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読書-投資一般:雨読夜話

ここでは、「読書-投資一般」 に関する記事を紹介しています。



加谷珪一 (著) 
朝日新聞出版 (2015/1/20)


投資をするに当たり、ここ数百年における歴史のパターンから儲けるためのポイントを語っている作品。

バブルが発生から崩壊に至る過程や、イノベーションと株価の関係性、戦争が株価に及ぼす部分などが多く書かれている。

特に現代だと北朝鮮のように国民が飢えることをあまり気にしない国を除くとGDPの10%くらいしか使えないという話はなるほどと思った。
この文脈から、ロシアはクリミア併合で余力がほとんどないという話が例として適切だと感じた。

読んでいて「でも、これはどうなの?」と思うところが出てきたら少しページが進むとそれへの回答が書かれていたりして、読み応えのある内容になっている。

ただ、日本は200年もないくらいの期間であるために一通りのパターンを経験したのか?法則として使って大丈夫なのか?というところに少し疑念が残る。

インフレでも良性のものとスタグフレーションやハイパーインフレになる悪性のものがあること、国の経常赤字は必ずしもマイナスとは限らないなど、ここ数十年の日本人が抱いているであろう思い込みに対する反論があるのもいい。

まだ書かれている内容への理解が十分ではないと感じているので、もう少し読み返して投資に役立てていきたい。






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ヘッジファンドのファンドマネージャーが、自身がやっている投資手法から投資のアドバイスをしている作品。

著者が実践しているのは、長期金利、短期金利、両者の金利差の3つの指標から、春・夏・秋・冬と季節分けし、それぞれの局面に応じてポートフォリオを組み替えるという手法である。

用いている投資対象は日本株、外国株、日本債券、外国債券の4つをベースに、国内REIT、金(に連動するETF)、VIXのETFを組み入れるというものである。
売買手数料を節約するため、年に2回くらいの頻度としている。

初めて知ったのがVIIXという「市場が暴落したら価格が上がる証券」で、これが本書の特徴の1つと言える。
ただ、普段は値下がりを続ける性質があって長期投資には不向きだそうで、上がった時に売却する必要がある点で難易度が高そうである。
あくまで市場の暴落に備える保険のようなもの、ということだろう。

これを用いるかどうかは、市場が下がった時期を待ったり耐えたりすることが許される個人投資家と、それが許されないファンドマネージャーという立場でも異なるような気がする。

著者が長期の積み立て投資はリスクが高いと書いているのも同様で、ファンドマネージャーとしてはリスクを許容できないということで、個人投資家だと許容可能かどうかは各自の判断によるのだと考える。

本当に読み通りにいくものなのか?とか金融商品の例の説明がないとか、ポジショントークっぽさもありそうだとか、思うところはいくつかあるが、研究する価値のあることが多く書かれている、興味深い1冊ではあった。






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今後の政治や経済、技術などの動静を考慮し、著者なりの投資に関する見解を語っている作品。

結論から言えばアメリカへの投資がいいとしていて、情報の収集や分析ができるなら新たな技術やサービスを生み出しそうな企業、よく分からなければGAFA(Google、アップル、フェイスブック、Amazon)への投資、お手軽にやるならダウ平均に連動するETFへの投資を勧めている。

日本の企業や社会へのダメ出しとか、新興国でも儲けるのはアメリカなどの企業だとかあれこれ書かれているが、あまり大した情報が書かれているようには感じられず、見出しを読んだだけで大体何が語りたいか判別できて斜め読みになった部分も多かった。

見た目やタイトルで期待させてくれたが、それほど印象に残る作品でもなかった。







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賢者の投資
古賀 信行 (監修), 佐々木 文之 (編著)
東洋経済新報社 2015/12/18



野村ホールディングスの会長が監修し、野村證券投資情報部の方々が執筆した、経済危機が底を打つタイミングをどのように見計らうかを多くの事例から解説している作品。

最初に株式投資のポイントを少しと、そこからここ300年くらいの経済危機の事例として、どのようなパターンで危機に陥るか、教訓は何か、どのような対策で経済を回復させたかなどが書かれている。

読んでいったが、経済や金融、財政、国際機関などの予備知識がない身としてはよく分からないことが多くて読みにくい。
こちらの知識や理解力の問題かとも思ったが、執筆者の属性を考えると普段接しているのがこうした知識の深い富裕層の投資家で、そうでもない一般の人々でも分かりやすくという視点が不足していたためなのかもしれない。

どのような危機があったのかを知ることができたことで読んだ意義があったが、理解するにはハードルが高かった。






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投資賢者の心理学 (日経ビジネス人文庫)
Posted with Amakuri
大江 英樹
日本経済新聞出版社 2018/1/6


投資でやってしまいがちな不合理な行動や、金融商品の販売側が意図的にミスリードしている部分、広く信じられているが必ずしも正しくない投資での常識などを、行動心理学の手法を用いて解説している作品。

買値にしばられてしまって値段が下がっている場合に損切りができない話が最も強力な心理的にやってしまいがちな不合理な行動と感じていて、分かっていても多分克服できないと思う。

また、値段が下がってから買い増すナンピン買いは掛け金を増やすことになるのでその会社の見通しも確認せずにしてはいけないことや、値段が上がり続けている時に買うかどうかの判断など、思い当たりそうな話が多い。

積み立て投資で使用されるドルコスト平均法の効果と限界、販売側のメリットにも触れられていて、ベストではないにしても心理的な影響を受けにくい点はやはり有効なのだと改めて感じた。

こうした不合理な行動に対しては、ほどほどの額で投資をやってみて痛い目を見ることが有効なことが書かれていて、思い当たる部分があって納得できた。

言われてみれば・・・という話が多く、役立つ1冊だと思う。






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