
大野城心のふるさと館で特別展「国宝 平原王墓出土大鏡の世界 ~なぜ人々は鏡に魅了されるのか~」(2023年10月24日~12月17日)が開催されていることを知り、心のふるさと館自体に行ったことがなかったので行ってみた。
場所は大野城市役所と大野城まどかぴあのそばにあり、市名の由来となっている大野城や水城といった、白村江の戦いの後で築かれた城郭や、筑紫エリア(大野城市、春日市、筑紫野市、那珂川市)の歴史に関する常設展は無料で観ることができる。
特別展は当日券で大人1人が300円となっていた。
展示品は1室に収まっていて、前漢時代、後漢時代、唐代などの中国製の銅鏡、日本で作られた和鏡、そして糸島市の平原遺跡で出土した銅鏡などが展示されている。
いわゆる三角縁神獣鏡は観たことがあったかどうか記憶が怪しかったので観れて良かったし、平原遺跡で出土した銅鏡の大きさが権力を表していると感じたり、現代の技術で作られたレプリカ品はさびて青くなる前の輝きから当時の銅鏡を想像したりと、まあまあ観に行っただけのことはあったと思う。

先日、福岡市美術館に特別展「日本の巨大ロボット群像 -巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現-」(2023年9月9日〜11月12日)を観に行った。
鉄人28号、ガンダム、ゲッターロボ、マジンガーZ、ライディーン、ガオガイガーなど、スーパーロボット大戦シリーズでよくお目にかかるロボットの原画やイラスト、プラモデルなどが多く展示されている。
ガンダム以外の原画やイラストの多くが撮影可となっていて、いくつか撮影した。
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また、世代的には鉄人28号FXを観たことがあったので懐かしくもなった。
他にも、ロボットアニメが出だした時期、さまざまなアイデアが出された時期、アイデアがある程度出尽くして過去のデザインに回帰した時期の変遷や、日本人がロボットに対して持っている考え方の考察を有識者たちが語っているところなども面白かった。
期待したほどは・・・という気がしなくもないが、それなりに見ごたえはあった。
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大阪に旅行した際、宿泊したホテルの近くにあることもあって、天神橋筋商店街の北側にある、大阪くらしの今昔館を訪れてみた。
ビルの8階に受付があり、正式名称が大阪市立住まいのミュージアムということを後になって初めて知った。
客層は外国人が多く、日本的なものを観たいという需要に応えているためだと感じた。
まず、江戸時代の大坂の街並みを原寸大で再現したエリアがあり、人間国宝の落語家・桂米朝によるナレーションがあったり、着物を体験するコーナーなどがあったりする。
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また、江戸時代だけではなく明治時代や大正時代、戦後などの時期の展示もあり、戦前の通天閣のジオラマや昔の扇風機なども観ることができる。
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訪れた時期は企画展「天神祭と都市の彩り」が開催されていて、これも観た。
天神祭りとはこの博物館のエリアにある菅原道真(天神様)を祀っている大阪天満宮のお祭りで、お迎え人形という人形を船に乗せることをやっていたようで、その絵巻物やお迎え人形が展示されている。
お迎え人形になっているのは秀吉、源義家、鬼若丸(弁慶の子供時代)、坂田金時(金太郎)、関羽、加藤清正、恵比寿様などで、人気のキャラクターということになるのだろう。
また、二代目広重による天神祭を描いた浮世絵や、お迎え人形を描いた皿なども展示されていた。
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それほど期待して入ったわけでもなかったが、思っていた以上に見ごたえのある博物館だった。
このようにまだ知らないが楽しめそうな博物館や美術館は多いはずなので、また気が向いたら挑戦してみたい。

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先日、福岡市博物館に 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展(2022年12月16日~2023年2月19日) を観に行った。
全日日時指定制でローソンチケットで前売り券を購入する形となっていて、「東京ならいざ知らず、福岡でそこまでしなくてもいいんじゃないの?」と思っていたが、行ってみると行列ができていて必要だったのだと再認識した。
漫画は一通り読んでいて、その原画がキャラクターや場面別に展示されていて、名場面を思い出しながら観て行った。
どうしても人気キャラクターとそうでもないキャラクターで混み具合に差があり、煉󠄁獄杏寿郎や胡蝶しのぶのところの混み具合と、不死川兄弟や悲鳴嶼行冥のところの空き具合が面白かった。
連載の最初の方はそこまで期待されていなかったのか、編集者によるチェックがあまりなかったように見えるが、人気が出た後半になってくると、編集者からのコメントがあれこれ書き込まれるようになっているのも興味深い。
連載漫画の原画というものをあまり観たことがなかったこともあり、けっこう楽しむことができたと思う。

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先日、九州国立博物館に「特別展 ポンペイ」(2022年10月12日~12月4日)を観に行った。
過去にも福岡市博物館だったか福岡市美術館だったかでポンペイにまつわる特別展を観に行ったような気もするが、その後に塩野七生著『ローマ人の物語 (23) 危機と克服(下)』で、帝国の危機を収拾したヴェスパシアヌスの後を継いだティトゥスが心身をすり減らして若死にする要因になった話を読んでおり、より楽しめそうだと考えながら行った。
今回の展示では全ての展示を撮影OKとなっていて、驚いたものの機会を活かさない手もないと思っていくつか撮影した。
例えば下記に挙げるもので、2000年近く前のフレスコ画やモザイク画が鮮やかな形で観ることができるのは不思議な気持ちになる。
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ウェヌス(ヴィーナス)やクピド―(キューピッド)、マルスのようにローマ神話の神々を描いた絵、トロイ戦争のエピソードを描いた絵、身近なものを描いた静物画など、人々は紀元79年にしてかなり文明度の高い生活を送っていたのではないかと考えたりもした。
他にも多くの出土物が展示されていて、かなり見応えのある展示となっていた。
またこのような特別展が開催されれば、行くことになると思う。
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