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読書-思想(西洋):雨読夜話

ここでは、「読書-思想(西洋)」 に関する記事を紹介しています。


プロフェッショナルの原点
P.F.ドラッカー (著), ジョゼフ・A・マチャレロ (著),
上田 惇生 (翻訳)

ダイヤモンド社 2008/2/16



ピーター・ドラッカーによる組織のマネジメントや問題解決、自己啓発などに関する言葉を紹介している作品。

「貢献への責任」という言葉が協調されることが多く、仕事や貢献の仕方が時代や部署によって変動すること、人事は一般に思われている以上に重要であって人事の失敗を配属された人のせいに(だけに)してはいけないこと、弱みよりも強みを生かしたマネジメントが必要なことなどが書かれていて参考になる。

印象に残ったのは、部下だけでなはくて上司や自分自身をマネジメントすることが重要という趣旨の話で、確かに上司の足を引っ張っていいことはなさそうである。

表現が硬くて少し難しいと感じるところもあるが、言葉自体が短くまとめられているので、ドラッカーの著作の感じをつかむのにはなかなかいいと思う。






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いつも楽に生きている人の考え方 (ディスカヴァー携書)
Posted with Amakuri
ウィンディ・ドライデン (著), 野田 恭子 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011/9/16


自分自身を追い込んでしまう心理的な罠を回避し、前向きに生きるためのヒントを見開き2ページの64項目にわたって解説している作品。

まず、「・・・ねばならない」という限定や「・・・なんて耐えられない」という欲求不満耐性の低さ、「・・・できない自分はダメだ」という自己否定のような考え方を避け、「そんなこともある」、「最悪というわけでもない」、「耐えられないこともない」、「・・・といっても別にダメな人間というわけでもない」といった形で考えを軌道修正する話が印象に残る。

いい意味での自己肯定というか自尊心を育て、悪いことが起こることを過大に恐れたりしてしまうプロセスを一旦外し、積極的な行動につなげるという話は受け入れやすいように感じた。

考えても仕方がないことと自分の行動で変えられることの区別や、現実や自分自身を受け入れる覚悟、ゆがんだ考え方を認識して変えていくことなど、分かりやすい表現で書かれていてためになる。





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スティーブ・ジョブズによる言葉をエピソードとともに1項目当たり見開き2ページの77項目にわたって紹介している作品。

ウォズニアックとともにアップルを起業し、大企業に成長した後に追放され、その後ネクストやピクサーといった企業を興して活動した後で低迷していたアップルに復帰、そしてアイフォンやアイパッドといったヒット商品を連発と、かなり上がり下がりが激しいジョブズの経歴をたどりながらエピソードを紹介しているので分かりやすい。

これはと見た第一級の人材を見つけてスカウトする際の殺し文句や、到底不可能と思われる目標をチームのメンバーたちに与えて鼓舞する話、確執ができた仲間に対する冷酷な仕打ちなど、強烈な人柄が伝わってくる。
強烈なビジョンを与えてくれる一方で強烈な労働を強いられるわけで、傍から見る分にはともかく、凡人としてはちょっとこの人の下で働くことはムリだなと思ってしまう。

大企業となってしまうアップルへの憂いや、工場製品ではなく工芸品として自社の製品を位置づけていること、さらには年をとってから技術が必ずしも世界を変えるものでもないと語った話など、奥行きのある話が書かれている。

この人と働くことは大変だが、彼がいなければできていない製品やサービスも多かったはずであり、その偉大さを感じながら読んだ。






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関連タグ : 桑原晃弥,

超訳聖書 生きる知恵 エッセンシャル版
Posted with Amakuri
石井 希尚
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2016/10/28


旧約聖書と新約聖書から、160の言葉を現代語訳して紹介している作品。
ダビデ、ソロモン、パウロの言葉が大半を占め、ローマ教会の影響を受ける前の古代ユダヤ人の知恵が書かれているという。

かなり現代的に訳していると思われ、多分当時の人物のエピソードみたいな話は削ぎ落とし、予備知識がなくても理解できる内容になっているのは助かる。

倫理的な話、自制心を持つべき話、人間関係や仕事に対する真摯さなど、人として守りたい話が多く、折に触れて読み返したい内容となっている。

以前読んだ『最強マフィアの仕事術』で著者が旧約聖書のソロモンの言葉に影響を受けて行動を改めたことが書かれていて、本書でもそのエッセンスが多く含まれているのだと思う。

気が向けば、聖書について書かれている別の作品を読んでみようかとも考えている。






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マキャベリの『君主論』に書かれている内容をかなり現代的なものに即した形で訳し、具体的な例も交えて解説している作品。
著者の『超訳孫子の兵法』が分かりやすくていい内容だったので、続けて本書も読んでみた。

本作でも信長、ナポレオン、チンギス・ハーン、劉邦など東西の歴史上の人物の事例や、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、バラク・オバマのような現代の人物の事例が場面に応じて扱われているので分かりやすい。
さらにはソニーの盛田昭夫の長男でさまざまな大失敗を重ねた英夫氏や、小室哲哉と離れた後の安室奈美恵と華原朋美の対比、『ドラゴンボール』や『エイリアンVSプレデター』まで事例に使われているのも面白い。

マキャベリの思想の重要なポイントにフォルトゥナ(運命、英語だとフォーチュン)とヴィルトゥ(自分で動く意思や行動のような概念)が書かれていて、ヴィルトゥをきちんとやらなければフォルトルナを十分に活かすことができないことが書かれていて、確かにそうだと思った。

権力をうかつに部下に委譲したために失脚した人物、外部の勢力に頼ったことで成果を奪われた人物など、何をしたら・何をしなかったらどのようなことが起こるかがきちんと書かれているので、ポイントを整理しやすい。

『君主論』から得られる話をまた知ることができ、なかなか役立つ作品だと思う。






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