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博物館・美術館:雨読夜話

ここでは、「博物館・美術館」 に関する記事を紹介しています。



昨日、九州国立博物館に「生誕270年 長沢芦雪 ― 若冲、応挙につづく天才画家」展を観に行った。

長沢芦雪(1754-1799)のことはあまり予備知識がなかったが、足のない幽霊を日本で最初に描いた円山応挙の弟子ということもあり、関心を持ったのが理由である。

入ってみると最初の方に応挙が描いた幽霊の絵と、芦雪がそれに倣って描いた幽霊の絵が展示されていて、既にテンションが上がった。

そこから、現代でもゆるかわと評価されそうな丸っこく描かれた犬の絵や、くねくねした感じのユーモラスな龍の絵、大きく描かれていながらよく見ると猫のような愛嬌が感じられる虎の絵など、多彩でダイナミックな画風が伝わってきて楽しめた。

芦雪は師の応挙の代理として、応挙の友人だった禅僧とともに南紀(和歌山県南部)を訪れて多くの寺院に絵を残していた時期が一つの転機だったことや、46歳で大阪で謎の死を遂げたことなども紹介されている。

芦雪の少し上の世代には師の円山応挙だけでなく、伊藤若冲、曽我蕭白、池大雅、与謝蕪村といった錚々たる絵師たちがいて、しかも京都の近いエリアに住んでいたというのがなかなかすごい。
彼らの絵も展示されていて、画風の違いも感じられた。

初めて目にする絵で楽しいもの、印象に残るものなども多く、大いに楽しむことができた。





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昨日、福岡市美術館に「永遠の都ローマ展」を観に行った。
塩野七生の『ローマ人の物語』を途中まで読んでいて、関心を持ったのが理由である。

ローマ建国神話のロムルスとレムスの像や、カエサル、アウグストゥス、トラヤヌス、ハドリアヌス(『テルマエ・ロマエ』に登場する皇帝)などの頭部の像など、『ローマ人の物語』で既に読んだローマ建国から賢帝の時代までを扱った像でテンションが上がった。
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また、コンスタンティヌス帝の巨大な像のレプリカ、トラヤヌス帝がダキア(ドナウ川北岸)を征服した記念で建てられた塔の絵、そしてローマ教皇や聖人の肖像画なども展示されていて、見ごたえのある特別展だった。





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本日、福岡市美術館で「オチ・オサム展」(2024年1月24日~3月24日)を観た。
「永遠の都ローマ展」のついでで・・・

オチ・オサム(1936-2015)は佐賀県出身の芸術家で、福岡を中心に活動していた芸術家のグループ「九州派」の中心メンバーとしてさまざまな活動を行ってきたという。
「九州派」については、福岡市美術館で以前開催されていた展示で、河原かどこかで焚火をしたりマネキンに釘を打ち付けようとしてできなかったなどの変な活動をしていたエピソードを覚えている。

この日はたまたま14:00から40分くらい、担当の学芸員さんによる本展示のギャラリートークを行うという話を聞き、時間もあったので展示を観ながら話を聞いた。

オチの一時期の代表作と思われる「出口ナシ」というオブジェは、ドアみたいな厚い板の中に向かい合って倒してあるワイングラスが入っているもので、これに対して日常で使用されるモノの美しさを重視したという話や、サンフランシスコでヒッピー文化に触れた後に精力的に描いた「球体シリーズ」という細かく描き込まれた球体と線で構成される絵画には「世の中は碁盤」というメッセージがあったこと、アルコール依存症で入院した際に医師からもらったレントゲン写真と脳波の図を組み合わせた絵の話など、専門家の話があるといかに観る際の気持ちが変わってくるのかが分かった。
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ギャラリートークのようなイベントは多分初めて参加したと思うので、これからもこうした機会があれば参加したいと思う。




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大野城心のふるさと館で特別展「国宝 平原王墓出土大鏡の世界 ~なぜ人々は鏡に魅了されるのか~」(2023年10月24日~12月17日)が開催されていることを知り、心のふるさと館自体に行ったことがなかったので行ってみた。

場所は大野城市役所と大野城まどかぴあのそばにあり、市名の由来となっている大野城や水城といった、白村江の戦いの後で築かれた城郭や、筑紫エリア(大野城市、春日市、筑紫野市、那珂川市)の歴史に関する常設展は無料で観ることができる。

特別展は当日券で大人1人が300円となっていた。

展示品は1室に収まっていて、前漢時代、後漢時代、唐代などの中国製の銅鏡、日本で作られた和鏡、そして糸島市の平原遺跡で出土した銅鏡などが展示されている。

いわゆる三角縁神獣鏡は観たことがあったかどうか記憶が怪しかったので観れて良かったし、平原遺跡で出土した銅鏡の大きさが権力を表していると感じたり、現代の技術で作られたレプリカ品はさびて青くなる前の輝きから当時の銅鏡を想像したりと、まあまあ観に行っただけのことはあったと思う。



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先日、福岡市美術館に特別展「日本の巨大ロボット群像 -巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現-」(2023年9月9日〜11月12日)を観に行った。

鉄人28号、ガンダム、ゲッターロボ、マジンガーZ、ライディーン、ガオガイガーなど、スーパーロボット大戦シリーズでよくお目にかかるロボットの原画やイラスト、プラモデルなどが多く展示されている。

ガンダム以外の原画やイラストの多くが撮影可となっていて、いくつか撮影した。
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驚いた話もいくつかあり、例えば鉄人28号で最初にテレビ番組になったのはアニメではなく実写版ドラマで、サイズもかなり小さめの写真が展示されていて、動いているのを見たくなった。
また、世代的には鉄人28号FXを観たことがあったので懐かしくもなった。

他にも、ロボットアニメが出だした時期、さまざまなアイデアが出された時期、アイデアがある程度出尽くして過去のデザインに回帰した時期の変遷や、日本人がロボットに対して持っている考え方の考察を有識者たちが語っているところなども面白かった。

期待したほどは・・・という気がしなくもないが、それなりに見ごたえはあった。




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