読書-思想(日本):雨読夜話

ここでは、「読書-思想(日本)」 に関する記事を紹介しています。


本多静六 成功するために必要なシンプルな話をしよう (知的生きかた文庫)
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本多 静六
三笠書房 2010-09-21

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明治時代に林学や造園などの分野で活躍し、投資家としても知られている本多静六が、自身の経験から人生を豊かに過ごすための方法論を語っている作品。

財産は仕事という道楽をしたカス、功を人に譲ることで勤労貯蓄が貯まるといった独特の言い回しで、努力の重要性やモチベーションの保ち方、健康法、処世術などが語られている。

自分の適性は自分の好みだけでなく人の意見も聞いてから判断することなど、多くの人から助けられたことを感謝していることが伝わってくる。

一方で好ましくない人物と出会うこともあるわけで、借金を申し込まれた際の対応のように金銭トラブルを避けるための方法や、助言がしつこくなって恨みを買わないようにすること、正直すぎることの弊害など、実践的なアドバイスが書かれている。

そして収入から一定の割合を貯蓄に振り分けていき、貯まったら投資をするという形でのスタンダードだが効果的な蓄財方法についても語られている。

分かりやすい言葉で書かれていて、これからも時々読み返してみたい内容となっている。
次は『私の財産告白』あたりも読んでみたい。






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渋沢栄一 100の金言 (日経ビジネス人文庫)
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渋澤 健
日本経済新聞出版社 2016-01-07

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渋沢栄一の5代の子孫で、コモンズ投信を経営する渋澤健による、栄一が残した言葉100を現代語訳および解説とともに紹介している作品。
少し前に読んだ『渋沢栄一 100の訓言』の続編のような位置づけとなる。

道徳と利益を得ることの両立、官が民業を圧迫することへの危惧や、公共のためという名目で自分の得になることを主張する人の話、言う人が必ずしもやる人でないこと、経済だけでなく政治や外交でも民間が積極的に関与すべきことなど、現代でも通用する言葉がいくつも扱われている。

難を言えば栄一の言葉と著者の解説文で趣旨が少しずれているのではないか?と感じたり、著者の思いが出すぎているようなところがある部分などがある。
例えば栄一が「偉い人の用途は限られるが、完き人の用途はいくらでもある」という趣旨の言葉について、「完璧な人」と表現しているのは少しアクセントがつきすぎ、せいぜい「バランスの取れた人」とか「ほどほどの人」くらいにしておいた方が良かったように思う。

ただし著者は学者などではなくビジネスマンということもあってか、この手の本を書く人にありがちな「昔に比べると最近は・・・」といった感じの昔は良かった的な繰言を書いていないことは大いに評価できる。

渋沢栄一の言葉が味わい深いので、手元に置いて読み返したい。






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本多静六 「蓄財の神様」が教える面白いほど成功する法 (知的生きかた文庫)
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日本名著研究会
三笠書房 2016-03-22

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林学博士、造園家、投資家などとして知られる本多静六が語った言葉から、成功するための心構えや習慣を42項目で解説している作品。

本多の名前は株式投資などの本を読んでいると『私の財産告白』という著作があって投資家として成功したらしいことは知っていたが、これまで具体的な業績などはあまり知らなかった。
調べてみると東京帝国大学教授、林学の先駆者、国立公園の生みの親などの業績もあるそうで、かなりの大物だったようである。

本書では資産運用の話はあまりしておらず、人生論や幸福論、労働哲学、健康の秘訣などについての言葉が多く扱われている。

仕事を道楽にするための考え方、逆境の時にすべきことをやって潮目が変わるのを待つこと、うぬぼれはいい面も多いので小出しにすること、失敗は人生の必須科目であることなど、短い言葉の中に示唆に富む言葉が多く書かれている。

苦学して成功を収めてきた過程で得た教訓が多く反映されているのだろう。

再読して効果がありそうなことが多く書かれているので何度か読み返すつもりであるし、著者のことを知って関心を持ったので、他にも何冊か関連した本を読んでみようと思う。






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渋沢栄一の「論語講義」 (平凡社新書)
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渋沢 栄一 (著), 守屋 淳 (編集)
平凡社 2010-09-16

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日本資本主義の父とも評される渋沢栄一による、『論語』の言葉を解説した『論語講義』を現代語訳した作品。
『論語』の解説だけでなく、幕末から明治にかけての人物評や、渋沢による独自の解釈なども書かれているのが特徴となっている。

人物評では不平等条約改正の業績で知られる陸奥宗光が頭脳が切れすぎたために人気がなかったことや、渋沢が2度ほど新撰組の近藤勇と会ったことがある話、井上馨や大隈重信らとの交流などが興味深い。

渋沢の語りでは、人の気持ちを血気と志気に分けて血気が年齢の影響を受けやすいのに対して志気は本人の修養で高められるという話、道徳も重要だが生活や経済も重要だし孔子の時代と現在(明治~大正)の違いもあるという話などが印象に残る。

渋沢が日本とアメリカや中国との関係悪化について心を痛め、さまざまな働きかけをしていたことも知ることができる。

『論語講義』を現代語訳した作品では竹内均訳の『孔子―人間、どこまで大きくなれるか』も読んでいるので、比較しての評価をすることになる。

本書がおそらく原文に近い構成で書かれているのに対し、竹内訳の方は現代の人にとって分かりやすさを重視している作品という違いがあるように感じる。
どちらも読むのであれば、竹内訳の方から本書に進むのがいいと思う。






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関連タグ : 渋沢栄一, 孔子,

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齋藤 孝
光文社 2004-11-13

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福沢諭吉の言動や考え方について、『福翁自伝』をはじめとする著書の記述から解説している作品。

1万円札の顔になっているのでどうしても偉人というイメージを持ってしまうが、実際は自分で「カラリとした精神」と語るように、気さくでさばけた雰囲気の人物だったようである。

考えても仕方がないことはくよくよ悩んだりせずに切り替えや立ち直りが早く、悩む暇があったら目の前のことを実行していくなど、かなり合理的な考え方をしていることが分かってくる。

人間関係にクールなことも随所で語られていて、このために例えば悪人や破滅型の人間に引きずられたり、情に流されての失敗が少なかったことにつながっているようである。

他にも健康とお金は大切だと考える一方で交際や服装に無頓着な傾向があること、変なプライドを持たずに雑事も積極的にこなすなど、現代にいても成功しているタイプの人なのだろうと感じた。

著者が諭吉の言説から考察している話も興味深く、比較的早く読み進むことができた。
まだまだ諭吉については知らないことが多いことを自覚しているので、さらに諭吉に関する本を読んでいこうと思う。






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