玉置 標本 (著)
家の光協会 (2020/4/15)
そのへんの店で販売されている食材を種から栽培したり、身近に採集できる植物から料理に使ってみるなど、素人目線から体当たりで体験した結果をまとめている作品。
少し前に読んだ椎名誠著『おれたちを齧るな!: わしらは怪しい雑魚釣り隊』で著者のことを知り、関心を持ったので本書を読んでみた。
前半は普段スーパーなどで販売されている状態しか知らない食材を種などから栽培する話で、ゴマ、ザーサイ、カンピョウ、コンニャクなどを栽培し、食材にして食べるところまでが書かれている。
コンニャクに虫がつかなかったのは毒素があるからとか、ザーサイは茎の根元にできるこぶみたいな部分だったなど、あまり考えたこともなかったことを体験していることが書かれていて、面白い。
また、スーパーなどで販売されている豆苗をあえて土に植えて育てるという話も、変化球度が高くて楽しい。
後半が採集した植物を調理して食べる話で、表題にある育ち過ぎたタケノコをメンマにする話、ドングリを韓国冷麺にする話、カラシナをマスタードにする話、スベリヒユを調理する話などが書かれている。
育ち過ぎたタケノコ(しかも通常のメンマで使用しない孟宗竹)でもそれなりの出来になっていた話には驚かされるし、うまくいかなくても楽しんでやっていることが伝わってくる。
なかなか面白かったので、著者の『捕まえて、食べる』もいずれ読んでみようかと思っている。
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- 『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか-誰もが知ってる料理の知られざるサイエンス』

西多昌規 (監修)
イースト・プレス (2014/2/9)
精神科医による、起床時、通勤時、仕事中、自宅、睡眠前の5シーンで疲れをためないための習慣を紹介・解説している作品。
既に実施しているもの、知っていて実施していないもの、初めて知ったものとまちまちだが、比較的実施しやすいものが多くて分かりやすい。
この中では、仕事中に椅子に座ったまま肩甲骨を伸ばしたり寄せたりするストレッチ方法と、手の爪のところを指圧する方法、目の周りのマッサージなどを取り入れることにした。
あと、お酒を飲んだ後は脱水症状になるので水を飲むことも心がける。
全体として目につくのはパソコンやスマホが目や神経を疲れさせたり睡眠に良くないことが複数のところで書かれているところで、なかなか控えることができないのが悩ましい。
また、著者の専門だけあって心理的な落ち込みや慌ててしまうことに対する対応方法も多く書かれているのも特色である。
分かりやすく実践的な内容で、それなりに役立つ1冊だと思う。
- 著者の作品について書いた記事
- 『休む技術-かしこくコスパを上げる大人のオン・オフ術』
- 『「テンパらない」技術』

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中村 彰宏 (著)
産業能率大学出版部 (2019/12/12)
自分の姿勢を確認してそのゆがんだ部分を把握し、姿勢を正すことで健康になる方法を解説している作品。
著者は学生時代にラグビーをやっていて頸椎を痛め、手術しなければ治らないと多くの医師から言われたが、姿勢を整える整体を実施することで復帰できた経験から、整体の道に進んだことが書かれている。
まず、「楽だけど悪い姿勢」というものが複数あり、腕を組んだり足を組んで座ったりと、普段よくやってしまいがちな姿勢がいくつも扱われていて少し頭を抱えてしまった。
この姿勢をやめることから始まり、立ち方、座り方、歩き方などの正しい姿勢と、間違った姿勢を比べて扱っている。
キーワードは重心であり、重心がきちんと乗った姿勢・身のこなしができれば負担が少ない状態で生活できることが書かれていて、なるほどと思う。
そして、姿勢を整える方法として、例えばタオルを巻いたものを腰のくびれのところにおいて仰向けに寝転がるなどの手法が紹介されている。
比較的実践しやすいものが多く、いくつかやってみようと思わせてくれる内容だった。
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- 『足の裏を刺激して一生歩ける体になる! きくち体操』
- 『朝3分の寝たまま操体法』

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中川 和宏 (著)
河出書房新社 (1997/04)
視力には眼自体の機能と、ものを見るための脳の働きに大別され、後者の機能をトレーニングすることで視力を回復させるための手法を解説している作品。
つまり、眼の機能にさほど問題なくて視力がそれほど落ちていない段階から眼鏡やコンタクトレンズに頼ると、脳がそれらに頼ってしまってものを見る働きも衰えるということで、なるほどと感じた。
それに対して、眼の休め方やマッサージなどの手法を解説されていて、参考になる。
そういえば、昨年の健康診断で眼圧の測定結果で引っかかって再検査となったことを思い出した。
結果としては測定時に目をつぶってしまって正しく測定できていなかっただけで、現在は緑内障の恐れもないことが分かって安心した。
ただ、パソコンを多く使用する仕事柄もあって疲れ目の傾向があることも話したところ、疲れ目とピント調節に効く目薬を処方してもらって使用している。
改めて、目は大切にしたいと思った次第である。

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胃腸だけでなく、口腔、食道、肛門など、人間は1つの管であるという捉え方から、消化器の各器官の構造や機能、病気になる傾向や健康を維持するための方法などを解説している作品。
構造や機能の話も興味深く読んだが、後半の胃腸にやさしい行動のところを特に熱心に読んだ。
以前逆流性食道炎になったことがあり、避けた方がいい食べ物を見るとチョコレートは我慢できるが、肉や揚げ物を控えるのは難しい・・・
ゆっくり食べるなど、食べ方でカバーしていくしかなさそうである。
口内炎にもたまになることがあり、これに対しては1日に数回口をゆすぐことが効果的だと書かれている。
マウスウォッシュ液を朝と夜に使うようにしてから口内炎になる頻度が減った気もするが、やり方によっては水だけでも効果があるのかもしれない。
他にも、腸にいいのはヨーグルトよりも繊維を多く採ることという話や、繊維も水溶性とそうでないものの違いなど、参考になる話が多く書かれていて興味深く読んだ。
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