読書-投資一般:雨読夜話

ここでは、「読書-投資一般」 に関する記事を紹介しています。


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長期投資を謳う独立系の投資信託であるさわかみファンドの創業者・澤上篤人氏と、現在さわかみファンドの投資責任者を務める草刈貴弘氏による、(日本株を中心とした)長期投資のすすめを語っている作品。

「なくなっては皆が困る企業」を応援するスタンスで書かれていて、このあたりは澤上氏の他の著作と共通している。
そして預貯金は銀行やゆうちょ銀行に運用を委託しているわけで、国債の購入に向かったのは無責任なことではないかと主張している。

ここまでは目新しくないが、そこから債券が現在バブルの状態にあり、今後暴落の可能性があるという話は一考に値する。
債券への投資はリターンがリスクに見合っていないという話を読んだこともあるので、債券投資は少し休んだ方がいいかもしれないと思った。

そして企業への応援というスタンスでの長期投資が日本で広まれば、海外の企業も短期の利益を求めずに長期投資してくれる日本の株式市場の魅力を感じて東京証券取引所で上場するようになるのではないか?という夢も語っている。

コストが安くて最近脚光を浴びることが多いインデックスファンドの弱点としては、市場全体に投資するために滅ぶべき運命にあるゾンビ企業を含んでいることを挙げているが、長期的に見れば過去の倒産した多くの企業のように株式市場から退場させられることには変わりなく、この手の企業に投資する期間が生じることを我慢するかしないかの違いなのだろう。

日本ではインデックスに勝っているアクティブファンドの割合が他国よりも高いらしいこと、別にどちらかに絞る必要があるわけでもないと考えていることもあり、インデックスファンドだけでなく、さわかみファンドやひふみ投信も積立購入をしている。

澤上氏だけでなく草刈氏も語っていることで澤上氏の他の著作と比べて変化が出ており、興味深く読んでいくことができた。






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情報、相場、商品、自分(の不合理な心理)と、投資において惑わされがちな4つの要素について、4人の識者たちが語っている作品。
基本的な話も多いが、これまでやった投資経験で思い当たることがいくつも書かれている。

まず、割安・割高というのを判断して投資するのが正しいやり方なのだろうが、いまだによく分かっていない。
「よく分からないけど何となく買った」株式の銘柄が2つか3つあり、上がっているものも下がっているものもある。
これはきちんと調べた上で保有を続けるか見切りをつけて整理するかを決めるべきなのだろうが、配当も出ているのでそのままとなっている。

ポートフォリオで同じ資産クラスに投資する投資信託を複数の種類購入するのはあまり良くないということが記載があり、少しギクッとした。
私の場合日本株というくくりでは、
  • さわかみファンド
  • ひふみ投信
  • ニッセイTOPIXインデックスファンド
  • eMAXIS JPX日経中小型インデックス
と、多少内容は異なるが4本を積み立てている。
これは種類を絞ると面白くないので変化をつけているのと、趣味みたいな気持ちによる。

投資信託でアクティブ型とインデックス型の比較をする話では、日本では他国に比べてインデックス型に勝っているアクティブ型の投信の割合が高いという話は少し意外だった。
日本の株式市場が非効率的なためか、ファンドマネージャーの能力が高いためなのか、他に理由があるのかは分からない。

本書の終盤では投資のコツとして、失敗経験をしておくことという趣旨のことが書かれていて、いくつも思い当たる。
はっきり失敗だと認識しているのは、以下のあたりになるだろうか。
  • FXで高めのレバレッジをかけて米ドルや英ポンドに投資し、円高になって早めに損切りする踏ん切りがつかずにロスカット(強制決済)となった。自分の中ではかなりの損失額で、その後FXをやっていないくらいの心理的ダメージがあった。
  • BRICsブームの頃にブラジルや東欧に投資するファンドを購入し、値下がりが続いたために諦めて損切りした。その後この手のテーマ別投信は購入しなくなった。
  • 証券会社の販売手数料無料キャンペーンにつられ、信託報酬が高めのファンドを2本購入した。1本がプラスでもう1本がマイナスとなっていたが、保有する意味が見出せなくなったので売却・整理した。

このように投資について自分の経験を省みたりするきっかけにもなり、思っていた以上に参考になる内容だったと思う。






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チャールズ・エリスが選ぶ「投資の名言」(日経ビジネス人文庫)
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投資においてインデックスに勝つことがきわめて難しいことを語っていることで知られる『敗者のゲーム-なぜ資産運用に勝てないのか』の著者であるチャールズ・エリスが、古今の投資家や経済学者による投資に関する名言を紹介・解説している作品。

アダム・スミス、ウォーレン・バフェット、ベンジャミン・グレアム、ジョン・メイナード・ケインズのように私でも知っているくらい有名な人物から、初めて名前を見る人物まで多くの人物による名言が扱われている。

分かりやすい名言もあれば、私の知識レベルでは難しくて解説文を一読しても理解しづらい話も多い。

ただ、相場や株価を予想すること、中でも短期の予想は極めて困難であることや、債券投資の弱点や中途半端となりうる問題(株式ほどのリターンもなく、現金ほどの流動性もない)、人によって攻めの投資と分散投資にスタンスが分かれていることなど、投資に関する多くの考え方があることが分かり、投資に関する理論や考え方を学ぶ上での入門書としては適切にように思う。

ここからどれくらいそれぞれの人物の著書や評伝などを読むことで各論に入るか?という話になるが、もう少し本書を読み返してみないと分からないな・・・とも感じている。





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ダマされない金融商品の買い方 (マイコミ新書)ダマされない金融商品の買い方 (マイコミ新書)

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金融商品を購入する上で気をつけるべきことと、よく分からなくて恐れている気持ちに対してリスクを判断できれば恐れなくてもいいことを解説している作品。
さまざまな金融商品があるが、購入する上でタイプ別に検討する上で重要なポイントがいくつも書かれている。

まず印象に残ったのは、オプション(権利)という概念についてである。
これは保険や預金などでも使われているもので、契約によってオプションを持つ側が相手に見返りとして費用などを支払う形(例としては保険料の支払い)で、オプションの対価が見合っているものとそうでないものがあることを語っている。
その中でも、銀行側に続けるかどうかのオプションがある預金などは、顧客からするとかなり不利であることが分かってくる。

そしてFXや商品先物取引、株の信用取引のようにレバレッジをかけるタイプの手法は危険なイメージが強いが、レバレッジの倍率をコントロールすることでリスクを下げたり、使い方によっては保有する金融商品の値下がりに対するヘッジを効かせることができることが書かれている。

ただ、丁寧に解説されていてもまだ理解が追いついていなかったり、コストが見合ったものなのかの判断がついていなかったりするので、実施する上では最低限の情報と方針が必要なことは変わらない。

また、レバレッジをかけた取り引きをする場合は証拠金の額を意識することが多いが、本当に意識すべきなのはレバレッジがかかった実際の投資額という話は心しておきたいと感じた。

他には、投資信託はアクティブ型の投信がインデックスに勝つのは難しいために著者は投資信託をインデックス型のもののみにしていることも書かれている。
私も基本的には近い考え方だが、「さわかみファンド」、「ひふみ投信」、「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン」といったアクティブ型の投信も買っているのは自分でも中途半端だと自覚している。
まあ納得してやっていることなので、今のところ変更するつもりはない。

TSUTAYAに中古として108円で販売されていたものをそれほど期待せずに購入して読んだわけだが、思っていた以上に参考になる部分が多く、得した気分になった。






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書かれたのが2011年で少し期間が経過しているため、情勢分析などについては現在どうなっているのかよく分からないが、金の価格がどのようなニュースによって変動するのかが分かればいいと割り切りながら読んだ。

金投資の方法が最も知りたかったところで、これはゴールドバー、地金型金貨、ゴールドETF、純金積立の4種類に大別されるようで、管理の手間を考えるとやるならゴールドETFか純金積立になるかと考えている。
また、手数料が他の投資対象と比較すると高そうなのが気をつけるポイントになりそうである。

興味のあるところとないところの差が大きかったが、投資の具体的な方法については参考になった。





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