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読書-心理:雨読夜話

ここでは、「読書-心理」 に関する記事を紹介しています。



向谷 匡史 (著)
光文社 (2011/4/12)


ヤクザの取材が多かったライターによる、過去に出会ったヤクザなどから聞いた話などを元に、ヤクザが交渉事や組織での立ち回りなどで実施している手法を紹介している作品。

手の内を見せずに相手に誤解させるように仕向けたり、ちょっとした相談事をされただけだったのが責任を押し付けられるように持っていく方法、情報の断片を組み合わせて思った方向に持っていくなど、そのままでは使用できなくてもビジネスなどで応用できそうな話も多い。

ヤクザが相手の言葉尻を捉えて因縁をつける場面などは、ヤクザが多く登場する今野敏の小説の『とせい』(『任侠書房』に改題)『マル暴甘糟』に書かれていたのと似ていて、どちらの作品もポイントを抑えているということなのだろう。

具体的にセリフを多く使って分かりやすく書かれていたのが面白く、思っていた以上に早く読み終えることができた。






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ゆうきゆう (著)
三笠書房 (2017/10/30)


きつい言い方や悪意のある言葉などに対し、どのような対応が効果的なのか、比較的穏便にできるのかなどを精神科医が解説している作品。

付き合いなどを考えすぎて我慢するのはやはり良くないようで、相手の気勢を削いだり、ボールを相手に投げ返すなど、感情的な言い合いなどにならない形での対応が多く書かれていて参考になる。

著者の作品はコミックエッセイの『マンガで分かる心療内科 1』しか読んでいなかったので文章は初めてとなるが、似た傾向の軽妙な文章となっている。
ただ、ウケを狙ってスベり気味なところは、好き嫌いが分かれそうな気もした。

使いどころに気を付けるべき点もあるが、適切に使おうと思う手法が多かった。






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内藤 誼人 (著)
水王舎 (2018/12/17)


心理学者の内藤誼人氏が、『リーダーのための『貞観政要』超入門』と同様な形で、『孫子』を現代で応用しやすい形で意訳・解説している作品。

『孫子』に書かれている、「兵糧は敵地で略奪すればいい」という趣旨の言葉は「他社などで利用されている考え方や手法は問題にならないレベルでどんどんパクる」とか、「戦いの地には先に到着しておく」だと「遅れた方は心理的に劣位に立つことになるので、先に待ち合わせにくること」など、かなり思い切った意訳が的確に感じてしまうところが面白い。

感じとしては以前読んだ鹿島茂著『社長のためのマキアヴェリ入門』と通じるものがある。

著者も書いているように、古代は戦いで兵の士気が現在以上に重要だったために心理的な働きかけが多く書かれているのだろうという話が印象に残る。
『孫子』は2000年以上経っても基本的にはあまり変わっていない心理を踏まえて書かれていたために、これだけ長年にわたって影響力を持つ古典となったのだろう。

内藤氏と『孫子』の組み合わせが面白く、本書もまた一気に読み進めることができた。






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関連タグ : 内藤誼人, 孫子,


内藤 誼人 (著)
大和書房 (2011/9/10)


心理学者の内藤誼人氏による、『人は暗示で9割動く! 人間関係がラクになるコミュニケーション心理術』の続編みたいな作品。

『人は暗示で9割動く!』が他人に暗示をかけることがメインで書かれているのに対し、本書では自己暗示をうまく利用していい人生を送るためのテクニックが紹介されている。

まず、人はマイナスの自己暗示をどうしてもかけてしまいがちなことが書かれていて、これは過去の失敗とか嫌な出来事をよく思い出してしまうことを考えても非常に納得できてしまう。
これが良くないので、いかに切り替えていい自己暗示をかけるかという話になる。

そこから、反省は失敗した時ではなくてうまくいった時に「なぜうまくいったか?」を分析して次もうまくいくべくプラスに考えることや、自分を責め過ぎずにある程度は運や他者に責任転嫁するくらいの不真面目さを持った方が生きやすいみたいな話をしている。
もちろん態度や言動に出していいわけはなく、本書の読者が真面目過ぎて病みやすい人だからこのように書かれているのだろうと思う。

また、運動して体調を整えること、行動を早くしてくよくよ考える暇をなくすこと、人づきあいや話し方を上達させることが自信につながるなど、一見暗示とは見えないがプラスの暗示につながる手法が多く書かれているところが非常に参考になる。

著者も語っているように、マイナスの自己暗示は雑草のように生える性質があるもののようなので、うまく処理して少しずつでも前向きな自己暗示をかけていきたいところである。






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堀江 貴文 (著)
ポプラ社 (2018/3/28)


ホリエモンによる、考えすぎて行動できなかったり理由をつけて動かない人のお尻を蹴飛ばすような、自分のやりたいことをやるという積極的な行動をするための考え方を語っている作品。

著者はあまり褒められずに育ったために現在のような性格になったみたいなことを書いていて、できるものと難しいものがありそうだが、実行というか考え方を変えてみる価値がある話も多く書かれている。

『嫌われる勇気』にあるようなアドラー心理学を引用していたり、緊張することには慣れが必要など、心理学者である内藤誼人の『ビビらない技法 やさしいあなたが打たれ強くなる心理術』『面白いくらいすぐやる人に変わる本: 「いろんなこと」がサクサク片づく心理学』の内容に通じることも書かれているのが面白い。
近いことが書かれているのに、表現が違うとこのように印象が変わるのかと思ったりもした。

変なしがらみにとらわれないようにしたり、心配していることはそれほど重要なものなのか?を自問してみるなど、いくつかの行動について考えるきっかけにもなる。






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