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読書-投資一般:雨読夜話

ここでは、「読書-投資一般」 に関する記事を紹介しています。


投資賢者の心理学 (日経ビジネス人文庫)
Posted with Amakuri
大江 英樹
日本経済新聞出版社 2018/1/6


投資でやってしまいがちな不合理な行動や、金融商品の販売側が意図的にミスリードしている部分、広く信じられているが必ずしも正しくない投資での常識などを、行動心理学の手法を用いて解説している作品。

買値にしばられてしまって値段が下がっている場合に損切りができない話が最も強力な心理的にやってしまいがちな不合理な行動と感じていて、分かっていても多分克服できないと思う。

また、値段が下がってから買い増すナンピン買いは掛け金を増やすことになるのでその会社の見通しも確認せずにしてはいけないことや、値段が上がり続けている時に買うかどうかの判断など、思い当たりそうな話が多い。

積み立て投資で使用されるドルコスト平均法の効果と限界、販売側のメリットにも触れられていて、ベストではないにしても心理的な影響を受けにくい点はやはり有効なのだと改めて感じた。

こうした不合理な行動に対しては、ほどほどの額で投資をやってみて痛い目を見ることが有効なことが書かれていて、思い当たる部分があって納得できた。

言われてみれば・・・という話が多く、役立つ1冊だと思う。






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投資信託の評価を行っているモーニングスター社の代表取締役による、マイナス金利の環境でも続けられる分散・積み立ての投資手法を紹介している作品。

基本的には前著である『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』の内容を引き継いでいると書かれていて、ベースは分散・積み立て型の投資手法となっている。

先進国と日本での株価の動きが似通ってきて分散効果が薄れているので、新興国株式や(世界経済の影響が限定的な)非グローバル型の中小型株に振り分けることで分散を図る手法が書かれている。
債券はマイナス金利であることを考慮すると、しばらくは積み立てても効果が出ないかもしれない。

また、投資のタイミングを見計らう必要がないとも書かれていて、これはタイミングなんてプロでも読み違えるわけだからそうそう分かるものではない、ということだろう。

現在のように世界的に株価が下落して先行きがよく分からない時期は特に、投資時期を分散する積み立て投資が一定の効果を上げるのだろう。






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リスクを過剰に考えないで済むだろうという考えから算出された、3000円からコツコツと投資を始めていく方法や、元手を貯めるために節約する方法、手数料やリスクが高めの金融商品に手を出さないための考え方などを解説している作品。

初めての人に対してかなり分かりやすく書かれていて、売れ行きがいいのも何となく理解できた。
その都合上、この手の分野についての知識がある程度以上ある人にはあまり向かない。

ただ、「ふるさと納税では5自治体までなら確定申告は不要」とか「不動産投資で成功する人は100人に1人くらい」など、知らなかったり裏話的なトピックで参考になるものも書かれていたりしたので、それなりに読んだ価値はあった。

ETFでのおすすめ商品で海外株式に海外ETFが書かれていて「いきなりそのチョイスはないだろう」と思うなどの微妙な部分もないではないが、概ねまとまった内容となっている良書であると思う。






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一流の投資家は「世界史」で儲ける
Posted with Amakuri
塚口 直史
ダイヤモンド社 2018/8/2


ヘッジファンドのファンドマネージャーによる、歴史上発生してきた通貨や金融政策、バブルなどの事例を用い、投資判断や資産の保全に役立てるポイントを紹介している作品。

グローバル化、国家主権、民主主義の3つのうち2つは両立できても3つはできないというトリレンマの話が扱われているところでは、他の作品で読んだことのある、国際金融のトリレンマ(自由な資本移動、固定相場制、独立した金融政策)との類似性を感じた。
他にもこの種の構造はあるかもしれないし、財政や金融は複雑なものだと思う。

金利や技術動向などから景気の循環でどのあたりにあるのかを判断する方法や、下落局面で上がる(ただし使用方法は難しい)金融商品の話もなされているが、このあたりは一読しただけではあまり理解ができなかった。
簡単に手を出してはいけないとも感じたところである。

仮装通貨の話にも及んでいて、設計の段階で発行限度が決まっている性質は金に近いものがあることや、他の有価証券などで過去に発生したバブルになる要素も強いことなどが書かれていて、知識を増やすことができた。

必ずしも理解できたことばかりではないが、参考となる情報が多く書かれていてためになったと思う。






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銀行員の経験のあるファイナンシャルプランナーによる、金融商品を販売する立場と購入のアドバイスをする立場の違いを踏まえての資産運用のアドバイスをしている作品。
著者が銀行で法人営業と個人営業を経験し、その中で知ったことや考えたことを書いたという。

はじめの方で資産運用には3段階があり、「よく分からない・怖い」→「ノリノリで色々と手を出す」→「ある程度できること・できないことが分かって淡々と運用するようになる」という趣旨のことが書かれていて、思い当たる部分が大きい。
現在のところ基本は3番目だが、2番目として何かいい情報がないかと時々チェックしているような感じである。

銀行員は(癒着を防ぐために)定期的に転勤があって顧客との長い付き合いがしづらいため、手っ取り早く手数料を稼げる金融商品を、例えば退職金を得たばかりの中高年の人などに販売するケースが多いことが書かれていて、確かにそうだろうと思う。
そして不合理な投資行動を取りそうになっても、売り上げが上がるのであれば止めないことが多く、銀行員の言いなりになると大変な目に遭うことを再認識させられる。

顧客にとっては投資する対象や時期を分散した積み立て投資が望ましいが、販売側の儲けが薄いので、銀行員やひも付きのファイナンシャルプランナーがこうしたアドバイスをすることは構造上無理があることも語っている。

同じ元銀行員でも、長岐隆弘氏みたいにハードルが高い不動産投資を勧めたり、銀行員はちゃんとしているみたいなことをあまり書いていないところに好感が持てる。

それぞれの項目ごとに「顧客に勧める」と「家族に勧める」と対比してまとめが書かれているので、分かりやすい。
銀行員などの勧誘に乗って金融商品の購入に失敗しないための基本が抑えられていて、役立つ内容だと思う。





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