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読書-言葉・名言・詩歌:雨読夜話

ここでは、「読書-言葉・名言・詩歌」 に関する記事を紹介しています。



天下人 100の覇道
別冊宝島編集部 (編集)
宝島社 2016/12/10



信長・秀吉・家康の3人が語った(とされる)言葉100を紹介し、その言葉が語られた背景を含めて解説されている作品。

これまでに読んだ他の歴史読み物などで知っている言葉も多いが、信長が松永久秀に対してもっと思い切った活動をするように煽った言葉や、秀吉が菅原道真を低く見るような気宇壮大な言葉、家康による辞世の句とされるものなど、初めて知った言葉もそれなりに入っている。

それぞれの家族への配慮や愛情、信長がキリスト教宣教師たちと出会う前に感じていた緊張、秀吉による部下のモチベーションを上げる言葉、家康による人間心理に通じた言葉などが面白い。

ライト向けの内容だが、そこそこは楽しめた。






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関連タグ : 徳川家康, 織田信長, 豊臣秀吉,




『老子』の言葉をかなり平易な言葉で現代語訳し、分かりやすく解説している作品。
1項目当たり2ページ程度で構成されているので、どこからでも読めるし空いた時間に読むことができる。

著者がこうした古典を現代語訳した作品では当たり外れがけっこうあるような気がするが、本書の場合だと元々の『老子』の表現が性質上少しつかみどころがなかったりするので、こうした手法が合っているように感じた。

例えば「孤独を感じるのは自分らしい生き方をしているから」とか「いつもと同じ一日が幸福」のような言葉が印象に残る。

時々読み返してみて再認識したい言葉が多く収められている、いい作品だと思う。






世界最高の人生哲学 老子
守屋 洋
SBクリエイティブ 2016/6/29


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関連タグ : 植西聰, ,




時代劇『水戸黄門』で有名な水戸徳川家2代目の徳川光圀の言葉を紹介・解説している作品。

父・頼房は比較的放任主義的な教育方針だったらしく、若い頃の光圀は遊び人で壮年になってからも酒豪で知られたようだが、それだけに世情に通じ、民を労わることや役人による苛政などを戒める言葉も多く、このあたりは『水戸黄門』のモデルになったことを納得させてくれる。

また、光圀が活躍したのは江戸時代初期でまだ戦国の気風が残っていたらしく、光圀が執政を務めていた寵臣を刺殺した事件があったり、切り捨て御免などがよく行われたようで、自らに対してもだろうが、人を簡単に斬る風潮を戒める言葉もまた、時代背景を考えると先が見えていたのだろう。

光圀の業績には『大日本史』の編纂を始めたことが知られ、これが水戸学となって幕末に尊王攘夷運動の一因になったが、光圀自身は後世の水戸学のような原理主義的な思想ではなく、司馬遷の『史記』にあるような批判的精神を持った上で史実に基づく歴史書を意図していたことが書かれていて、少し意外にも感じた。

資料の収集においては公家などが秘伝として史書を見せてくれないことに悩まされたようで、公開してどんどん書写すべきだと語っていたり、これに限らず農産品などでも同様の趣旨のことを語っていて、いいものは公開して広めるべきという合理的な精神にもまた、時代背景を考慮すると驚かされる。

他にも部下にいかに働いてもらうかや、天変地異は政治状況とは関係ないので正しい政治を行うことが大切と語るなど、例えば林羅山のような朱子学者などとはかなり言っていることが違うのが興味深い。

多分光圀についてメインで書かれた本を読むのは本書が初めてだと思うので、他にも類書などを読んでみたい。






光圀伝 (上) (角川文庫)
冲方 丁
KADOKAWA/角川書店 (2015-06-20)


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成功を引き寄せる名経営者の言葉
ビジネス哲学研究会
角川書店(角川グループパブリッシング) 2012/9/5



明治時代の渋沢栄一や岩崎弥太郎あたりから現役で活躍している人物まで、多くの経営者たちの言葉を1項目当たり2ページで紹介・解説している作品。

その人物の来歴も含めて書かれていて、初めて知る人物も多いので非常に助かる。

創業者、創業者一族の二世や三世、サラリーマン社長など経営者のタイプはさまざまだが、それぞれが経験した中から語られた言葉は味わい深いものが多い。

中には堤義明や鈴木敏文、丹羽宇一郎、中内功のように失脚したり晩節を汚した感があったり、功罪相半ばしたりと、評価が分かれる人物も多く含まれているのも理解できる。

近年の経営者では孫正義や新浪剛史(ローソン社長)などが紹介されている一方で、楽天の三木谷浩史や元ライブドアのホリエモン(堀江貴文)、サイバーエージェントの藤田晋などが扱われていないというチョイスも興味深い。

読みやすい構成ということもあり、何度か読み返したいと思う。





心に響く名経営者の言葉 (PHP文庫)
ビジネス哲学研究会 編著
PHP研究所 (2014-07-03)


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古今東西の様々な人物、小説や漫画に登場する架空のキャラクターなどが語っている、お金についての名言を紹介し、皮肉の効いたコメントで解説している作品。

お金の使い方、貯め方、貸し借り、投資などの項目別に分けられていて、いかにお金が人間の生活に深くかかわり、さまざまなことを考えさせる存在なのかが伝わってくる。

政治家や哲学者のようないかにも偉人といった人だけでなく、水木しげるや赤塚不二夫のような漫画家や、『ムーミン』のスナフキン、『カイジ』や『中間管理録トネガワ』の利根川幸雄などの名言も紹介されているのが面白い。

ソクラテスの言葉には金持ちへの嫉妬があるとしていたり、それと似た趣旨のセルバンテス(『ドン・キホーテ』の著者)の言葉は金持ち側からの言葉で、受ける印象がかなり異なると指摘しているところなどはなるほどと思わされる。

また、コラムニストでもある著者の解説と、それを表現したゆるめの後藤亮平氏のイラストとの組み合わせもいい。

名言を楽しみながらお金の奥深さ、怖さなどを知ることができるいい作品だと思う。





大人の人間関係
石原 壮一郎
日本文芸社 2018/2/10



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