読書-コンピュータ:雨読夜話

ここでは、「読書-コンピュータ」 に関する記事を紹介しています。


悪夢のIT業界ジョーク集 (中経の文庫)悪夢のIT業界ジョーク集 (中経の文庫)

世界ITジョーク研究会
中経出版 2008-08-25

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開発現場のブラックさ、コンピュータに疎い人とそれに対応するオペレータやシステム管理者が引き起こすドタバタ、マイクロソフト社のWindowsシリーズの不具合や仕様、対応などのひどさ、コンピュータやネットに依存してしまった人の言動など、ITに関連するブラックジョークを集めている作品。

英語圏ではこの手のジョークが一大分野になっているそうで、それらを日本人が読んでも楽しめる形に構成されている。

これまでにやってきた仕事柄から、ユーザーからの頭を抱えてしまいそうな問い合わせ内容、高すぎる期待値や無理解による理不尽な要求、度重なる仕様変更、納期やコストを無視した無茶振りやゴリ押しなどによる開発者へのしわ寄せなど、身につまされるものが多すぎる。

特に、社内外からの理不尽な要求に心を込めて対応したことで精神に異常をきたした人物が語る「システム管理者よりひと言」という45ヵ条のアドバイスは、ユーザーなどからの要求や言動に対する皮肉がたっぷり込められているのが重くていい。

また、マイクロソフトやビル・ゲイツに関するジョークもまた、マイクロソフトの製品を使用してきた多くの人にとって思い当たるものが多いはずである。
以前読んだ漫画『機動戦士ガンダムさん さいしょの巻』ではアムロがWindowsのOSが入っていると思われるガンダムで大気圏突入をしようとしてひどい目にあう回を思い起こした。
また、本書で書かれている「彼らの回答は、理論的には正しいが、まったく役に立たなかった」という言葉がつぼにはまる。

ジョークなので出来不出来、合う合わないはあるが、複雑な思いを抱きながらも楽しく(?)読むことができた。





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たった1秒で仕事が片づく Excel自動化の教科書
吉田拳
技術評論社 2016-06-08

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Excelのマクロ機能を用いて事務作業を自動化・効率化する方法を解説している作品。
本書が職場の各部署に配布されたので、ざっと内容を確認してみた。

読者として想定されているのはプログラマーではなく、あくまで一般のビジネスパーソンで、例えば同じような入力作業を行うなど、繰り返しが多くて面倒な事務作業を短時間に終わらせるための方法論として書かれている。

機能からではなく、自動化したい作業から話が始まり、具体的な例を豊富に用いて解説しているので分かりやすい。

印象に残ったのはまず、オプションで定義の宣言を強制することで、多少変数の型があやふやでも動作してしまうことに対するチェックとしてやっておいた方がいいのは納得できる。

また、マクロで作業を記録してコードを生成するのはいきなりその作業を行わせるためでなく、ある操作がどのようなコードを知るために行うためのものだという話にはギクッとなった。

というのも、マクロでの記録を多用して話を進めればいいのにとちょっと思っていたからで、業務で他の人に引き継いだりするためには意図を持ってコーディングしておく必要があるわけで、これももっともである。

自動化できることは自動化し、その分でできた時間や労力は他の作業に充ててもいいし、残業を減らして早目に帰宅するために使用してもいいわけで、重要な内容が書かれていると感じた。
職場に配布された意図も、そのあたりにあるのだろう。






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教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ)
教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ)
清水 亮
中央公論新社 2014-03-07

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プログラミングという言葉から難しいものをイメージしがちな人を念頭に、プログラミングの概念や手法、利用しやすいツールの紹介、今後の展望などについて解説している作品。

プログラムは「人が何かをしてもらうために細かな指示書」というイメージで書いていて、例えば「子どもにおつかいを頼む」という行動から、具体的に何をする必要があり、ケースごとに明確に指示しておかなければ意図しない結果がもたらされることを挙げ、プログラムをどのように書いていくかという話につなげている。

その上でプログラミングで使用されている手法、例えば定型的な処理は関数に格納して呼び出せるようにしたり、検索するためのタグをつけたりする処理などを紹介している。

そしてMOONBlockという、著者が製作したWEB上で動作するプログラミングツールを利用しての直感的なプログラミングの実習みたいな章もあり、プログラミングへの心理的なハードルを下げてもらおうという姿勢が感じられるのがいい。

プログラミングの考え方がいかにさまざまな分野に応用できるかを再認識することができ、興味深く読むことができた。






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SNSって面白いの? 何が便利で、何が怖いのか (ブルーバックス)
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草野 真一
講談社 2015-07-17

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SNS(ソーシャルネットワークサービス)について、あまり知らない人向けに書かれた解説書。

まず、フェイスブックやtwitter、LINE、InstagramのようなメジャーなSNSとその特徴を紹介している。
ページの関係からか、オンラインゲーム系のものは扱われていない。

そして技術的な話の中で、ガラケー(フィーチャーフォン)とスマホ(スマートフォン)の違いとして、スマホがOSへの自由度が高いために現在のSNSと相性がいいことが書かれている。
自分はガラケーを使用していて、ガラケーへのニーズが今の根強いことをメーカーや通信事業者があまり考慮してくれていないように感じられるところは少々不満がある。

そのスマホなどからアプリを経由してインターネットに接続する行為が増えていくと、ユーザーはそのアプリの内側でのみの使用ということになり、WEBの死が進行していくという話は知らなかったので表現に少し驚いた。
これは、自由度の高かったインターネットの世界で囲い込みがなされているようなことだと理解している。

これと関連して、サービスが無料ということは、突然サービス内容が変更になったり停止されても文句を言うことができない(言っても聞き入れられない)ということであり、一連の流れとして理解する話なのだろう。

SNSの国柄によっての違いとしては、アメリカではフェイスブックのように実名や個人情報を明示しての投稿が主流だが、日本では匿名が好まれるとあり、確かに実名を出すのにはとても抵抗がある。

他にも、ビッグデータの活用ということで東日本大震災の際に救援物資を積んだトラックが被災地になかなか入れなかった理由としてガソリン補給の問題があることが判明した話や、インターネットの読み手が激増した一方で書き手はさほど増えていないというコメントなど、興味深い話が多い。

新聞やテレビなどのメディアが売り上げを落としている技術的な解説もなされているが、それ以上に「求められている質の高い情報を提供できていない」という本質的な問題があり、それがインターネットの普及などによって広く知られてしまったという側面の方が大きいのではないかと考えている。

SNSについては漠然とした理解しかなかったので、本書によって整理された形で解説してもらいなるほどと思った。
使用しないと分からない部分も多いはずなので、そのうちに使用してみようと思う。




[参考文献に挙げられていた作品の一部]


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ネットのバカ (新潮新書)
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中川 淳一郎
新潮社 2013-07-13

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ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること


『ウェブはバカと暇人のもの』の著者でニュースサイト編集者という肩書を持つ中川淳一郎による、ネットが普及した現在が思われているほど儲かるわけでも平等なわけでもないことを書いている作品。

現在はネットが当たり前に存在するものとして受け入れられている過渡期としていて、実際はネットではリアルな世界以上に格差が激しいことや、企業経営者や芸能人などリアルで成功している人が圧倒的に有利なことなど、ネットへの幻想はあまり存在しないことを語っている。

例えばGREEやモバゲーのような無料でもプレーできるが課金すると有利になるサービスでは無料でのプレーヤーは課金した人を盛り上げる役割を果たしているとしていて、この手のサービスでも何らかの意味で代価を払っているのだと感じる。

そしてタイトルにあるように、ネットでバカなことをしてしまう人の事例を多数挙げている。
例えば不法行為を自慢げにアップしたり、有名人のプライベートを暴露して多くの人から反発を受けて個人情報を特定されてしまうなど、このような人が横行すること自体ネットが普及した証なのだろうと感じた。

著者がクライアントに対し、ネットには過大な期待を抱かずにほどほどに楽しむくらいのスタンスがいいという提言をしていたのが印象に残った。
ネットに時間を使いすぎたり振り回されるのではなく、楽しんで使いこなすことが大切なのだろうと思う。



ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

中川淳一郎
光文社 2009-04-17

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