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読書-SF(日本:短編集):雨読夜話

ここでは、「読書-SF(日本:短編集)」 に関する記事を紹介しています。



星 新一 (著)
新潮社 (1985/8/27)


初めて読んだ星新一の作品で、自分の中でかなり印象に残っている1冊。
SF小説が読みたいと話をしていたら、母親に勧められて読んだと記憶している。

盗賊を社業とする会社に勤める表題作や、スパイとして有望な新人を入社させる「雄大な計画」、クリスマスに起こった出来事を描いた「悲しむべきこと」などは読み返す前から覚えていたくらいである。

ちょっと楽しい感じがある「趣味決定機」やセリフのやり取りが多くて落語みたいな「気前のいい家」、他には「声の用途」、「感情テレビ」、「最高のぜいたく」、「無料の電話機」などが好きな作品である。

「あるエリートたち」は永谷園ホールディングスで実施されたこととちょっと似ていて、一理あると思ったりもした。

この1冊を読んだことで星作品にはまり、ショートショート集を何冊も読むことになったし、SF小説を中学や高校の時期に多く読んだ一因とも言える。

この作品が初めてで良かったと思っている。





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星 新一 (著)
新潮社 (1983/10/1)


星新一による、28編のショートショート集。

ツイフェミから苦情が出そうな表題作や「虚像の姫」、読み終わるとタイトルが印象に強く残る「なるほど」や「常識」、昔話や神話をネタにした「ご要望」や「大洪水」、ミサイル発射による騒動の「大転換」、タイトル通りのものを新しい高層ビルに作ったことで始まる「悪魔の椅子」などが印象に残る。

解説を作家のかんべむさしが書いていて、表題作の序盤の描写の表現がこの後に続く話の伏線になっていることや、印象付けする効果などを語っているのも、同業者から見てどのように感じられるのかが伝わってきて興味深かった。





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星 新一 (著)
新潮社 (1974/11/1)


星新一による、36編のショートショート集。

「友を失った夜」や「雪の夜」、「夜の道で」のような抒情的な話、アリゾナを舞台に事件が起こる「白昼の襲撃」や出るための鍵を持っている主人公が牢獄に入っている「囚人」、年末に主人公が宇宙人にさらわれる「転機」のような設定の妙で読ませる話、「宇宙のネロ」や「賢明な女性たち」のようなSF度が高い作品、「循環気流」や「夜の侵入者」のような犯罪がらみの作品などが面白かった。

中でも、ある夫婦がそれぞれの思惑を持って夕食を食べようとしたところ次々と出来事が発生する「すばらしい食事」が巻末にあったのが印象に残る。

本書でもまた、星作品の面白さを再認識することができた。





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星 新一 (著)
新潮社 (1985/7/29)


星新一による、31編のショートショート集。

中学生の頃に読んだと記憶していて、「殺し屋ですのよ」や「欲望の城」、「波状攻撃」などはタイトルを見た時点で思い出したし、「夢と対策」や「記念写真」、「危険な年代」などは読み始めて展開を思い出すなど、面白さを覚えていたことを再認識した。

ショートショートという性質上、タイトルでネタバレするのはまずいためだと思うが、抽象的なタイトルが多くてタイトルだけで内容を思い出せなかったものも多い。

本書では、名探偵ホームズシリーズの「赤毛連盟」に似た作品がいくつかあるのが面白いと思ったり、昔詐欺で成功した2人組が資産家の女の子を誘拐して身代金を取ろうとしたが…という少し長めの「夕ぐれの車」での2人のセリフのやり取りや何度も展開が変わるところなどに「この後どうなるんだろう」と思いながら読んだりした。





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星 新一 (著)
角川書店 (2006/1/25)


星新一のショートショート集で、その中でも短めのものが多く収録されている作品集。
「ユリコちゃんのしかえし」や「あーん。あーん」、「花とひみつ」のように、子供向けと思われる作品の割合も多い。

保養地で世話をしてくれるロボットが謎の行動をとるようになった表題作や、博士が連れ歩いているロボットの話である「なぞのロボット」、遊園地にあるロボットが遭遇した「夜の事件」などのロボットものや、開発された薬や装置の話など、短いだけにアイデア勝負でスッと終わってしまう作品が印象に残る。

「ネコ」はフレドリック・ブラウンの作品(タイトルを忘れた)に、「ふしぎな放送」は横田順彌の作品(タイトルは忘れたが『さらば地球よ!―宇宙船「スロッピイ号」の冒険』収録だと思う)にそれぞれシチュエーションが少し似ていて、似たところと違ったところを楽しむこともできた。

子供が最初に読む星作品として、適したものの1つかと思う。
角川文庫のフェアで、しばしばこの作品集が扱われているのも分かる。





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