれくらいの兵力が出せるか?という話につなげている。

兵隊にしてもプロの軍人でない徴兵された一般大衆は戦争なんて行きたくもないし殺すのは怖いという感覚を持つのは当然であるとして、彼らを戦わせるための装備の工夫や煽るための大義名分などにも話が及んでいる。

戦国武将の話では近畿を支配したことで共通する信長と三好長慶でも動員した兵力に大きく差があるとしていたり、武田信玄の戦略的な微妙さ、秀吉が実施した戦争における革命的手法、家康の哲学が「江戸」の地名を変えなかったのではないかという話など、興味深い部分が多かった。

あまり歴史学で語られないところがきちんと書かれているように感じていて、興味深く読むことができた。






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関連タグ : 本郷和人,




株主優待おじさんとして有名な桐谷さんによる、株主優待のおすすめ銘柄や投資方法を語っている作品。

購入金額が10万円未満で手頃な銘柄、長期保有で優待内容がアップする銘柄、QUOカードやギフト券のように使いどころに困らない優待内容、「隠れ優待」が存在する銘柄など、知らなかった銘柄が多くて参考になった。

紹介されている中ではオリックス、ブックオフ、ビーアールHD、大黒屋HD、明光ネットワークジャパンといった銘柄に関心を持ち、いくつか購入を検討している。

先日読んだ『日経トレンディ 2019年 2 月号』とも気になった部分が重なる銘柄もあり、より購入してみようという気になった。

現在の相場は下落気味ではあるが、手が出なかった銘柄に手が出やすくなるということでもある。
このところ適当さが強い(どうせ予測なんて無理といの考えから)株の買い方をしているような気もするが、大いに役立つ部分があった。






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