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読書-思想(東洋):雨読夜話

ここでは、「読書-思想(東洋)」 に関する記事を紹介しています。


最高の戦略教科書 孫子
最高の戦略教科書 孫子
守屋 淳 .
日本経済新聞出版社 2014-01-24

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『孫子』の言葉を現代的に解釈し、疑問のある記述についても書かれた背景や他の兵書などとの比較からどのように応用していくかなどを語っている作品。

「古典は抽象化して考える」という話がまず印象に残るところで、エッセンスを取り出すことで現代でのさまざまな場面で応用することが可能だと言う話は納得しやすい。

そして抽象化された話は武道家や企業経営者、スポーツ選手などの事例を挙げて再度具体化され、かなり分かりやすくなっている。

また、いまひとつ具体的に書かれていない部分は、著者の孫武が現代で言えば雇われ経営者やコンサルタントのようなポジションのため、売り込みのために文書に残さずにいたのではないか?と書かれていてなるほどと思う。

兵書としてはクラウゼヴィッツの『戦争論』も有名だが、『孫子』と真っ向から対立する話も書かれていて、これは敵が単独なのか複数なのか、そして再戦を想定しているか一度で敵を破ることを想定しているかで異なってくると解説してあるのは、なるほどと思う。

後半では『孫子』の記述に対して「そもそも現代で戦うことはないのでは?」とか「ジリ貧状態で不敗をしても意味がないのでは?」、「弱者はどのように振る舞えばいいのか?」など、多くの人が抱いたであろうツッコミに対しての著者ならではの解答を模索しているところも興味深い。

長めの作品ではあるが丁寧に分かりやすく書かれていて、ためになる1冊だった。






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関連タグ : 孫子,

超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫)
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田口 佳史
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『孫子』に書かれている言葉のエッセンスを、現代の人間関係やビジネスに生かす形で超訳している作品。
著者は会社経営やコンサルティングもやっていたことから、自身が出会った人を例に挙げていたりもする。

地形をシチュエーションに置き換えたり、火攻めの話をイメージ戦略として活用するなど、しばしば「そういう使い方があるのか!」という驚きを受けながら読んでいった。

専門というか得意なことを2つ以上持って活かしていくことや、人を追い詰めてはいけないこと、幅広く長期的な視野から無理はできるだけ避けるべきことなど、経験に裏打ちされたと思われる重要なことが書かれている。

参考になる1冊で、興味深く読んだ。






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関連タグ : 孫子,

巧みな「人心操縦術」中国古典の教え: 華僑大富豪の成功法則 (知的生きかた文庫 お 67-2)
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大城 太
三笠書房 2018-02-22

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華僑の大物から中国古典に由来する人生やビジネスの要諦を学んだ人物による、『華僑の大富豪が教えてくれた「中国古典」勝者のずるい戦略: 欲しい「答え」はここにある』の続編に当たる作品で、成功するために周囲の人を動かす方法を解説している作品。

単に成功を収めて目立つと嫉妬を受けたり謀略を仕掛けられるため、陰陽の考え方から事前工作を密かに実施して表でさっと実行、成功したら目立つ前に身を潜めるという方法論が書かれている。
これは以前読んだ『鬼谷子-100%安全圏から、自分より強い者を言葉で動かす技術』ともかなり通じる内容となっている。

賢い人、成功している人と見られることはある種のリスクを抱えることになるという理屈は、まあ理解しやすい。
目立たないようにするには、自慢したい気持ちを抑えて理性的に考えることができるかどうかがポイントのようである。

そして後半では、上司、同僚、部下とそれぞれのカテゴリーで扱いにくい人の利用法をタイプ別に解説している。
その人が名誉と富のどちらを求めているか、何を恐れているかを把握した上で、こちらの意図を悟られないようにしながら人を動かす方法を語っている。

嫌いなタイプの人を動かすことも多いわけで、このあたりもいかに感情をコントロールして実行するかが試されるのだろう。
成功するには必要なのだろうが、ちょっと実行が難しい。

やりすぎにならないようにうまく実施するヒントが多く書かれていて、かなり参考になる内容だと思う。






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華僑の大富豪が教えてくれた「中国古典」勝者のずるい戦略: 欲しい「答え」はここにある (知的生きかた文庫)
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大城 太
三笠書房 2017-01-23

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華僑の大富豪に師事して成功を収めた実業家による、成功している華僑が中国の古典から得ている考え方の一部を紹介している作品。
以前よりかなり気になっていて、読んでみると気になっていただけのことはあった。

扱われている中国の古典は『論語』や『荀子』、『韓非子』など比較的メジャーなものが多いのだが、それらの言葉から導き出している教訓が、これまで読んできた類書と一線を画している。

「ずるいことは賢いこと」とか「いいずるさは、自分にも他人にも有益」といった趣旨の言葉が語られているのがまず強く印象に残り、解説を読んでいくと納得させられていく。

また、敵は作らずに競合者とは協力関係を結ぶことを試みることや、周囲から悪目立ちして嫉妬されない方法、変なプライドを持たないことなど、正々堂々とは異なるかもしれないがやっておくといい影響があることがいくつも書かれている。

多くの中国人がマスターしている考え方とは思っていないが、(出身の中国から見た)海外で仲間も少なくて風習や考え方が異なる社会で成功を収めるためにあみ出した考え方として大いに参考になる。

著者の他の作品も読んでみたいし、折に触れて本書を読み返してもみる。






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世界一わかりやすい「論語」の授業 (PHP文庫)
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一条 真也
PHP研究所 2011-12-03

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『論語』の教えを堅苦しくないように思い切った現代語訳と、孔子と5人の弟子(子路、子貢、顔回、冉有、宰我)による漫画で解説している作品。

「世界一わかりやすい」とタイトルにつけるだけあって、現代語訳ではエピソードや人物の背景などをばっさり削ぎ落として解説しているので、意味は伝わりやすい。
一方で、背景に描かれるポイントが書かれていないので、この手の作品が好きな人には物足りないかもしれない。

あまり予備知識がない状態から読むにはいい作品なのだろうと思う。






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