読書-雑学:雨読夜話

ここでは、「読書-雑学」 に関する記事を紹介しています。


福岡共和国のオキテ100カ条~焼き鳥はキャベツの上に乗せるべし! ~
福岡共和国のオキテ100カ条~焼き鳥はキャベツの上に乗せるべし! ~
月刊九州王国編集部 (著), トコ (監修)
メイツ出版 2014-07-20

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熊本共和国のオキテ100ヵ条 ~「はうごつ」「まうごつ」「なばんごつ」の三段活用を使いこなすべし! ~
修猷館高校あるある
博多華丸・大吉式ハカタ語会話
福岡県民のオキテ (コミックエッセイ)
しゃべってみんしゃい 福岡弁


福岡ローカルのコラムニストによる、福岡県の風習や言葉、文化などを100の項目で紹介している作品。

以前読んだ『博多ルール 博多よかよか!ライフを楽しむための48のルール』と重なる部分も多いが、それ以外に初めて知ることも多く、福岡県に行くことは多くても住んだことがない者としては興味深い。

例えば原を「はる」、京都郡を「みやこぐん」と読むところまでは分かっていたが、稲荷町を「とうかまち」というのは分からなかったのが少し悔しい。

職場などでしばしば「なるほどですね」という言葉を聞いたりつられて使ってしまったりしたことがあるが、これは近年生まれた福岡などでの方言の一種とあり、全く意識していなかったので驚く。

北九州の屋台ではお酒がなくて代わりにおはぎが出るというところでは、北九州を本拠とする資さんうどんでうどん屋なのにぼたもちも人気があり、行ったら必ず注文するか持ち帰ってしまうので、その文化が反映されたものなのだろうと納得した。

他にも私鉄のN鉄O牟田線が便利のいい隣県の鳥栖市を通らずに県内の小郡市を通るというもやもやした感じや、手榴弾を見つけて通報したら10万円の報奨金が出るという修羅の国の恐ろしさ、博多駅の改札に漂うクロワッサンの甘いにおいというあるあるなど、多くの話が収められている。

著者は北九州出身で福岡市在住ということもあり、久留米や筑豊についての話が少ない気もするが、福岡市に住む知人との話で出てきたことがけっこう出てきて、面白く読んだ。






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語源に隠れた世界の歴史: 世界史の重要知識もわかる! (知的生きかた文庫)
語源に隠れた世界の歴史: 世界史の重要知識もわかる! (知的生きかた文庫)
岩中 祥史
三笠書房 2014-12-21

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世界史上の人名や地名、出来事などからきている語源を紹介している雑学本。
著者は『名古屋学』、『博多学』、『札幌学』など、県民性に関する本を多く著している。

キリスト教国とイスラム教国の戦いや、西欧列強による植民地争奪戦のような戦争によって品物や技術とともに名前も伝わるケースが多いことがよく分かる。

この中で特に印象に残るのは、アメリカを代表するウイスキーのバーボンが、独立戦争の際に味方になってくれたフランス王家のブルボンからきていることと、ゴシック様式というのが元々はイタリアから見てバランスを崩した感じがゲルマン人の一派である「ゴート人の」というラテン語からきているという話である。

また、カーディガンやボイコットが人名に由来していて、前者がクリミア戦争での防寒着として、後者がイギリスによるアイルランドでの圧制への抵抗として生まれたとあり、それぞれのエピソードが興味深い。

他にも、南米のアルゼンチンと国境を流れるラ・プラタ川の名前は西欧の征服者たちが求めていた銀に由来していることや、ホンコン、マカオ、カンガルーといった名称が現地人の発音からきていることなど、ちょっとしたトリビアがいくつも出てくる。

「世界史の重要知識もわかる!」という副題に期待しすぎてはいけないが、ちょっとした気晴らしに読むにはまずまずの本だと思う。






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必ず役立つ! 「○○(マルマル)の法則」事典 (PHP文庫)
必ず役立つ!  「○○(マルマル)の法則」事典 (PHP文庫)
烏賀陽 正弘
PHP研究所 2012-05-02

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ハインリッヒの法則(重大事故の背景には多くのヒヤリがある)、パレートの法則(20%:80%)、パーキンソンの法則(官僚制の弊害)、ピーターの法則(無能さと出世の関係)など、過去の経験からありそうだと判断されて多くの人から何となくの支持を受ける法則を70個紹介している作品。

例えばマーフィの法則(最も望ましくないところで失敗が発生するなど)は確かにそうだと思わせられる一方、失敗につながりかねないことをやって成功したケースは見過ごされることが多く、悪いことが記憶に残りやすいことを考慮すると法則というよりも心理的な要素の方が強いのかもしれないと考えたりもする。

著者の文章のせいか解説が長いような気もするが、このような法則とされる概念がいくつもあることを知ること、再認識することができたので、読んだ意義は十分にあった。






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ナショナルジオグラフィック 秘密の地下世界
ナショナルジオグラフィック 秘密の地下世界
ナショナル ジオグラフィック
日経ナショナルジオグラフィック社 2015-12-19

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絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで


ナショナルジオグラフィックによる、地下の建造物や自然環境をきれいなカラー写真で紹介しているムック本。

初めの方ではフランスやイタリアにあるカタコンブ(地下墓地)が掲載されていて、人骨が積み上げられていたり、服を着たままのミイラが並んでいる光景は慣れていないと見ていないとあまり気持ちが良くない。

そしてパリにカタコンブのような地下施設が多いのは、大理石などの良質な石材を採掘することができ、できた穴を有効活用する意味もあったことが書かれていて少し驚いた。

他にもマダガスカル島などにある石灰岩が侵食されてできたとげとげの岩山、高層ビルの高さがあるベトナムの洞窟、マグマがたぎる火山湖、海底に沈められた戦車や廃船が漁礁となっている様子など、すごさを感じる写真がいくつも掲載されている。

見たことのない光景が多く入っていて、興味深く見ることができた。





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トウガラシの世界史 - 辛くて熱い「食卓革命」 (中公新書)
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山本 紀夫
中央公論新社 2016-02-24

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世界各地で幅広く利用されているトウガラシが、どのように伝わって利用されるようになったのかを解説している作品。
以前読んだ著者の『ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争』が面白かったので、これも読んでみた。

まずトウガラシは南北アメリカ大陸が原産で、コロンブスによる新大陸発見をきっかけとして広まったことが書かれている。

原種は上向きに実がつき、熟しきったら弾けて種が飛び散るような特徴があり、現在の種類につながる品種改良はネイティブ・アメリカンが既に始めていたという。
その辛さは動物から食べられることを防ぐためのものだが、鳥は辛さを感じないこと、鳥の消化器では種を消化する作用がないことから、上空から見つけやすい上向きに実がつくことで鳥に食べられることで種子を広い範囲にまく戦略を取っていることになるほどと思う。

そして多くの作物、例えばジャガイモだと毒を多く含んでいるなど原種が食べるのにあまり適していないために栽培されないものが、ペルーなどではとても辛い原種も栽培して食べられているという話が出てきて少し驚く。

そして伝播した各国での栽培や利用のされ方について書かれていく。
例えばハンガリーではトウガラシの一種であるパプリカが国を代表される作物や料理として知られていたり、インド、チベット、四川省、韓国などでは古来から食べられていたように錯覚してしまうほどに定着している。

実際は数百年くらいの歴史しかなかったりするが、トウガラシが伝来する前はコショウを使用していたらしく、元々あった香辛料への需要によく合ったということなのだろう。

ブータンにいたっては香辛料としてよりも野菜として食べられているそうで、現地で少し口に入れて大変な目にあった著者は、鎖国が長く続いたために育てやすいトウガラシの利用が進んだのではないかと考察している。

日本では戦国時代に伝わって江戸時代の園芸ブームで鉢植えとして育てられていたり、一味や七味としての使用はあるものの、韓国のように大々的な利用がされなかった理由として、肉食文化の差があったのではないかとしている。
七味唐辛子のように他のスパイスと混ぜ合わせているように、マイルドにするのが日本における利用の特徴のようである。

強烈な辛さや育てやすさによって急速に普及したトウガラシもアメリカ大陸以外に伝わってからまだ数百年であり、さらにトウガラシを利用した食文化が進んでいく可能性があるとも書かれていて、期待したくなる。
『ジャガイモのきた道』のように興味深い事柄がいくつも書かれていて良かった。





トウガラシ讃歌トウガラシ讃歌

山本 紀夫 小林 尚礼
八坂書房 2010-04

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とうがらしマニアックスとうがらしマニアックス

とうがらしマニアックス編集部
山と溪谷社 2009-07-16

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