読書-SF(海外):雨読夜話

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彷徨える艦隊〈6〉巡航戦艦ヴィクトリアス (ハヤカワ文庫SF)
彷徨える艦隊〈6〉巡航戦艦ヴィクトリアス (ハヤカワ文庫SF)
ジャック キャンベル (著), 月岡 小穂 (翻訳)
早川書房 2011-04-05

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シリーズの第6作で、第1部の完結編。
前作でアライアンスの領域に帰還したギアリーは議会から元帥に任命され、補給を終えてからシンディックの本拠に乗り込むことになる。

艦隊にはリオーネに加えて2人の議員が参加したり、捕虜となったシンディックの副司令官から情報を得たりと、政治や外交の話が多くなっている。

これまでの戦いでシンディックの主力が壊滅していたこともあってシンディックの本拠へは比較的スムーズに到達することができたが、シンディックの幹部会はなりふり構わない戦い方や謀略を仕掛けてくる。

アライアンス、シンディックともに長引いた戦争によって中央政府の支配が弱まっていることも書かれていて、それぞれの支配下の星系で反乱や離脱の動きも出てくる。

さらにこれまで暗躍してきた「異星人」とか「謎の種族」と呼ばれる存在の行動も目立つようになってきて、ギアリーが率いるアライアンス艦隊は何度か危機的な状況に陥ったりもする。

ギアリーとデシャーニの関係についても多くのページが割かれていて、読んでいて少し辟易しながらも重要なところでもあるので読み進んでいく。

全体的に作りこまれた設定やほどほどに複雑な人間関係が話に厚みを出していて、読みごたえがあった。
第7作から第2部が開始するわけだが、しばらくは余韻を味わっておきたい。






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彷徨える艦隊〈5〉戦艦リレントレス (ハヤカワ文庫SF)
彷徨える艦隊〈5〉戦艦リレントレス (ハヤカワ文庫SF)
ジャック キャンベル (著), 月岡 小穂 (翻訳)
早川書房 2010-01-10

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彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)
彷徨える艦隊11 巡航戦艦レビヤタン (ハヤカワ文庫SF)


運命のいたずらで宇宙艦隊を率いることになった人物が、敵の勢力範囲から脱出すべく奮戦するシリーズの第5作。

ギアリーが率いるアライアンス艦隊はなんだかんだで危機を切り抜け、もう少しで味方の勢力圏というところまでたどり着く。
ただ、それまでの戦闘で多くの将兵や艦を失ったり残ったものも損傷がひどい上、全体的に戦艦の燃料電池が3割を切っていて焦りも見られるようになっている。

これまでは必死で戦っていただけだったのだが、アライアンスの本拠に着いた後のギアリーの処遇などについて考えることが多くなり、先走った動きをしようとする艦長が出てきたりもしている。

そんな中経路上の星系では約2000人の味方の捕虜が収容されていることが判明したため、宙兵隊による救出作戦を実行することになる。
これまでは艦隊戦がほとんどだったのが、本作では兵隊たちによる地上戦が展開されているのがけっこう新鮮に感じたりもした。

敵側であるシンディックも、ギアリーの艦隊にしばしば敗北したことが伝わってきたのか、兵や民間人に疲弊が見られたり、反乱の動きが見られるようにもなっている。

そして比較的順調に物事が進んでいると思われていた矢先、味方の中に潜む敵や、正体不明の敵による攻撃がなされていることが分かり、話のテンポが早くなっていく。

本作でもギアリーとデシャーニ、リオーネの人間関係の話も艦隊の戦いと平行して進んでいて、微妙に関係が良くなったり悪くなったりするのも見所ではある。

次の第6作で第1部が完結するようなので、引き続き読んでいくつもりである。






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彷徨える艦隊〈4〉巡航戦艦ヴァリアント (ハヤカワ文庫SF)
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ジャック キャンベル (著), 月岡 小穂 (翻訳)
早川書房 2009-11-10

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彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)
彷徨える艦隊11 巡航戦艦レビヤタン (ハヤカワ文庫SF)


100年前の冷凍冬眠から蘇った英雄(?)が、敵地の真っ只中で劣勢にある宇宙艦隊を率いて脱出を図り戦っていくシリーズの第4作。

ギアリーが率いるアライアンス艦隊は前作でラコタ星系において大打撃を受けてイクシオン星系に逃れたが、あえて逆を突いてラコタ星系に戻る決断を下す。
戻ったところ敵のシンディック軍は大した戦力が残っておらず、これに一撃を加えて物資の調達にも成功する。

そしてシンディックの主力艦隊が戻ってくる前に移動しようとしていたところ、不可解な事故が発生したりシステムに手を加えられたことが発覚したりと、アライアンス内部あるいはシンディック以外にギアリーとその支持者を亡き者にしようとする敵の存在が分かって艦隊に衝撃が走る。

さらにギアリーと同盟国の副大統領であるリオーネと旗艦・ドーントレスの艦長を務めるデシャーニの三角関係がもめるシーンが多く描かれていて、本作では敵との戦いよりも内部の話がメインとなっている観がある。

問題が発生している一方で、ギアリーが示してきた人道的な行動が他の士官たちにも好影響を与えている描写があったり、シンディック側の人々も戦争に疲弊していることが分かったりと、話に厚みを加える要素がいくつも書かれている。

そろそろ第一部が中盤から後半に差し掛かるようで、続きが気になるので読み進めていく。






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彷徨える艦隊3 巡航戦艦カレイジャス (ハヤカワ文庫SF)
彷徨える艦隊3 巡航戦艦カレイジャス (ハヤカワ文庫SF)
ジャック・キャンベル (著), 寺田 克也 (イラスト), 月岡 小穂 (翻訳)
早川書房 2009-08-20

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彷徨(さまよ)える艦隊〈2〉特務戦隊フュリアス (ハヤカワ文庫SF)
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彷徨える艦隊〈6〉巡航戦艦ヴィクトリアス (ハヤカワ文庫SF)
彷徨える艦隊〈7〉戦艦ドレッドノート (ハヤカワ文庫SF)


100年の冷凍睡眠から目覚めた軍人が、宇宙艦隊を率いて奮闘するSFシリーズの第3巻。

敵対するシンディック軍もギアリー率いるアライアンス艦隊の進路やギアリーの戦術を読むようになり、先回りをかけられそうになるなど、対応の難易度が一気に増していく。

前作ではヌモスやファレサといった反抗的な艦長たちが表舞台から退場したが、代わってカシアやミデア、インといった扱いづらい艦長たちが出てくるので、ギアリーが艦隊の統制に悩むシーンは続く。
また、アライアンスの政権に不満を持っていてギアリーに対して帰国後に政権へのクーデターをけしかける艦長も現れる。

ギアリーが同盟国の副大統領であるリオーネ、旗艦ドーントレスの艦長であるデシャーニとの三角関係に悩むように、軍隊というイメージの割に女性の士官や政治家が多く、西欧風の名前だけでは性別を少し判別しづらい。

後半では特に困難な局面が続き、これまでチェスを指すように難局を切り抜けてきたギアリーも、手詰まりに感じて苦悩することが増えてくる。

アウェイでの戦いが続くために兵糧や弾薬、燃料などは略奪や原料調達によって何とかなる場合もあるが、戦艦が撃沈されたり修復ができないレベルまで破壊された場合は補給ができないのが厳しい。
戦闘中の不幸な被弾でそうなるのはまだ仕方ない面もあるが、無謀な艦長の行動によってそうなるのはちょっとやりきれない。

また、軍需物資を製作する補助艦は性質上スピードが出なくて敵に狙われがちなことも、補給が一般に思われている以上に難しくて重要だということが分かる。

ここまできたら完結する10巻まで読み続けなければならないような気持ちになっている。
続編も読んでいく。






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彷徨(さまよ)える艦隊〈2〉特務戦隊フュリアス (ハヤカワ文庫SF)
彷徨(さまよ)える艦隊〈2〉特務戦隊フュリアス (ハヤカワ文庫SF)
ジャック・キャンベル (著), 寺田 克也 (イラスト), 月岡 小穂 (翻訳)
早川書房 2009-05-30


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彷徨える艦隊〈6〉巡航戦艦ヴィクトリアス (ハヤカワ文庫SF)


冷凍冬眠から100年ぶりに救出された軍人が圧倒的に劣勢な宇宙艦隊の司令官となり、艦隊を生き延びさせるために奮闘していく戦争ものスペースオペラシリーズの第2作。
『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』の続編であり、古本市で前作とともに確か1冊10円で買ったように覚えている。

ギアリーが率いるアライアンス(星系連盟)の艦隊は敵のシンディック(惑星連合)の追撃を逃れてある星系にたどり着いたところ、強制収用所に味方の捕虜が収容されていたので救出を行う。
その中には英雄とされる大佐のファルコがいて、この人物がトラブルを起こす。

ファルコは軍事的には猪突猛進型の精神主義だが、ヒトラーを思わせるカリスマ性や人心掌握術、それ以上に過大な野心を持っており、警戒していたもののギアリーに不満を抱く艦長たちを切り崩して39隻で艦隊を離脱して敵の大軍が待ち構えていると思われるがアライアンスに近い方向に去ってしまう。

造反にショックを受けたギアリーだったが、この事態からヒントを得てまた新たな戦術を考案し、次に訪れた星系で作戦を試みていく。
そしてタイトルにあるフュリアスの艦長であるクレシダが大活躍するシーンが印象に残る。

序盤の反主流派の艦長たちとのやり取りから、同盟星系の副大統領として艦隊に参加しているリオーネと複雑な関係になっていく過程、ハイパーネットと呼ばれるワープ設備の謎、シンディックの施設から推定された謎など、前作で少しだけ触れられていた伏線が本作で徐々に目立ち始めていくのも興味深い。

かなり人間臭いドラマや戦略シミュレーションゲームのような戦艦の移動シーン、通信や映像にタイムラグがあるようなリアルさなど、前作同様にエンターテイメントとしてかなり引き込まれる内容となっている。
これは続編も読まないといけないなと思わされる。





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