読書-芸能:雨読夜話

ここでは、「読書-芸能」 に関する記事を紹介しています。


ブラタモリ 12 別府 神戸 奄美
ブラタモリ 12 別府 神戸 奄美
NHK「ブラタモリ」制作班
KADOKAWA 2017-12-15

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ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)
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ブラタモリ 8 横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山
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ブラタモリ 6 松山 道後温泉 沖縄 熊本
ブラタモリ 5 札幌 小樽 日光 熱海 小田原
ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)
ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡
日本人のおなまえっ! 1


NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第12巻。
2回以上にわたって放送した回が多かったのか、他の巻よりも少し少ない別府、神戸、奄美の3箇所が扱われている。

別府では8種類の温泉があって江戸時代は村別に分かれていたことや、多様で豊かな温泉が出る背景には2つの断層に挟まれていて各地域に多い鉱物の違いが成分の違いにつながっていることなどが書かれている。
明治時代に金山が見つかったが湯気で採掘できなくなって遊園地に改装された話や、港湾の整備が発展につながった話が興味深い。

神戸では古代から良港として知られていて、その背景として風を防ぐ六甲山地、波から守る和田岬、大河がなくて水深が深いこと、「赤道まで腐らない」水に恵まれたことなど、いくつもの要因が重なっていることに軽く驚かされる。
そして外国人の雑居地になっていた神戸とそれまでの港町だった兵庫が天井川の湊川で区切られていたことが開港後のトラブルを減らしたことや、その後湊川などの天井川を付け替えての土地造成の話も面白い。

奄美ではソテツ、土地の鉄分を活かした大島紬、黒糖、棚田、ハブが人間から自然を守った役割、マングローブ、マグロの養殖などが扱われている。
知床や富士山などでも感じたが、自然の要素が強いところはブラタモリの魅力がやや出にくいような気もする。

今年の4月からはこのシリーズに出てきた近江友里恵アナウンサーが朝の情報番組「あさイチ」のMCになるそうで、ブラタモリからは卒業になるのかと思っている。
また別のアナウンサーが担当されるのかもしれないが、番組は継続してほしい。






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ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)
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NHK「ブラタモリ」制作班
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ブラタモリ 10 富士の樹海 富士山麓 大阪 大坂城 知床
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ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)
ブラタモリ 6 松山 道後温泉 沖縄 熊本
ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡


NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第11巻。
成田山、目黒、浦安、水戸、香川を訪れた回が収録されていて、「鶴瓶の家族に乾杯」とコラボしてタモリが鶴瓶に「偽の人間性を・・・」といじっていた成田山の回だけはテレビで観ている。

成田山では人気を得るために江戸で出開帳(秘仏を持っていって公開)を開催したり、スーパースターの初代市川団十郎がコマーシャルを打つなどの商業戦術、そして台地に建設された利を活かしていかに参詣する際にありがたみを感じるかを計算された参道の話が興味深い。

目黒はタモリが長年住んでいる街ということもあってタモリは「オレは三田用水にうるさい」と自負していたが、NHKのスタッフはその予想を上回る施設へ連れて行くシーンや、目黒は当時江戸のエリア外だったのに目黒不動尊によって江戸町奉行の管轄となっていた事情、東高西低の地形が富士山を見るのに絶好のポイントだった話などが扱われている。

水戸でも用水の話があり、笠原用水を築いたことも徳川光圀(水戸黄門)が慕われる理由の一つであったこと、江戸常府というしきたりのために財政難だった水戸藩では「あるものを利用する」手法が用いられてそれが谷を活かした堀や佐竹氏時代の城門をそのまま利用した話につなげているところが面白い。

浦安では江戸時代に小名木川と新川という運河が利用されていた話があり、少し前に読んだ徳川家による江戸のインフラがらみの本にあった内容だったことを思い出した。
また、昭和までは遠浅で貝が多く採れていた話は、椎名誠の少年時代を扱った小説やエッセイで扱われていることを思い出したりもした。
それが公害によって貝などが死滅した後に干拓を行い、ディズニーランドが建設された話になっている。
ディズニーランドの長所は地形の関係から「現実に引き戻させるような外の景色が見えない」ことで、これがハウステンボスだとすぐそばにいかにも日本的な山が見えて興ざめなことを考えるとなるほどと思った。

香川ではまず代表的なうどんの話から始まり、雨が少ない扇状地が麦の栽培に適していたり、海辺に塩田があったり水車を動かせる急流がある綾川といった地形的な話、そして讃岐出身の空海がうどんを伝えたエピソードに、こんぴらさんへ行く途中の滝宮という宿場町で多くの旅行者がうどんに触れたことなど、かなり話を広げている。

そして江戸時代に海上交通安全の神社として多くの参詣者が訪れたこんぴらさんの話では、平地にぽつんとそびえる象頭山の中腹という立地の絶妙さや、あまりの人気で参道が何度か変更された話が面白い。
香川には数回行ったことがあるが、このあたりの話は全く知らなかったので新鮮に感じた。

本書でもブラタモリの楽しさを十分に味わうことができ、読んで良かったと思う。






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ブラタモリ 10 富士の樹海 富士山麓 大阪 大坂城 知床
ブラタモリ 10 富士の樹海 富士山麓 大阪 大坂城 知床
NHK「ブラタモリ」制作班
KADOKAWA 2017-09-15

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ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島
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ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡
ブラタモリ (1) 長崎 金沢 鎌倉
日本人のおなまえっ! 1


NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第10巻。
富士の樹海、富士山麓、大阪、大坂城、知床を訪れた回を扱っていて、多分どの回もテレビでは見逃しているように思う。

富士の樹海では自殺の名所とされる青木ヶ原樹海を訪れていて、平坦で景色で区別がつけづらいために迷いやすい背景として、富士山の噴火による溶岩が形成したことが紹介されている。
また、樹海では磁石が北を指さなくなると言われているが、これは大げさに伝えられているもので、一部の岩によほど近づけなければそのようにはならないという。
この番組でしばしば利用される赤色立体地図は等高線では分かりにくい樹海を表現するために作り出されたという話もなされていて、興味深かった。

富士山麓の回では山梨県側にある富士吉田市を訪れている。
ここは江戸時代でも富士講による登山でにぎわっていたそうで、第7巻の伊勢のところで紹介されていた御師(おし)の方た登場していたことや、雪代による土石流を避けるために町全体を移転した話などが印象に残った。

大阪の回では上町台地と周辺の低湿地に直線が多い町を築いた秀吉の話がメインとなっていて、これまた第7巻での伏見の回とのつながりも出てくる。
そして大坂城では現在の大坂城は徳川秀忠の時代に秀吉の大坂城を埋め立てた上に築いたものという話がなされ、豊臣色を消すためにやったことなのに埋めたこと自体が忘れられていたという話が面白い。
大坂城の地下というシチュエーションは映画『プリンセス トヨトミ』を思い出した。

世界遺産となっている知床では火山や海底プレートの作用が生み出した地形の妙や、太平洋側で水産物が豊富に取れる背景、自然保護の最大の障害となる人間の手が入ることを防いだ地質など、ほとんど予備知識がない地域の話だったのでなるほどと思いながら読んだ。

この番組は自然が造り上げた地形が好きな人と、人間がさまざまに手を加えた地形や建造物、文化などが好きな人とで、好きな回が大きく異なってくるように感じている。
私はどちらかといえば後者が好みである。






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ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島
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NHKスペシャル 列島誕生 ジオ・ジャパン 激動の日本列島 誕生の物語


NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第9巻。
平泉、新潟、佐渡、広島、宮島の回を扱っていて、私はこのうちの平泉と新潟の回をリアルタイムで観ている。

平泉では中尊寺金色堂から始まり、大和と蝦夷の境という立地や北上川の水運を生かした交易、奥州藤原氏が活躍した時期に砂金が産出された地形の理由、豊かな水に恵まれたことなどが語られている。
中でも毛皮や鷲の羽根などを輸出して京都から海外の物産を輸入していた話が面白かった。

新潟では信濃川と阿賀野川が運んできた砂によって河口付近に砂丘ができて内側が低湿地になっていたこと、それに対して街自体を移したり水抜きの水路を造ったり浚渫や巨大ポンプによる排水を現在も続けていたりと、多大な労力によって肥沃な土地を維持していることが紹介されていたのが印象に残った。

佐渡では固い地盤が落盤の危険が少なくて金銀の採掘にプラスとなったことや、昭和の頃に金を少ししか含まない鉱石から金を抽出する技術によって金の産出が過去最大となったことなどが書かれている。
金の採掘によって山の形が変わったことや金掘り人足たちは罪人ではなくて一攫千金を狙った人々だった話なども印象に残る。

広島では太田川の三角州に建設された街ということで堀や堤防の跡、脆弱な地盤のために地下鉄に向かないので市電が発達したことなど、宮島では花崗岩の節理という割れ目が地形を形作ったことや景観を維持するための努力などが扱われている。

岩の種類とか地盤の変化についての話は少し難しかったりもするが、多くの図解を用いて説明がされていて親切な構成になっていると思う。
引き続き、本作と同時に発売された10巻も読んでみる。






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ブラタモリ 8 横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山
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京都の凸凹を歩く2 名所と聖地に秘められた高低差の謎
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NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第8巻。
本作では横浜、横須賀、会津、会津磐梯山、高尾山を訪れた回を収録している。

横浜では幕末に開港した事情や「ハマ」と呼ばれた浅瀬を埋め立てて出島のような構成の街にした話、山を削ったり海を埋め立てて道路や鉄道を建設した事情、離れた相模川水系から用水を引いてきた大工事などが扱われている。

横須賀では東京湾の東側が浅瀬なので必然的に西側の横須賀を含む三浦半島近辺になる地理的な事情、幕末に小栗上野介がフランスからヴェルニーを招いて建設した横須賀の港や造船所が現在も米軍が使用しているくらいよくできた設計という話、アメリカ海軍の空母であるロナルド・レーガンに乗せてもらった話などが書かれている。
日露戦争で勝利した背景には横須賀の造船所で建設された軍艦があることも知られていて、小栗の功績はもっと評価されていい。

会津では断層に挟まれた構造盆地という地形が冷害をもたらす「やませ」から守ってくれたことや、会津若松の城下町にある防御を目的としていないクランク状の道が水流を制御していたのではないかという考察、猪苗代湖から引いた用水路、さざえ堂という入場と退場がスムーズにできる構造のお堂などが書かれていて、頑固というイメージが強い会津人がアイデアマンという一面もあることを教えてくれる。

会津磐梯山では山体崩壊という自然現象が五色沼をはじめとする多様な湖沼や天然のスキー場といった豊かな自然を生み出した事情や、植林事業によって山体崩壊で荒れた土地を観光地として繁栄に導いてきた先人たちの努力が扱われている。

高尾山では照葉樹林帯と針葉樹林帯の境目という絶妙な位置や地層が傾いた地形によってイギリス1国に匹敵するような豊かな植生や、武蔵・相模・甲斐の境目という重要な地ということで北条氏や江戸幕府の森林保護によって自然林が多く残っている話がなされている。
ここは東京に住んでいた頃に一度訪れているので、懐かしく思いながら読んでいった。

会津磐梯山が予備知識がなさすぎて少しピンとこなかったが、全体的には本作でも興味深い話が随所で紹介されていて興味深く読むことができた。
前作から宝とか恵みといったワードが増えているような気がする。

9巻と10巻も来月出る予定なので、これらも楽しみにしている。






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