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読書-思想(西洋):雨読夜話

ここでは、「読書-思想(西洋)」 に関する記事を紹介しています。



桑原晃弥(著)
(株)リベラル社 2020年02月20日


ピーター・ドラッカーの著作から80の言葉を抜粋し、解説している作品。

作者と出版社は違うが、『1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則』と似た感じの作品となっている。

チャンスを生かすには準備が必要なこと、知識は教育で得られても経験や知恵は仕事でしか得られないこと、スモールスタートの重要性、手段を複数立てて比較検討することなど、仕事上で活かせそうな言葉が多く収録されている。

著者(桑原氏)による解説も押しつけがましさが少なく、受け入れやすいのもいい。





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メアリー バフェット (著), デビッド クラーク (著), 峯村 利哉 (翻訳)
徳間書店 (2008/1/31)


ウォーレン・バフェットの息子と結婚していた時期がある女性による、バフェットの言葉とその背景となるエピソードなどを紹介している作品。

「株式投資に見逃し三振はない」という趣旨の多くの本で取り上げられている有名な言葉を始め、未来予測や名経営者が続くことは難しいのでビジネスモデルがしっかりした企業を狙うべきことや、個別株の銘柄に変な思い入れを持ってはいけないことなどが書かれている。

読み進むうちに、短期的な観点や思い込みから乱高下しがちな株式市場を踏まえ、長期的な観点からの優良銘柄への適正価格以下での投資というスタンスが伝わってくる。

参考にしたい言葉、しても仕方なさそうな言葉とさまざまだが、日本や中国の思想家の言葉に通じていそうな言葉があるのも面白い。

例えば、「知力・実行力・誠実さのうち知力と実行力があって誠実でない人を雇うと、知力と実行力がマイナスに働く」といった趣旨の言葉は、『論語』や『言志四録』などで似た感じの言葉を読んだ記憶がある。





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関連タグ : ウォーレン・バフェット,


許 成準 (著)
彩図社 (2019/1/17)


カール・マルクスの『資本論』の言葉を、見開き2ページで 右:訳文、左:解説 の構成で書かれている作品。

著者(許氏)の他の作品を過去に3冊読んでいて、どれも分かりやすくて面白かったので読み始めたのだが、『資本論』自体の言葉が長文で読みにくいのか、内容があまり入ってこなくて途中で読むのをやめてしまった。

著者のせいではなく、『資本論』自体の読みにくさと、内容がそこまで関心が高いわけではなかったということが要因だと思う。
次に読むなら、文章を訳する形ではなくエッセンスを解説したタイプの作品を選ぶ。

積読していた理由が、何となく分かった。



1分間資本論 差がつく実学教養5 (1分間名著シリーズ)
カール・マルクス (著), 齋藤孝 (監修)
SBクリエイティブ 2019/3/9


超入門 資本論 (日経ビジネス人文庫)
木暮 太一
日本経済新聞出版社 2017/7/4



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青木仁志 (編訳)
アチーブメント出版 (2019/3/5)


ベンジャミン・フランクリンの言葉を超訳し、その趣旨を解説している作品。

帯に「日本初の超訳」とあり、10年以上前に読んだ『ベンジャミン・フランクリンの名著『富への道』の教え』と比較すると欧米の金融事情などのよく分からなかった部分が削ぎ落されている分だけ分かりやすい。

右に訳文、左に編者(青木氏)による解説文という見開き2ページで構成されていて分かりやすく、ところどころで青木氏の解説文に「その解説は趣旨を大分逸脱しているんじゃ?」とか「解釈の仕方が違う!」と思うところがたまにあるが、例えば中国思想の本の守屋洋氏などと比べると説教臭さはそこまででもないのでまあ許容範囲だと思う。

フランクリンの言葉は例えに使っている表現のチョイスが絶妙なところが特徴だと感じていて、例えば下記のような言葉などが味わい深い。

プライドは馬車に乗り、恥が後ろから追いかけて乗る

怒りと愚かさが仲良く歩く。後悔が両者のかかとを踏み潰す。


少しピンとこなかったのは

二度と来てほしくない面倒な客には、金を貸すとよい

という言葉で、一度借りられたらあと何回か借りられるかもしれないと思われてトラブル拡大の原因にもなるのでは?と思ったが、これはつまるところ自分が「面倒な客」から舐められているかどうかということだろう。

心しておきたい言葉、受け入れるには抵抗がある言葉など印象に残る言葉が多く、一度読むだけではもったいないのでもう少し読み返したい。






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デール・カーネギー (著), 弓場 隆 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2021/8/20)


デール・カーネギーの名著『道は開ける』から178の話を抄訳している作品。

少し前に読んだ『超訳 カーネギー 人を動かす エッセンシャル版』と同様、ちょっと手を出しにくいと感じていた作品の抄訳なので、こうした形にしてくれると助かる。

現代が『HOW TO STOP WORRING AND START LIVING』(心配するのをやめて人生を始める方法)とあるように、心配したりネガティブになりすぎることへの対策が多く書かれている。
具体的には仕事や何らかのやりがいのあることに打ち込んで、心配することをなくすようなことが書かれている。
ブラック労働を強いられている人には向かない話だろうが、まあ一理ある。

他にも、他人に感謝や見返りをすぐに求めるのはあまりお勧めできないことや、自分が気分を良くするために他人に親切にすること(親切の押し付けへの注意はあまり書かれていないが)や、不眠症への対策、子供に対し感謝の心を持つように自分が模範となる言動をすべきことなど、考え方や行動を変えることで人生を変える話が多く書かれている。

読んでいて違和感というか「そこまで売れまくったのはなぜ?日本では他にもこうした話を書いた本は多いような気がするが?」という感想を持ったが、欧米ではこうした話をする人が著者が出てくるまであまりいなかったためなのかもしれない。
その意味で、『道は開ける』が日本でも売れたのは、ブランド化に成功したことだけでなく、日本人からするとベタだけど納得しやすいことが多く書かれているためなのかもしれない。




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