読書-思想(日本):雨読夜話

ここでは、「読書-思想(日本)」 に関する記事を紹介しています。


図解 言志四録─学べば吉 (図解シリーズ第5弾)
図解 言志四録─学べば吉 (図解シリーズ第5弾)
齋藤 孝
ウェッジ 2017-10-19

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TBSの報道バラエティ番組「ニュースキャスター」でレギュラー出演していることでも知られる学者・齋藤孝による、佐藤一斎の『言志四録』の言葉を分かりやすく図解・解説している作品。

著者は『最強の人生指南書-佐藤一斎「言志四録」を読む』も著しているので、さらに分かりやすい形で書かれた作品ということになるだろうか。

『言志四録』の言葉は心に響くものが多く、本書でもそれは感じることができる。
特に、

「心下痞塞すれば、百慮皆錯あやまる」
(しんかひそくすれば、ひゃくりょみなあやまる)
現代語訳:心の奥底が塞がっていると(何もよい考えが出てこなくて)、考えも計画もみな誤ったものになってしまう

という言葉が強く印象に残った。
仕事などでさまざまな課題に対応する上で有用な言葉と思ったので、職場で輪番で実施している朝会での資料朗読(何かしら役立つ話を選んで発表する場)でこの言葉を発表したくらいである。

他にも体と心の関係を表した言葉、経験の重要性を語った言葉、自己肯定を得るための言葉などがいくつも収められていて、味わい深い。
繰り返し読むのに適した言葉が多く、いい作品だと思う。






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松下幸之助の私は「この生きかた」を大事にしてきた!―習慣にすると、「人生が必ずうまくいく」 (知的生きかた文庫)松下幸之助の私は「この生きかた」を大事にしてきた!―習慣にすると、「人生が必ずうまくいく」 (知的生きかた文庫)

大 久光
三笠書房 2006-04

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パナソニックの創業者である松下幸之助による81の言葉を紹介・解説している作品。

松下の言葉は平易な表現で心に響くものが多いと、改めて感じさせられる。

ただ、本書があまり入れなかったのは、ページの区切りが中途半端など構成がいまいちなのと、著者の解説文が必要以上に語りすぎているように感じられるところにあるのかもしれない。

松下の言葉を読むのなら、先日読んだ『1分間松下幸之助 逆境を力に変える不屈の人生哲学77』の方がいいと思う。






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1分間松下幸之助 逆境を力に変える不屈の人生哲学77 (1分間シリーズ)
1分間松下幸之助 逆境を力に変える不屈の人生哲学77 (1分間シリーズ)
小田 全宏
SBクリエイティブ 2011-09-28

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松下政経塾の第四期生として松下幸之助氏の言葉を聞いてきた人物による、松下氏の言葉をエピソードとともに77項目で紹介している作品。

貧しくて病弱だった身の上からソケット製造の会社を立ち上げて後のパナソニック(松下電工)になったことは知っていたが、第二次世界大戦後にGHQから財閥と認定されて制限を受けて解除されるまで粘り強く交渉をつづけたことや、不況対応のために松下グループの販売会社や代理店の社長を集めた「熱海会談」で営業の指揮を執って立て直したことは知らなかった。

松下氏の言葉からは気持ちの持ち方が与える影響の大きさや、多くの人々の話を聞くことの重要性、そして決断は反対を受けても責任を持ってすべきこと、世の中の役に立つためには何をすべきか?という視点など、示唆に富む言葉が多い。

解説文も分かりやすく書かれていて、比較的容易に読み進むことができた。
多分松下幸之助関連の作品は本書が初めてだと思うので、関連した作品を他にも読んでみようと思う。






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「葉隠」に学ぶ誇り高い生き方 (成美文庫)「葉隠」に学ぶ誇り高い生き方 (成美文庫)

武光 誠
成美堂出版 2012-01-05

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佐賀藩で伝えられ「武士道とは死ぬことと見つけたり」というフレーズで有名な『葉隠』に入っている言葉から、人生訓を語っている作品。

古典を訳した作品では著者の意見が出がちな方だったので、途中から退屈して斜め読みになってしまった。
今回の場合は扱われている古典が『葉隠』で、サラリーマン化した武士向けに語られているために、さらにそういった説教臭い感じがより強く感じてしまったのかもしれない。

『葉隠』を扱うのであれば、江戸時代や佐賀藩、武士社会などの窮屈さといった背景に重点を置いたり、語り手である山本常朝をいじるくらいの内容の作品があったら面白そうなので読むと思う。
(そうするほどメジャーな作品なのか?ということや、賛否はあるだろうが)

著者の作品は歴史に関しては分かりやすくて興味深いものが多いが、こうした分野だといまいちだと感じた。






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家訓で読む戦国―組織論から人生哲学まで (NHK出版新書 515)
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小和田 哲男
NHK出版 2017-04-11

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戦国武将たちが遺した家訓や分国法などを紹介し、現代に通じる話や当時の状況から必要だったルールなどを解説している作品。

武田信玄や徳川家康、毛利元就といった有名な戦国大名だけでなく、扇谷上杉定正(関東管領)や多胡辰敬(尼子経久の家臣)、上井覚兼(島津義久)といった明らかに知名度の低いと思われる人物によるものも紹介されていて、多くの書物を当たってのものと推定される。

例えば定正なんて絶対に手放してはいけない家臣と思われる大田道灌を謀殺して扇谷上杉家を衰亡に導いたダメな人物というイメージがあるが、(成功したかどうかはさておき)多くの家臣を使いこなしたことが書かれているのが意外に感じたりもする。

意外性で言えば、時代背景もあって戦国武将が戦いの際に占いを重視していた中、秀吉などは占いをあまり信じていなかった一方、実利思考と思われる家康がけっこう呪術を信じていたらしいのも面白い。
(東照大権現の新号を得たり、風水から日光東照宮などの位置を決めたことなどからすると納得はできるが)

全体的には読み下し文での紹介が多く、できるだけ現代文での紹介をしてほしかったところではある。






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