読書-言葉・名言・詩歌:雨読夜話

ここでは、「読書-言葉・名言・詩歌」 に関する記事を紹介しています。


世界で1000年生きている言葉 (PHP文庫)
世界で1000年生きている言葉 (PHP文庫)
田中 章義
PHP研究所 2012-05-02

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世界各地を訪れて活動し続けている歌人による、それぞれの地域で長く伝えられた言葉を紹介して自身が経験したエピソードとともに語っている作品。

それぞれの言葉は味わい深いものが多く、国情を考え合わせることでさらに意味が深くなるものもある。
例えばカンボジアのところで「10人の知識人は、1人の熟練者にかなわない」という言葉が紹介されているが、この国ではかつてポル・ポトが知識人を虐殺したこともまた史実で、なんとも言えない気持ちになる。

苦しい状況を救ってくれそうな言葉、慢心を戒める言葉、価値観にしばられている自分に気づかせてくれる言葉など、多くの種類の言葉が収録されているのはためになる。

ただし、言葉に続けて書かれている著者が経験したエピソードの話はあまり面白く感じなかった。
著者の気持ちが言葉に乗らずに空回ったのか、私の感性と合わなかったのかはよく分からない。





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私の嫌いな10の言葉 (新潮文庫)
私の嫌いな10の言葉 (新潮文庫)
中島 義道
新潮社 2003-02-28

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攻撃的な哲学者による、日本人がしばしば言いがちで著者が嫌いな言葉を10挙げ、その理由と背景を語っている作品。
挙げられた言葉は以下で、確かに言われたら不愉快になるものがほとんどである。
  1. 相手の気持ちを考えろよ!
  2. ひとりで生きているんじゃないからな!
  3. おまえのためを思って言ってるんだぞ!
  4. もっと素直になれよ!
  5. 一度頭を下げれば済むことじゃないか!
  6. 謝れよ!
  7. 弁解するな!
  8. 胸に手を当ててよく考えてみろ!
  9. みんなが厭な気分になるじゃないか!
  10. 自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!
嫌いな理由に価値観の押し付けやなあなあで済ませようとする考え、逃げ道を作ろうとする意図、オブラートに包んだつもりの上から目線などのようなことが書かれていて、共感できるところが多い。

こうした言葉を言っている人に対して同じ言葉を返したらその人は驚き激怒するとあり、一方通行な言い方なのだと改めて感じるとともに、相手によっては同じ言葉を返せばダメージを与えられるのかもしれないと思ったりもした。

振り返ると関係がよくないorよくなかった人からしばしばこのような言葉を言われたような気がする。

これらに加えて私が嫌いな言葉は、「共通の知人を褒めるふりをして、けなしてくる言葉」である。
「・・はすごいんだぞ」「・・はこうしたところがいいんだぞ」など、別にその人がやったことでもないのに私に対して自慢するかのような言い方をされると、かなり腹が立った。

著者のように全てまっこうから対立するようなことを言うと疲れて仕方がないので、ある程度のスルーの仕方を観につけることは重要とも思う。
できればスマートに相手をやり込めることができるとなおいいのだが・・・

こうした言葉は言われた人のプライドを傷つけるところがあるので、使っていないつもりだが改めて無自覚に類似の言葉を使っていないか気をつけてみる。





超訳「故事成語」事典 (PHP文庫)
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PHP研究所 2012-09-05

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まんがで学ぶ故事成語


中国の古典に由来する故事成語を、分かりやすい表現で解釈・解説している作品。
1項目当たり1~2ページと、どこからでも読める構成になっている。

それぞれの出典がきちんと表記されているのがいいところで、『春秋左氏伝』や『史記』のような史書、『論語』や『孟子』などの四書五経、『孫子』などの兵書といったメジャーなところから、初めて目にした書に至るまで、以下に多くの書物から故事成語が取られているかが分かる。

「備えあれば憂いなし」(『書経』)や「猿も木から落ちる」(『淮南子』)のように、日本のことわざや表現だと思っていた言葉も実際は四書五経などに由来していて軽く驚いたりもする。

これまで読んできた中国の古典の話を思い出したりしながら、興味深く読むことができた。





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1万人との対話でわかった 人生が変わる100の口ぐせ (知的生きかた文庫)
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千田 琢哉
三笠書房 2015-02-23

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考え方がポジティブになったり、肩の力を抜けたり、周囲の人との関係を円滑にするような言葉を100紹介・解説している作品。
言葉1つ当たり全て見開き2ページで構成されていて、最初の20はいい言葉のみ、その後の80はいい言葉とよくない言葉を対比して解説している。

さまざまな言葉が収録されていて、中でも「淡々とやろう」という言葉がわが意を得た感じを受けた。
私は以前より気合とか熱血とか根性といった、体育会系的な精神主義をすぐ口に出して他人にも求めたりする人がかなり苦手なので、目の前のことを継続して実行できることが重要と書かれているのには、これでいいのだと思わせてくれた。

また、工夫をすることで避けられる苦労は避け、勝てる土俵で確実に成果を挙げることを勧めているのも気分に合う。
某アイドルグループの元リーダーみたいに「努力は必ず報われる」とか「まだまだ苦労が足りない」といった言葉は、不条理な現実から目をそらし努力に逃げていると手厳しい表現をしているのが印象に残る。

他にも「他人と過去は変えられる」(自分が変わることで他人からの接し方が変わったり、つらい思い出などが笑い話にできるなど)とか、友達が少ないと言える人は深い付き合いをしていて運がいい傾向があるなど、逆説的だったりポジティブに評価されにくいことの評価をしていたりと、刺さることばがけっこうあった。

読みやすそうという理由から読んでみたわけだが、読む前の期待値は上回ったと思う。






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戦国武将の名言とエピソードを100人分、五十音順に集めて解説している作品。
有名どころからそうでもない武将まで、そして必ずしも有名でないエピソードも収録されていて、初めて知る話もけっこうあった。

木村重成、清水宗治、吉川経家、明智光春といった敗者たちのいさぎよい姿や、今川義元や北条氏康がいまいちな息子たちに対して見せた憂慮、高坂昌信、馬場信房、細川勝元などによる主君への言葉など、さまざまな感情が込もった言葉が多い。

子どもの頃に生意気さを見せた太田道灌、戦場では強いが奥方には弱い原虎胤、気位ばかり高い公家をへこませた山名宗全、謀略家のイメージとは裏腹に気前の良さが目立つ尼子経久と、キャラクターがよく出ている人物の話も面白い。






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