南田 裕介 (著)
天夢人 (2020/9/14)
鉄道マニアとしても有名になったホリプロのマネージャーによる、鉄道がらみのマニアックな話や自身のエピソードを語っている作品。
以前読んだ『ホリプロ南田の鉄道たずねて三千里』が面白かったので読んだ。
貨物列車などの普段乗ることができない列車の話や、臨時列車の話、出張などでアフター5に楽しんだ路線の話などが書かれている。
比較的近くだと福北ゆたか線や小野田線、宇部線、山口線などが扱われていて、便数が多かったら乗ってみようかと思ってしまったり、便数が少ないのによく時刻表をチェックして行こうとなるなと思ったりした。
全体的には『ホリプロ南田の鉄道たずねて三千里』と比べるとマニアックな度合いが高くなっていて、読む人を選ぶように感じた。

メガロマニア (編著)
竹書房 (2018/8/2)
「機動戦士ガンダム」に始まるガンダムのプラモデル、通称ガンプラのカタログ本。
初期のものから、発行された2018年前半頃までのものまで紹介されている。
ファーストガンダムからVガンダムの宇宙世紀シリーズ、90年代のG・W・X、21世紀のSEEEDやSEED・DESTINY、00など、アニメを観ているもの、「スーパーロボット大戦」や「G-GENERATION」のようなゲームで知っている作品、ほとんど知らない作品など、多くのガンプラを見て楽しむことができる。
同じモビルスーツのガンプラでも初期の素朴な感じのものから、HGやMG、PGなど後になってより精巧でさまざまな動きを再現できるものになっていて、タイプによっては組み上げるのにかなり時間と手間がかかりそうだとも感じた。
また、子供の頃によく遊んでいたSDガンダム・BB戦士も掲載されていて、400くらいあるうちの100くらいまでは分かるがそれ以降が(多分)初めて見たものだと思う。
しばらく見ないうちに、さらに種類が増えたことに隔世の感を受ける。
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円道祥之 (著)
宝島社 (2008/4/8)
仮面ライダーに登場する悪の秘密結社であるショッカーと、その後継組織であるゲルショッカーやデストロンなどについて、100の謎を提示して答えを考察している作品。
先日『シン・仮面ライダー』を観て面白かったこともあり、図書館で借りてみた。
内容としては倒された怪人が最初は溶けていたのが途中から爆発するようになったのはなぜ?とか、怪人の声は何種類かしかないという「それを聞く?」みたいな疑問、姿を現さないのに呼ばれたらすぐに答える首領、ゲル大佐や地獄大使のような大幹部、毎回10人程度でライダーに返り討ちにされる戦闘員たちなど、さまざまなネタが扱われていて楽しい。
藤岡弘、が1号ライダーをやっていた頃の映像をほとんど観たことがないのでいまひとつ知識不足なところも多いが、大人の事情を置いといて考察を書いていたり、考えても結局分からないとなったりしているのがいい。
- 著者の作品について書いた記事
- 『空想歴史読本』

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オフィスJB (編集)
双葉社 (2013/2/20)
子供の頃にプラモデルのSDガンダムBB戦士や元祖SDガンダムなどでよく遊んでいた、SDガンダムの初期の作品群に登場するキャラクターを紹介している作品。
大きく武者頑駄無、騎士ガンダム、ガンダムヘビーアームズの3種類に分かれていて、武者頑駄無が登場するSD戦国伝はある程度知っている者が多く、懐かしく思いながら読んでいった。
当時遊んでいた頃には知らなかった設定や、モデルとなったモビルスーツのことなども書かれていて、なるほどと思ったりもした。
騎士ガンダムとヘビーアームズは初めの頃のものは懐かしさを覚えながら読んだが、途中からあまり接しなくなったためか、知らないキャラクターが多く出てきて流し読みになった。
ライトノベルでよく出てくる剣と魔法の世界にガンダムなどのモビルスーツが活躍するのはいいとして、サイコガンダムのような元から巨大なモビルスーツは別として、巨大モビルスーツに(騎士という設定の)モビルスーツが乗り込んで戦うというのはちょっとシュールな気もする。
SDガンダムは楽しいと再認識できた1冊だった。
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キネマ旬報社 (2019/6/22)
3年前に福岡市美術館で開催されていて観に行った、「富野由悠季の世界」展(2019年6月22日〜9月1日)の図録本。
図書館で見つけて懐かしくなったので、借りて読んだ。
読んでいくと当時特別展で観ていないか、そこまで詳しく解説されていなかった話なども多く書かれていて、かなり内容が濃い。
富野氏が『鉄腕アトム』で絵コンテを多く制作していたことや、『海のトリトン』や『重戦機エルガイム』など富野作品と思っていなかった作品のこと、『ラ・セーヌの星』や『闇夜の時代劇 正体を見る』のような時代劇アニメなど、知らなかったことも多い。
もちろん『機動戦士ガンダム』に始まるガンダムシリーズ、『聖戦士ダンバイン』、『伝説巨神イデオン』など、シミュレーションゲームの『スーパーロボット大戦』シリーズでおなじみの作品についても多く語られているのも興味深い。
例えば、『機動戦士ガンダムF91』ではF91のデザインで大河原邦男氏による設定ラフに富野氏が赤字で何度も修正指示を出しているのが印象に残る。
ただ、アニメを観ている作品は多少分かるものの、ゲームでしか観ていない作品は話にピンとこないところも多い。
富野氏へのロングインタビューも収録されていて、それぞれの作品についての考えが語られているところもそうで、あまり理解が追い付いていない部分も多いが、富野氏が偏屈なところも多いため、理解でき過ぎるのも考えものなのかもしれない。
アニメをもっと観ていれば、さらに楽しめるのだろう。

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