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読書-ハウツー:雨読夜話

ここでは、「読書-ハウツー」 に関する記事を紹介しています。



マイケル I.ハンデル (著), 杉之尾 宜生 (翻訳), 西田 陽一 (翻訳)
日本経済新聞出版 (2017/9/1)


米軍の学校で教科書として教えられているという、東西の軍事に関する古典として知られる『孫子』とクラウゼヴィッツの『戦争論』の相違について語られている作品。

一般的には異なる記述が多いとされるが、時代背景や軍事技術、どこに重点を置いて書かれたか?といった部分を考慮すると、共通する部分が多いことが繰り返し書かれている。

『戦争論』の文章はちょっと読みにくいのは多少知っていて、せっかく購入したのだからと頑張って読んでいたが、関心が続かずに1/3くらいで読むのを諦めた。

戦争や軍事についてがメインのテーマのため、それ以外に応用となりそうな話やメリハリのある構成がないと、浅学な私にはハードルが高い。

似たテーマの作品であれば、以前読んだ『孫子・戦略・クラウゼヴィッツ ―その活用の方程式』の方が断然分かりやすくていいと思う。




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関連タグ : 孫子,


成毛 眞 (著)
PHP研究所 (2022/6/21)


元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞による、社会人として生きていく上で必要な教養を手っ取り早く得るための方法を語っている作品。

本を読むのがいいのだろうがそれでは遅いと断言し、Wikipediaなどで検索することで情報のストックを増やしたり、関連した情報をつなげていくというのがメインの話となっている。

また、フォーサイトやクーリエ・ジャポンのような有料のメディア、海外のメディア記事を翻訳して日本のメディアで出てこない情報を収集するなどの方法も参考になる。

著者が参考に挙げている情報は興味があるものもないものもあるが、このあたりは好みによって参照したりしなかったりすればいいと思う。

必ずしも著者レベルの教養は必要とは限らないので、できるところで実施すればいいと考えている。





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関連タグ : 成毛眞,


小室 淑恵 (著)
成美堂出版 (2015/9/1)


残業する時間を別のことに充てることで、仕事に好影響を与えていきましょうという話をしている作品。

文庫版で初版が出たのが2008年のようで、今ほど働き方改革とか残業抑制への話が出ていなかった頃の話なので、今となっては少し古びている感じがないでもない。

とはいえ深夜までの残業が常習化している企業も多いわけで、いかに無理な残業を減らすかは長く続いていくであろう課題ということになるだろう。

基本的には効率を上げる、他の人に振る、考え方を変えていくなどで、状況によって可能なものも難しいものもある。
女性向けに書かれている作品のようで、あまり刺さらなかった。





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ひろゆき (著)
大和書房 (2021/4/10)


ひろゆきによる、考え方や行動を変えることで幸福度を上げるための手法を語っている作品。

このところ著者の作品を何冊か読んでいてある程度のパターンは分かってきた感じがあるが、怖いと思い込んでいることで行動できないことへの対策が印象に残る。
格闘技を習うことで対人関係での恐怖を提言したり、まずい事態をどれくらいまで想定して受け入れられるか?を考えることというのができるかはともかくとして1つの方法なのだと感じた。

また、「長く役立つ本」のおすすめとして、読んだことがある『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド著)が紹介されていて、「そうそう、面白かった」と思い出したりもした。
近いテーマの作品だと、私は『「豊かさ」の誕生 成長と発展の文明史』(ウィリアム・バーンスタイン著)や『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史』(マット・リドレー著)なども推したい。

そして、読んだことがない『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』のことを知ることができたのも良かった。
コンテナが発明されたことによる世界的な大変化を語っている作品だそうで、気が向いたら読むかもしれない。

著者が自身で書いたのはあとがきくらいで、他は話したりSNSで書いたことをまとめたものということで、Youtubeで視聴したことがある切り抜き動画と共通している部分も多いなと納得した。
動画で見るのと本で読むのとでは伝わり方が違うので、本書のように単行本化する意義は十分あると考えている。





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ひろゆき (著)
ダイヤモンド社 (2020/3/5)


ひろゆきによる、効率のいい努力の仕方をして成果を上げる考え方について、自身の経験を踏まえて語っている作品。

「努力で何とかする」などの考え方に対し、努力することも才能の1つとして、場所や環境などによって努力の結果が大きく変わるので、いかに成果を出しやすい努力の仕方ができるか?という話をしている。

賛同できるところもできないところもあるのは著者の作風でよく感じるところであり、なるほどと思いながら読んだ。

著者のような経験をしたからといって著者のように考えたり行動したりするとは限らないわけで、このような結果を出すこともまた、才能ということなのだろう。




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