読書-SF(日本:長編):雨読夜話

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宇宙人相場 (ハヤカワ文庫JA)
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芝村 裕吏
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35歳男性のオタクである高野という主人公が彼女の父親から半強制的に勧められて投資をすることになり、宇宙人?とのメールをやり取りも発生している小説。

高野はオタク趣味が高じてグッズ会社を経営していたが、婚活を考えていた矢先に妙(たえ)という病弱で少しエキセントリックなところのある女性と知り合い、これまた変わり者の父親から個人投資家としての活動をするように命じられる。
指定された投資手法はデイトレードよりもさらに短期で売買を繰り返すスカルピングというもので、筋がいいのか続けていくことになる。

そして高野が使用する携帯電話のメールアドレスに”金融とは何か?”のように端的に質問をしてくるメールが届くようになり、面白がって返信をしていると、どうやら宇宙人が書いているのでは?という疑惑を持つようになる。
話はリーマンショック前後を扱っていて、何度か市況が荒れるタイミングとメールのタイミングがリンクしているように感じられたことも、高野の疑惑を増していく。

高野と妙、そして妙の両親といった濃い人々のやり取り、高野がしばしばアニメの言葉を使用してしまうこと、そして株式投資の手法や金融についての学習やおさらいをすることができるようにもなっていることなど、ゆるい舞台設定ながら思っていた以上に楽しむことができた。

著者の他の作品にも関心を持ったので、どれか読んでみようと思う。






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『機動戦士Zガンダム』のサイドストーリーを描いた小説の第2巻。
第1巻が面白かったので、続けて読んだ。

このシリーズはZガンダム本編と並行して話が進んでいて、エゥーゴとアクシズの交渉を護衛するために向かうラーディッシュやエマ・シーンが搭乗するスーパーガンダムも出てきて、ガンダム「ケストレル」を操縦する主人公のヴァンと共闘するシーンが描かれているのはテンションが上がる。

そしてティターンズ所属のアーネストとロスヴァイセが乗るガブスレイとの戦いもあり、その中でヴァンはアーネストからダニカがコンペイトウ(旧ソロモン)にいることを知らされる。
ロスヴァイセはガンダム世界における強化人間のお約束として、戦闘能力を上げるための再調整を繰り返されたために精神に異常をきたしていくところも描かれていて、分かっていても読んでいてつらい。

その後エゥーゴがコンペイトウ攻略作戦を発令すると、ヴァンも巡洋艦デルフォンの一員として参加してダニカを救い出す目的もあって戦っていくが、これまでに何度もヴァンを追い詰めてきたバーダーが操る新型モビルアーマー「ラクシャサ」(ガンダムSEEDのレイダーガンダム・MA形態に色や形が少し似ている)が登場し、ヴァンの「ケストレル」と壮絶な戦いを繰り広げる。

Zガンダム本編のキリマンジャロ基地攻略作戦やダカール演説といったイベントが語られたり、『ティターンズの旗のもとに』の「兎印のガンダム」の話が出てきたりと、他の作品とのリンクがいくつも張られているのはガンダムファンとして嬉しい。
量産型モビルスーツもハイザックやマラサイだけでなく、ガンダムMk-Ⅱを量産化したとされるバーザムが大量に戦線に投入されているのがストーリー進行を感じさせてくれる。

終章にはスピンオフ小説である本作のさらにスピンオフとなる、「アイリス・リターン」という章が収録されている。
ここではヴァンが前作で乗っていて破壊されたジム改のカスタム機「ワグテイル」が修理されていて、ヨーンという青年が「ワグテイル」でキリマンジャロ基地攻略作戦において戦う話が描かれている。
こちらにもティターンズのあの機体が登場するのが印象に残る。

ガンダム世界のストーリーの広がりや、妙なリアルさがあって第1巻と同様に楽しむことができた。
本作で終わりにしてもいいくらいの内容になっているがあと2冊続きがあるので、少し時間を置いてから読んでみようかと考えている。






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『機動戦士Zガンダム』のサイドストーリーを描いた小説の第1巻。
図書館に1巻と2巻が置いてあったので、借りて読んだ。

本書には前作があり、地上でジム改のハイスペックな試作機「ワグテイル」と強化人間用のハイザックが戦ったり、両軍の指揮官が壮絶な遂げたりといった話のダイジェストが冒頭で紹介されていて、いきなり本書を読んだ立場からすると助かる。

主人公はエゥーゴに加入した青年のヴァンで、宇宙に上がってから新型ガンダム「ケストレル」のテストパイロットになるあたりから話が始まる。

ケストレルは元々強化人間用に開発されたものらしく、高出力に伴う強力なGのために誰でも乗りこなせるものではないが、近いタイプのワグテイルを操縦したヴァンが選ばれたという事情が語られている。

前作でヒロインに当たるダニカはティターンズに囚われて宇宙に移動したという情報も明らかになったことで、ヴァンはダニカを救い出すという目的でも戦っていくことになる。

そしてティターンズではダニカの兄でヴァンともともに育ってきたアーネスト、そしてアーネストといい仲になりつつある強化人間のロスヴァイセが重要な役割を果たしていく。

エゥーゴではリック・ディアスやメタスのカスタム機、ネモなど、ティターンズではガブスレイのカスタム機、ハイザック、マラサイのようにZガンダムに登場するモビルスーツの他、旧型に属するジムキャノンⅡや偵察型ザクⅡのカスタム機が登場するのも面白い。

また、今野敏の『ティターンズの旗のもとに』や『宇宙海兵隊 ギガース』のように宇宙空間での戦闘における環境的な制限が書かれているのも、設定に厚みを持たせている。

思っていた以上に面白くて比較的早く読み終わったので、本作に続く第2巻も早速読み始めた。






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宇宙軍士官学校─前哨─ 8 (ハヤカワ文庫JA)
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鷹見 一幸
早川書房 2015-07-23

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宇宙軍士官学校─前哨─ 7 (ハヤカワ文庫JA)
宇宙軍士官学校-前哨-6 (ハヤカワ文庫JA)
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鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第8巻。

前作のラストで行われたかく乱戦法に加え、粛清者からはさらなる新兵器が投入され、地球人類が属する銀河文明評議会軍は苦戦・敗戦といった感じの戦況となってしまう。

主人公の恵一が指揮を取る軍は色々あったとはいえこれまで順調すぎたくらいだったので、本作ではかなり重いストーリーとなっている。
恵一たちよりも粛清者の襲撃を受けているモルダー星系の人々の話が多く、全体の話の調整を行っているような部分になるかとも思う。

この後どのように結末へ持っているのかが非常に気になっていて、次作も既に購入して読むことにしている。




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宇宙軍士官学校─前哨─ 7 (ハヤカワ文庫JA)
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鷹見 一幸
早川書房 2015-03-20

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鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第7巻。

2レベル上位に当たる種族であるケイローンの首都での「魂の試練」に勝ち抜いて地球人類が厚遇を受けられることになった恵一たちだったが、「粛清者」によるモルダー星系への侵略が判明し、ケイローンや同レベルの種族たちとともに撃退に当たることになる。

恵一たちが担当するのは補給艦隊を護衛する任務で、いかに補給を成功させつつ敵を迎撃するかというところがポイントとなり、知恵をめぐらして戦っていく。

ここでもあまり詳細については書けないが、前半の戦闘準備でこだわるところや恵一が演説をして士気を高めるところ、戦闘での恵一の指揮ぶりなど多くの魅力的な場面が登場してシリーズの他の作品同様にぐいぐい読み進んでいくことができる。

後半に大きな出来事が発生して次の作品に続いていくのも本シリーズらしいところで、先月に続編が出ていることもあり、これを読むのも楽しみである。
著者は10冊での完結を予定しているらしく、どのようにまとめていくかも気になる。



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