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読書-SF(日本:短編集):雨読夜話

ここでは、「読書-SF(日本:短編集)」 に関する記事を紹介しています。



椎名誠[北政府]コレクション (集英社文庫)
椎名 誠 (著), 北上 次郎 (編)
集英社 (2019-07-19)



椎名誠が書いた「超常小説」と呼ばれる作品群のうち、書評家の北上次郎が『武装島田倉庫』と同じ世界観で書かれた「北政府もの」と定義したSF短編11作を集めた短編集。

以前読んだ椎名と北上の対談本『本人に訊く〈2〉おまたせ激突篇』で、北上が「北政府もの」のSF短編を集めた『続・島田倉庫』みたいな作品を待望している話をしていて、それが実現したということになる。
その本で椎名が『続・島田倉庫』というタイトルに難色を示し、このタイトルになったのだろう。

本作では百舌、灰汁、トーノタダオといった登場人物、脂まみれの海や雨、知り玉と呼ばれる目玉に翼がついた形の監視端末、余寒などと呼ばれる人造人間、そしてさまざまな異常進化した動植物などが登場し、気持ち悪さを感じつつもその世界観に引き込まれてしまう。

「海月狩り」や「ウポの武器店」のように過去に読んだ作品も多かったが、かなり前で忘れてしまっていたものもあり、再び新鮮な気持ちで楽しめたりもした。
このタイプの小説では他にも面白い作品が多いので、何冊か再読してみようかとも思っている。






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関連タグ : 椎名誠,

どこかの事件 (新潮文庫)
どこかの事件 (新潮文庫)
星 新一
新潮社 1986-10-28

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たくさんのタブー (新潮文庫)
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おのぞみの結末 (新潮文庫)
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星新一による、21編のショート・ショート集。

夫の寝言で恨みによる殺人計画が語られて妻が聞いているしかない表題作の他、
  • 金と暇のある老婦人がある経験をする「入会」
  • ある会社の社員が売上金を突然失うことから事情が分かってくる「消えた大金」
  • ぱっとしない男が悪魔と出会って契約するかどうか悩む「お願い」
  • 期待外れとされる会社員がある話を持ちかけられる「企業の秘密」
などが収録されている。

星作品の前半によく見られるあっと驚く展開の作品あり、後半で目立つ少しシュールだったり妙な読後感を抱かせる作品ありと、著者の作品の面白さを楽しむことができる。

この中では一見うまくいっていたりいなかったりする事態の別の側面が分かる作品や、ドタバタに近い展開の作品が特に良かったと思う。






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ありふれた手法 (新潮文庫)
ありふれた手法 (新潮文庫)
星 新一
新潮社 1990-11-27

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星新一による後期に書かれた30編のショートショート集。
久しぶりに読み返してみた。

口下手で自己アピールが苦手な料理人がある青年に出会って自分を変えられるか試みる表題作の他、想像力豊かなアトランティスの王が国の終わりを神に告げられてからの行動を描く「レラン王」、著者の『できそこない博物館』で検討されていたアイデアが一部形になったのではないかと思われる「忘れ物」、著者の作品でしばしば見た題材を使用した「サイドビジネス」など、全く古びていないことに改めて感心する。

後期の作品ということで、鋭さよりももやもやした感じを狙ったような作品が多いところは『夜のかくれんぼ』などと共通している。

著者によるあとがきでは、自身がいかにして作品の構想を得ているかや、そうした構想をいかに形にするかという話をしているのも興味深い。
せっかく思いついたアイデアを生かせなければ意味がないので、小話を覚えたりストーリーの要約などを行うことで、ストーリーを作るコツを得ることが重要というあたりも作家志望の人にとっては役立つ部分かと思う。

やはり、星作品は深くて面白い。






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おかしな先祖 (角川文庫)
おかしな先祖 (角川文庫)
星 新一
角川書店 2008-01-25

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ごたごた気流 (角川文庫)
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城のなかの人 (角川文庫)


星新一による、SF落語という感じで書かれた短編集。

アダムとイブが現代に出現する表題作をはじめ、「オオカミそのほか」「戸棚の男」のように必ずしもSFっぽさが強くない作品、「ふーん現象」での会話の絶妙さ、「所有者」で事態がエスカレートするところなど、落語の要素が随所で感じられる作品が収録されている。
「心残り」などはばかばかしさが強すぎて逆に星作品らしくない感じすらしている。

そして「所有者」は、中学生の頃に読んだ少年向けのSF小説アンソロジーである『果てしなき多元宇宙』に収録されていることでも印象に残っていて、懐かしい気分になった。

著者によるあとがき、そして著者と親交の深いSF作家の一人である平井和正による解説「星さんへのファンレター」もなかなか読みごたえがある。

あっというどんでん返しや何とも言えない読後感の残る作品もいいが、こうしたあっけらかんとした感じの作品も楽しい。




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ごたごた気流 (角川文庫)
ごたごた気流 (角川文庫)
星 新一
角川書店 2007-09-25

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ちぐはぐな部品 (角川文庫)
地球から来た男 (角川文庫)
宇宙の声 (角川文庫)
きまぐれロボット (角川文庫)


星新一による12編の短編集。

スクープを撮るために作られた装置をめぐるドタバタ劇である表題作の他、いい話と思わせてじわじわ気持ち悪さがくる「品種改良」、落語のようなやり取りや展開をしている「見物の人」「まわれ右」「条件」、初期の作品に近い感じの「追求する男」「追跡」など、バラエティ豊かな作品集となっている。

巻末には著者へのインタビューが収録されている。
キャリア前期でオチが明確なショートショートが多かった背景にはマイナーな分野だったので明確なオチと分かりやすさを重視して書いたこと、そしてキャリア後期で少し不条理なストーリーの短編が増えたのは企業のPR誌が減ったりオチが明確な作品にするのに少し飽きたためなどと語っていて、作風とそうなった理由についての話が面白かった。

久しぶりに読み返して懐かしく感じる作品、覚えていなくて新鮮な気持ちで読んだ作品ありで楽しめた。




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