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読書-株式・投資信託:雨読夜話

ここでは、「読書-株式・投資信託」 に関する記事を紹介しています。



苦瓜 達郎 (著)
幻冬舎 (2017/11/30)


数多くの企業との面談からの結果をもとに結果を出し続けてきたファンドマネージャによる、主に中小型株でのバリュー投資を行う上でのポイントなどを解説している作品。
著者の名前は「ひふみ投信」の藤野英人氏の本(だったと思う)で知っていて、関心を持ったので読んでみた。

まず面白かったのはグロース投資とバリュー投資の違いを説明しているところで、グロース投資は「自分は他人より賢い」という前提の投資方法、バリュー投資は「他人は自分より馬鹿だ」という前提の投資方法と表現している。

また、不動産業界で過剰投資気味で危なそうなセクターを5つ挙げていて、その中に関心を持っていて1銘柄だけREITを保有している「圏央道、大阪湾岸沿いの大型倉庫」が入っていて少しギクッとなった。
その根拠には需給だけでなく労働力不足も指摘していたので、物流関係の株式やREITでは場所も確認が必要だと認識できたのが良かった。

他にも、一般の投資家には『会社四季報』が基本の情報源として優れていることや、プロでも必ずしも特別な情報を得られるわけでもないため、結局のところ割り切って投資するしかないという話は納得しやすい。

誠実に語られていて、株式投資をやっている人は1回読んでおいてもいい作品だと思う。





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菅下 清廣 (著)
実務教育出版 (2019/12/11)


「経済の千里眼」との異名がある投資家による、これから2年くらいの経済情勢や投資に関するアドバイスなどを語っている作品。

著者が利用している長期・中期・短期のそれぞれの波動理論からいくと、2020年から2021年にかけて大きな変化があることを語っていて、東京オリンピックやアメリカ大統領選挙があることを考えても、ある程度は大きな変化の次期であることが感じられる。

特に、トランプが再選するか、民主党の候補が当選するかは大きなポイントとなっていて、トランプが落選するようであれば悲観シナリオに入ってしまうと書かれている。

正直、トランプは報道されるほどまずい指導者なのか?という疑問もあり、私もトランプが続投された方がまだましだと考えている。

そこから、情勢によって対応できるよう、ディフェンシブな株式の銘柄、成長している株式の銘柄をそれぞれ紹介し、その理由も語っている。

中にはここ2年くらいで大きく株価を上げた銘柄も含まれているが、これはまだまだ上がる余地が大きいということなのだろう。

また、経済や株式の分析には例えばトランプの自伝なども現在のアメリカ大統領の考え方を知る上で
役に立つことが書かれていて、少し読んでみようと思ったりもした。

著者の作品は4冊目となるが、本作も大いに参考になることが多く書かれ、興味深く読むことができた。






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株価が500円未満の株式を低位株と定義し、その特性を活かした投資方法を解説している作品。

低位株の特徴としては数が少なくて値動きが大きくなりがちなこと、大口の投資家が投資しにくいので個人投資家が狙いやすいことなどを挙げていて、やり方によっては急に値上がりするタイミングをつかんで儲けることができる可能性があることが書かれている。

タイミングをこまめに見計らっての投資方法は時間も手間もかかってスタイルに合わず採用するつもりはないが、高配当で業績のいい低位株に投資する方法も書かれていて、これならまだ値動きによる一喜一憂を多少は抑えられるかもしれないので関心がある。

低位株と凝集の関連性など参考になる情報も多く、低位株ならではの注意点を踏まえた上での高配当株への投資を検討している。






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小売業の株式に着目し、その投資方法を解説している作品。
小売株を扱っているのは、実際に店舗を訪れてサービスや商品を確認できたり、出店数などの実績が分かりやすいこと、初期だと小型株で上がる余地が大きいこと、不景気な時期でも必ず流行っている企業があることなどを理由としている。

それ以外の部分も小売業以外の企業研究に応用は可能で、サービス業などが小売業に近いことが書かれている。
『会社四季報』を用いた企業分析のやり方や、「株探」というサイトで企業のニュースを知ることができること、企業が発行する決算短信の重要性などが書かれていて、株探と決算短信のことは知らなかったので非常に参考になった。

小売業の株式は有名になってしまったら当然ながら値上がりの余地が小さくなるわけで、新たにチェーン店が近所にできて実際に行ってみたり企業名を調べたりするなど、実地で知ることが重要なことも書かれている。

小売業に限らないいい情報が書かれていて、非常にためになった。







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資産を10倍にする! 株の達人が教える『会社四季報』のトリセツ
渡部 清二 エミン・ユルマズ 藤野 英人 加谷 珪一
宝島社 2018/12/7



4人の投資家たちによる、『会社四季報』の活用方法を解説している作品。
3月から『会社四季報』を読み出したが、まだまだ書かれている項目のポイントを理解しているとは言えないので読んでみた。

大化けする「テンバガー」の銘柄の探し方や、安定した会社の探し方など、著者によって投資のスタンスは異なるが、書かれているポイントはどれもためになる。

ROEに着目すること、時価総額によって大型株なのか小型株なのかの判別、事業ごとの割合や海外事業の割合の見方、時価総額や従業員数によるライバル社との比較、業界地図での業界におけるポジションなどが、それに当たる。

渡部氏は業績が赤字になっている企業は先行投資による場合もあるので初心者は見落としがちだと語っているが、これは上級者になるにつれて分かるものだろう。

また、ユルマズ氏による「『会社四季報』はデータブックというよりも現在の経済情勢を描いた小説」という趣旨の表現も面白い。

オンライン版の活用方法についても書かれていたが、月額の金額分だけ活用できる自信がまだないので、当分は書籍版だけでも十分だと考えている。

これまで以上に、『会社四季報』のコメント欄や各種項目を熱心に読もうとのモチベーションを与えてくれる1冊だった。





「会社四季報」最強のウラ読み術
渡部 清二
フォレスト出版 (2019-01-20)



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