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読書-心理:雨読夜話

ここでは、「読書-心理」 に関する記事を紹介しています。



内藤 誼人 (著)
三笠書房 (2011/3/1)


仕事などで単純に仕事が多かったり環境的な原因でやるべきことが片付けられないことに対し、心理学の観点からどうすれば改善するかのヒントを語っている作品。

数を多くこなすことでコツをつかんだり無駄でしなくていい作業を知ることができたり、会議の終了時間や自身のスケジュールを先に伝えることで時間を取られることが少ない環境づくりなど、なるほどと思える手法が多い。

他の著作とも共通するが、さらっと読み通せる構成なのが非常にいい。





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岩井 俊憲 (著)
三笠書房 (2015/7/29)


アドラーの心理学を用いて、トラブルになってしまいそうな会話をお互いに有効な形の会話に持っていくための方法を語っている作品。

具体的にトラブルとなったり相手から微妙な反応をされた会話の例を挙げ、それではどのような言い方・考え方で会話を続けるのがいいか書かれているのが分かりやすい。

自分にも相手にも勇気を与える考え方・話し方というのがポイントのようである。

私が心理的に考え込んでしまったりトラブルになりかけたりするのは会話の場合よりも、業務上のメール等のやり取りで、このあたりは本書の内容を応用していくのがいいのだろう。

どうしてもテキスト上のやり取りだと言葉が足りなかったり真意が伝わらない場合がしばしばあり、難しさを感じることが多い。





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岡田 尊司 (著)
アスキー・メディアワークス (2010/3/9)


マキャベリ著『君主論』に関連した作品だと勘違いし、以前購入していた本。

著者は精神科医で、心理学や脳科学の方面から話がなされていて、マキャベリ的知性とは情報を処理してうまく立ち回る考え方のことを指しているようである。

そこから、具体的な行動などを挙げてストレスに押しつぶされないような生き方を提言しているような内容となっているが、期待したものと異なる内容ということもあり、途中で読むのをやめた。

期待した内容に近い作品であれば、『使えるマキャベリ のし上がるための心理学』がそれに該当するかと思う。




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田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)


自民党所属の参議院議員などを務めた人物による、一時的にスカッとするかもしれないがそれ以上にエネルギーを費やす意味がなかったり、デメリットが多い感じで戦ったり相手をやり込めることのマイナス面や、組織での立ち回りなどを語っている作品。

書かれていることは納得しやすいと思う一方で、この手の他の本でも目にしたことがあるような気もする。
本書が売れたのはタイトル付けとマーケティング、そして著者の参議院議員時代の経験の話あたりが原因なのだろうと思う。

心しておこうと思ったのは、人はちょっとしたことでも恨みをもつもので、思っていた以上に忘れたり水に流したりしてくれないということである。




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内藤 誼人 (著)
三笠書房 (2019/10/21)


心理学者の内藤誼人氏が、アルフレッド・アドラーの心理学の言葉を心理学の事例などを踏まえて解説している作品。

日本でフロイトなどと比べてアドラーがあまり有名でなかった理由として、論旨が明確でわかりやすいところがありがたみに欠けるみたいな趣旨のことを語っていて、なるほどと感じた。

また、自己啓発本でアドラー心理学がこっそり使用されていることも多いらしく、そうした本を読むならアドラーの本を読んだ方が良さそうでもある。

内容としては気持ちは自分自身で変えることができることや、他者に先入観を持つとそれが実現してしまう傾向、フラットに付き合うことなど、確かに分かりやすくて納得しやすい話が多い。

実践をどこまでできるか?がこの手の本を読んでからの課題となるが、まあ気が付いたら実践してみようかと思う。






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