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読書-マネー:雨読夜話

ここでは、「読書-マネー」 に関する記事を紹介しています。



佐藤 航陽 (著)
幻冬舎 (2017/11/30)


昨今の技術動向や社会の変化から、資本主義では捉えることができていなかった価値がこれから重要となり、価値主義による新たな経済が生まれ、お金の概念も変わっていくであろうという流れでの考察が書かれている作品。

著者は時間をビジネスにする「タイムバンク」という仕組みなどで起業して上場も果たしている実業家で、学問とビジネスの経験でこれまで物理的・技術的な制約を受けてきたお金の概念と、仮想通貨やブロックチェーン、インターネット、AIなどの技術によって制約が外れて価値主義による経済が実現しつつある状況を語っているのが興味深い。

こうした新しく生まれつつある経済は、現状の経済や資本主義、お金などについて知識があるほど理解がしづらいものらしく、特に後半の内容がまだいまひとつ頭に入っていないのは、私が資本主義の概念にとらわれているためなのかもしれない。
(私にそれほどの知識があるとは思えない)

一読して十分に理解ができたとまではいっていないので、もう少し再読して理解を深めようと思う。





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大城 太 (著)
集英社 (2016/4/26)


華僑の大富豪に師事して成功を収めた実業家による、商売で成功するためのお金や人間関係についての華僑の行動や考え方を紹介している作品。

著者の『華僑の大富豪が教えてくれた「中国古典」勝者のずるい戦略』『巧みな「人心操縦術」中国古典の教え』の2冊が良かったので本書も読んだ形となる。

「自分へのご褒美」みたいな半端なお金の使い方をせずに活きるお金の使い方をすることや、他人と同じことをしていても成功は難しいこと、お金持ちに対する対応とそうでない人への対応では正解が別になることなど、納得しやすい話も多い。

感じとしては華僑で「お金儲けの神様」と呼ばれた邱永漢氏の作品に近いような印象を受ける。

ただし、華僑が成功するための方法というのはあくまで商業で成功するための方法であり、例えばうまくいかなければその分野は捨てて他を当たってみるみたいな話が特にそのような印象を受けた。
こうした部分は、例えば技術者などの職業でやったらうまくいかない可能性が高いわけで、使う場面を選ぶということなのだろう。

また、著者も書いているようにいくつかの方法の間で矛盾もあり、これもまた人間が使う手法なのだから当然と言えば当然なのかもしれない。

実践しやすいかどうかは別として参考になる話が多く書かれていて、ためになったと思う。






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サラリーマンが現在できそうな副業の方法をあれこれ紹介・解説している作品。

都会で時間があればウーバーイーツ、まめにできるならヤフオクで物品を購入してAmazonで販売する物販、趣味や特技を生かしてのモニターや代行業などが紹介されている。

本書で書かれているソーシャルレンティングという投資方法に関心を持ち、紹介されている「マネオ」というサービスを調べてみたところ、行政処分を受けているなどのトラブルがあり、会員登録に躊躇してしまった。
調べたらSBIソーシャルレンティングなど他にも多くの業者があり、比較・検討が必要と感じた。

自分でできそうなのは何があるか?と考えたら、当ブログのようにレビュー記事を書くことくらいならできそうなので、レビューなどのサイトを調べてみようと思った。
また、業務でプログラムのテストを実施する機会が多かったこともあり、「テステラ」のようなソフトウェアをテストするサイトにも関心を持った。

実践する前に詳細を調べてからが良さそうだが、知らなかったことが多く書かれていて大いに参考になった。






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東京郊外の国分寺市にある家賃2万円台のアパート在住、週休5日の労働、年収100万円以下という形で20代から「隠居」生活をしていた人物による、お金や幸福、人生などについて語っている作品。
現在は国分寺市のアパートを引き払って台湾で同じような生活を営んでいるという。

著者は杉並区で家賃7万円のシェアハウスに住んでいたころは家賃と生活費のためにアルバイトに忙殺されて消耗し、この生活から抜け出すために変化を求めて行動していった結果が、隠居生活になったことを語っている。
あくまで結果的にそうなったわけで、隠居を目指したわけではないことを強調している。

ちょっと真似をするのは難しいが、そういった生き方もあるのだと視野を広げてくれる。
お金について擬人的に接するようになったり、自分がどうありたいのかという視点からの行動、やりたいことではなくてやりたくないことから変化をつけてみることなど、参考になる意見もけっこうあった。






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お金の概念や経済情勢の変化、技術の進歩などに備えて、投資や働き方の変化を説いている作品。

お金の本質や資本主義の話から、仮装通貨やそれを支えるブロックチェーンの技術がもたらす社会的な影響、AIやEVといった新技術による産業の変化を背景に、投資や働き方への話に移っていく。

「信じられること」と「わからないこと」を区別するという概念を持つという話は参考になったが、それ以外の話はあまり深みがないというか、ネットで調べた情報をまとめただけでも書けそうという印象を受けた。
うまく表現しにくいが、教養や経験に裏付けられていないような言葉が多かったように思う。

そして投資の話では、金と銀のCDF(差金決済取引)をすることで利ザヤを稼ぐ方法を勧めている上、著者の公式LINEに登録することでさらに深い話をすると書かれているあたりで、「明らかに怪しい・・・」という感想を持った。
CDFは商品先物取引やFXでも用いられる仕組みで、素人にいきなり勧められるものではないはずである。

Amazonで評価を見てみると、果たして被害者らしきレビュアーによる「だまされて困っている」という類のレビューがいくつもあり、怪しいと感じたのは正しかったことを確認できた。

中古本とはいえ手にとって購入したのはあまりいい判断ではなかったかもしれないが、誘導されて情報商材を購入させられるなどの面倒な目に遭わなかったのは良しとしたい。




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