読書-アート:雨読夜話

ここでは、「読書-アート」 に関する記事を紹介しています。


ARTBOX ゆるかわ妖怪絵
ARTBOX ゆるかわ妖怪絵
安村 敏信
講談社 2016-06-24

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タイトル通り、ゆるかわな妖怪画をカラーで紹介している作品。

これまで本や博物館の特別展などで見たことのある河鍋暁斎や歌川国芳、鳥山石燕らの浮世絵、『百鬼夜行絵巻』のバリエーション、源頼光と四天王による酒呑童子や土蜘蛛の退治を描いた絵巻物などもあれば、初めて見る妖怪絵も収録されている。

初めて見た中では江戸時代中期に耳鳥斎(にちょうさい)という人物が描いた「別世界巻」というものが印象に残る。
これは地獄に落ちた人間が生前の行いに応じた地獄で苦しむ姿を描いたもので、残酷な絵のはずなのに鬼も人間もとぼけた表情とタッチでゆるい感じとなっている。

例えば喫煙者は鬼から人間キセルや人間タバコ入れにされたり、仲居さんが急須などの器物に追いかけられたり、華道家が剣山に何人かとまとめて生けられたりと、風刺画の要素も強い。

画家や絵、妖怪などに関する説明も充実しているが、これを抜きにして単純に絵のみを楽しむこともできる。





ときめく妖怪図鑑 (ときめく図鑑+)ときめく妖怪図鑑 (ときめく図鑑+)

門賀 美央子
山と渓谷社 2016-07-08

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(文庫)見るだけで運がよくなる「聖なる絵本」 (サンマーク文庫)
(文庫)見るだけで運がよくなる「聖なる絵本」 (サンマーク文庫)
エレマリア
サンマーク出版 2013-10-15

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天使、ドラゴン、女神、ペガサス、ユニコーンなど、聖なる存在とされるもの絵と解説で構成されている絵本。

著者はちょっとしたきっかけからこうしたタイプの絵を知り、さらには自分でも描くようになってサイト上にアップなどをしているうちに引き合いが増えたことで、本書のような作品も出すようになったことを語っている。

見ることで運がよくなるのかどうかは分からないが、やさしいタッチの絵なので、眺めていて悪い気持ちはしない。
時々めくっているうちに、効果があるかどうかという使い方がいいのだろう。





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くらべる東西
くらべる東西おかべ たかし (著), 山出 高士 (写真)
東京書籍 2016-06-09

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いなりずしの形、銭湯の湯船の位置、おでんのだしなど、東西における違いをカラー写真と解説文で紹介している作品。

関東と関西の違いという図式で比較されているものも多いが、東の筑波山と西の富士山のように相対的な東西で比較しているものもある。

西側で生まれ育ってきた者としてはおしるこに汁気がなかったり、柏餅がクレープに似た形だったり、ちらし寿司に生魚が載せられている写真を見ると違和感を感じ、このあたりの感覚が面白い。

身近なものだけでなく、落語の形式や魚の骨を抜く器具のように必ずしも一般的に知られているとは限らないものも扱われている。

九州出身としては概ね西のものに馴染みがあるが、たまごサンドの具が関西風の卵焼きのものよりもゆで卵をつぶしたものの方に馴染みがあるように、東のものの方がイメージしやすい場合もあったりと、東か西かが方角だけではないことにも気づく。

関東ローカル、関西ローカルというパターンがあったり、中国・四国が関西に文化が近いのは分かりやすいとして、九州で関東に近い文化があったりという場合もあることを思い起こす。

また、本書で使用されている写真は全て、本書の企画のために撮影されている。
撮影を担当した山出氏による感想も、読んでいてなかなか楽しい。

東西の違いをビジュアル的に感じることができ、楽しく読むことができた。





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戦国武将の肖像画 (ビジュアル選書)
戦国武将の肖像画 (ビジュアル選書)
二木 謙一 須藤 茂樹
新人物往来社 2011-01

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戦国武将の肖像画を紹介しているビジュアル本。

歴史の教科書や読み物、博物館の展示などで見たことがあるものも多いが、初めて見るものもけっこうある。
それぞれの肖像画を鑑賞するに当たってのポイントが書かれているのもいい。

まず印象に残ったのは加藤清正で、現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』で新井浩文が演じている清正に感じが似ていて、よく研究した上で演じられたのだろうと思った。

そして家康の肖像画では晩年の衣冠をまとった姿や若い頃に三方ヶ原での敗戦後に描かせた「しかみ像」などが知られているが、晩年にラフな服装でくつろぐ姿のものはおそらく初めて見たことになる。

他にも武田信玄や上杉謙信、浅井長政などの有名な肖像画とは異なるバージョンのものや、三好長慶、穴山信友(梅雪の父)、武田信虎(信玄の父)、尼子晴久、池田恒興など、姿をイメージしづらい武将たちの肖像画が掲載されているのが興味深い。

武将ではないが女性の肖像画も掲載されていて、信長の妹で浅井長政にと告いだお市の方とその娘たちである淀殿、お初、お江、秀吉の妹で家康の正室になった旭姫、信長とお市の方の妹で細川昭元に嫁いだお犬の方などを見ることができる。

戦国武将たちの肖像画を見ることで歴史小説などを読む際にイメージがしやすくなるはずなので、楽しく読めたかと思う。





戦国武将群雄ビジュアル百科戦国武将群雄ビジュアル百科

二木 謙一
ポプラ社 2009-10-01

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自由に使える戦国武将肖像画集―著作権フリー自由に使える戦国武将肖像画集―著作権フリー

鬼頭勝之
ブックショップマイタウン 2010-06

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マンホール:意匠があらわす日本の文化と歴史 (シリーズ・ニッポン再発見)
マンホール:意匠があらわす日本の文化と歴史 (シリーズ・ニッポン再発見)
石井英俊
ミネルヴァ書房 2015-09-10

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東京都の下水道局に勤める公務員だった人物による、日本各地で見られる多様なマンホールのデザインを紹介している作品。

著者はある時期からマンホールのデザインの面白さに取り付かれ、全国を旅したり家族や知人に頼んで撮影してもらったりした結果、本書には実に数多くのマンホールが収録されている。

そもそもマンホールの模様は単に見た目で楽しませるだけでなく、その上を通る自動車や歩行者がすべったりつまづいたりしないようにするための凹凸をつけるためという意義があり、これまで考えたこともなかったので少し驚いた。

デザインには地方の名産品や産業、建築、自然、お祭りなど多種多様で見ていて飽きない。

地方の祭りをデザインしたものの中では、学生時代の位置時期を過ごした山口の「山口七夕ちょうちん祭り」をデザインしたものが掲載されていた。
祭りに行ったことはあってもマンホールには注意を払っていなかったので、当然知らなかった。

たまにデザインのないマンホールを使用している自治体もあり、こうした場合は格子模様か市章のようなマークに波の模様を多く使用しているようだった。


身近にあるがなかなか注意がいかない分野について書かれた本であり、本書を読んでからしばらくは、道にあるマンホールのデザインをとりあえずチェックしてしまうようになるかもしれない。






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