佐々木 常夫 (著)
PHP研究所 (2017/8/18)
東レの取締役まで勤めた人物による、『孫子』の教えをいかに自身のビジネスや人間関係などに活かすことができたかを語っている作品。
『孫子』の言葉をよく消化しているようで、『孫子』というよりもビジネス書としての性格が強い。
例えば、営業が顧客からの要求をよくよく聞いて実際に求められていることを把握する話など、なるほどと思える話が多い。
著者が現役時代に考えた話が興味深く、著書が多くて中間管理職クラスからの支持が高いことが何となく理解できた。

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伊藤 達馬 (著)
すばる舎 (2020/10/24)
野村証券でトップセールスの成績を収めた人物による、自身のストレスの原因を明確にしてそれを具体的な行動に結び付ける方法を紹介している作品。
タイトル通り、紙に書いてもやもやした気分の原因をはっきりさせ、それをToDoに落とし込むというもので、分かりやすいと言えば分かりやすい。
ポイントは他人を変えようとしたり他人が改善することを期待するといった他力なことは自分ではどうしようもないと割り切り、自分に何ができるか?という観点からToDoを作成するという部分と思われる。
年や経験を重ねたりすることで多少できるようになってきた部分もあるが、改めて効果的な方法なのだと再認識した。

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理央 周 (著)
日本実業出版社 (2023/3/10)
以前読んだ『サボる時間術』の著者による、効率いい仕事の仕方をいい手法とダメな手法の2つで対比して紹介している作品。
簡単に言えば作業する前の段取り・準備と、作業した後のフィードバックをきちんとやりましょうというもので、例えば打ち合わせをするなら事前にアジェンダを送ったり根回しをし、打ち合わせ後に議事のメモを送付するといったものである。
他人にも事前のインプットや事後の確認の手間が必要なわけで、それらをマメにすることで無駄な時間を減らす効果があり、仕事を続けるうちに気付いたり気付かされたりして実行に移しているものもけっこうあった。
面倒だけど習慣づけると効果があるものは、皆ができるようになるにはハードルが高いということだろう。
- 著者の作品について書いた記事
- 『サボる時間術』

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出口 治明 (著)
朝日新聞出版 (2019/5/13)
日本生命→ライフネット生命創業者→APU(立命館アジア太平洋大学学長)の経歴を持つ出口氏による、自身の経験を踏まえた仕事や組織での動き方などを語っている作品。
上司の相性があったり、上層部の決めたことには逆らいづらいこと、合わない人がいるなど、企業などで働いていると必ず起こることを踏まえて話が語られていて、納得しやすいものが多い。
自分が能力を発揮できる仕事や先の見通しなんて分からないこと、上司のタイプ別に対応のしようはあること、読書と旅で引き出しを増やすことなど、著者の他の作品で書かれていたことと共通しているところも多い。
著者の『働く君に伝えたい「お金」の教養 - 人生を変える5つの特別講義』の仕事編みたいな感じがあり、ためになったと思う。
- 著者の作品について書いた記事
- 『働く君に伝えたい「お金」の教養 - 人生を変える5つの特別講義』
- 『仕事に効く 教養としての「世界史」』
- 『仕事に効く教養としての「世界史」II 戦争と宗教と、そして21世紀はどこへ向かうのか?』
- 『「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史』
- 『「全世界史」講義 II近世・近現代編:教養に効く! 人類5000年史』

エリック・バーカー (著), 橘 玲 (監訳), 竹中 てる実 (翻訳)
飛鳥新社 (2020/6/24)
自己啓発本は多くあるものの実証結果があるものは多くないとして、多くの実証例をつけて何が成功につながりやすいのかを紹介している作品。
著者は人気ブロガーらしい。
現代は『Barking Up the Wrong Tree』(間違った木に吠えている)というもので、間違った方向で努力することは意味がないということのようである。
いい人であるべきかドライなのがいいか?や、自信を持つことの是非、粘り強さと切り替えの早さ、社交的か内向的か、仕事などに打ち込むこととワークライフバランスなど、自己啓発本によって評価が分かれることについて、多くの例を挙げて何が成功につながりやすいかを考察しているため、かなりページ数が多くなっている。
その上で様々なことを試す、いい環境を選ぶ、ゲームの要素を取り入れて物事に取り組む、できること・できないことを見極める、自信を持つよりも自分を許すこと、睡眠や計画の重要性などが語られていて、それまで多くのページを例に使ってきたことが説得力を持たせている。
知っていてできるかは別として、考え方としてなるほどと思われる話も多く、売れるだけの内容のある作品だと感じた。

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