望獲 つきよ (著)
新星出版社 (2009/2/1)
神話や伝説に登場する幻獣を、出現する場所別に紹介・解説している作品。
思っていた以上に多くの種類が扱われているのはいいと思うが、その分個別の解説が少なくていまひとつピンとこないところもある。
全体的には北米、ヨーロッパ、中東あたりの幻獣が多い印象で、マンドレイクのような植物をモチーフにした幻獣や、アメリカのグレムリンのように現代でも語られる幻獣の話が興味深い。
黒海沿岸などで言い伝えられたというバロメッツという、大きな実から羊が出てくるという木などが特に面白かった。
それほど刺さる内容ではなかった。
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小和田 哲男 (監修)
宝島社 (2020/10/10)
『鬼滅の刃』で登場したキャラクターや設定などから、日本史での鬼に関する言い伝えや、鬼と戦った伝説のある人物などについて考察している作品。
源頼光と四天王、源頼政、坂上田村麻呂などが鬼や妖怪を退治した伝説のある実在の人物として登場したり、赤くて角があって虎の皮を身にまとった鬼は鬼門である丑寅の方角から来たもので、眼に特徴があるのが古来の鬼のキャラクターらしい。
青い彼岸花、藤の花、柱に出てくる痣など、細かな設定についても時にこじつけ?と思うような記載もあるくらいさまざまな考察がなされていて、細かさについては想像以上に書かれていた。
本編の漫画は全巻読み通しているが、再読してみようかと思わせてくれる内容にもなっている。
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門賀 美央子 (文), アマヤギ堂 (イラスト), 東 雅夫 (監修)
山と渓谷社 (2016/7/8)
妖怪について、妖怪とは何かから有名な妖怪、扱われ方の変遷などをかわいらしいイラストとともに解説している作品。
書かれている文章が分かりやすいのと、優しい感じのイラストがいい関係性を出していて、雰囲気がいいと感じながら読んだ。
家康の顧問を務めるほど権威があった儒学者の林羅山ですら中国の妖怪と日本の化け物を結びつける作業をやっていたというエピソードを紹介していて、いかに日本人が妖怪が大好きなのかが伝わってきて面白い。

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鈴木 三重吉 (著)
KADOKAWA; 新版 (2003/1/23)
中学生か高校生の頃に読んだと記憶している、『古事記』を分かりやすく現代語訳しての物語形式で書かれている作品。
最初に読んだ『古事記』が児童文学全集みたいなものだったと思うので、2冊目となる。
細かな話はおそらくもっとあっただろうが、全体的に抑えるべき話が一通り抑えられていて、『古事記』の知識を一通り身に着けてくれた。
挿絵もアマノウズメやヤマトタケルなどのものを記憶しているくらいである。
大正時代に書かれた作品で、長く読み続けられてきたのも納得できる。

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