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読書-紀行文(海外):雨読夜話

ここでは、「読書-紀行文(海外)」 に関する記事を紹介しています。


夫婦で行く東南アジアの国々 (集英社文庫)
夫婦で行く東南アジアの国々 (集英社文庫)
清水 義範
集英社 2018-01-19

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作家・清水義範が夫人とともに東南アジアの国々を訪れた紀行文。
パック旅行を利用していて、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、マレーシア、インドネシア(ジャワ島とバリ島)を旅行している。

このシリーズはイスラム圏、イタリア、バルカン半島諸国に続いてのもので、夫人が「日本人がよく行くところだからいい」とか「バルカン半島の国々はよかったけど、馴染みがないからあまり売れなかった」などとあけすけな発言をするところから始まるのが面白い。

仏教寺院では裸足が基本だが小石や砂に閉口したり、パクチーが多く含まれていた食事に困ったり、ラオスにあるゲテモノの仏像パークが妙に印象に残ってしまったりなどのエピソードが描かれている。

パック旅行だったからなのか、私が関心を持てる対象が少なかったからなのか、著者が加齢で筆力や構成力、感性などに衰えが生じたためなのかはよく分からないが、以前読んでいたほどは面白く読めなかった。





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関連タグ : 清水義範,

あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入
あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入
椎名 誠
KADOKAWA/角川書店 2016-03-31

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椎名誠の『あやしい探検隊』シリーズにおける、北海道、済州島に続く書き下ろし三部作ファイナルに位置づけられた作品。

今回は台湾東南部にある沿岸の町で貸家に滞在し、釣りや宴会といったいつものような活動を行うというもので、沖合いの島へマグロ釣りに出かけたり、地元の小学生たちと野球を行うエピソードが収録されている。

本作では「ドレイ頭」というポジションにあるスポーツライターの竹田氏が旅行の手配や担当編集者へのレクチャー、著者が本作を書くに当たっての元ネタとなるレポート作成と大活躍している。

初期の『あやしい探検隊』シリーズでは隊長の著者が、『あやしい雑魚釣り隊』シリーズでは副隊長の西澤氏がリーダー格として目立っていて、竹田が活躍しているのはキャラクターの他に年齢が30代後半~40代前半くらいで体力と序列のバランスから活動しやすい時期ということもあるのだろう。

また、飲食店を経営する名嘉元氏やトール氏の参加日数が短かったこともあり、ザコこと小迫氏が料理長として腕を振るっているシーンも多く出てくる。

今回は角川書店から出た書き下ろしなので、似田貝氏と榊原氏の2人が担当編集者として参加している。
また、「週刊ポスト」で連載中である『あやしい雑魚釣り隊』を担当する小学館のケンタロウ氏、海釣り専門誌「つり丸」で『あやしい雑魚釣り隊』を連載していた頃に担当編集者だったコンちゃんこと近藤氏も参加していて、担当を外れても参加し続けたくなるような集団であることが伝わってくる。

荒天を呼び込むケンタロウ氏、マグロ釣りで普段の冷静さを失う海仁氏、今回はマンゴーにこだわる長老格のトクヤ氏とメンバーたちのキャラが立っている他、貸家付近でやかましく鳴き続ける野良のニワトリたちや椎名の部屋に居ついていたコウモリまで登場している。

著者が70歳を超えたためか『あやしい探検隊』シリーズとしてはファイナルであると随所で書いていたり、巻末に収録されている座談会で過去を振り返っているところからすると、『あやしい探検隊』を冠する作品は本作が最後なのかもしれない。

ただし『あやしい雑魚釣り隊』の活動は今後も続けたい旨のことが書かれているので、次作が出ることを期待しておく。






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関連タグ : 椎名誠, あやしい探検隊,

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)
雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社 1991-07-30

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村上春樹が若い頃、ギリシアとトルコを歴訪した紀行文。

ギリシアではギリシア正教の聖地で女人禁制の地もであるアトス半島を歩いて回り、トルコではイスタンブールから黒海沿岸、イラクとの近くから地中海沿岸を四駆で旅している。

ギリシアでは過酷な環境の中で、修道院で出される歯が浮くほど甘いお菓子やアルコール分の強い蒸留酒に驚きながらも、その後疲れた際にはこれらが欲しくなるという経験をしているのが印象に残る。
また、殉教者の絵が多く飾られていて、迫害のすさまじさと必ずしもそれに比例していない殉教者の表情の対比についても触れられている。

トルコは平均年齢が低い国ということ、周囲にこれまで戦争を繰り返してきた国に囲まれていることから若い兵隊が多くてたびたび兵隊をヒッチハイクすることになったり、著者と編集者がヤギ肉もトルコ料理の味付けも苦手で食べ物に苦労したりと、こちらもさまざまな出来事が発生している。

かなり大変な旅だったことが分かるが、著者がそれを楽しんでいる部分も伝わって興味深く読むことができた。






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あやしい探検隊アフリカ乱入 (角川文庫)
あやしい探検隊アフリカ乱入 (角川文庫)
椎名 誠
角川書店 1995-07

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椎名誠によるあやしい探検隊シリーズの第5作で、アフリカへ行ってマサイ族と出会ったりキリマンジャロへの登山をした話などが書かれている。

参加しているのはレギュラーである椎名と沢野、そして第2期に当たる「いやはや隊」とされる三島悟(アウトドア誌編集者)、大蔵喜福(登山家)、佐藤秀明(写真家)といったアウトドアの専門家が多い構成となっている。

サバンナでライオンを見たり、ワニ目と呼ばれることの多い沢野がワニと対面する話、登山病に悩まされながらのキリマンジャロ登頂と多くのエピソードが出てくる。
中でも、登山の際は颯爽としていた大蔵が、ビーチだとダサい服装で浮いてしまっている話が面白い。

登山における過酷さや数々の危険についての話、アフリカの都会で遭遇した治安の悪さによる危険、そしてちょっとした危機と、アフリカを甘く見てはいけないことも書かれていて、かなり久しぶりに再読しても変わらない読み応えがあった。





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ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集
ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集
村上 春樹
文藝春秋 2015-11-21

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村上春樹による紀行文集で、JALの機内誌『AGORA』を中心に複数の雑誌に掲載されたものを元に構成されている。

表題にあるラオスの他、アメリカのボストン近郊やギリシアのいくつかの島、イタリアのように著者が以前住んで代表作となる小説を執筆していた場所、きっかけがあって初めて行ったアイスランドやフィンランド、それから著者が属する「東京するめクラブ」の番外編のような感じで熊本への旅行も収録されている。

時期としては1990年代前半から近年にかけてとかなりばらついていて、これは著者がこの時期はあまり紀行文を書かないようにしていて、作品が溜まるのに時間がかかったためという。

ボストン近郊の話では以前読んだ著作の中にアメリカに住んでいた頃のことが書かれていたのを思い出し、少しだけ残っていた記憶と対照しながら読んでいった。
その頃からすると現在は日本人野球選手のメジャーリーグ進出によってボストン・レッドソックスのことを知っているので、そのホームスタジアムがかなりくせのある球場ということが分かったのが興味深い。

他にもラオスではホテルで食べておいしかった魚を魚市場で見てショックを受けたり、ラオスの有り余る時間の中で多くのことを考察してみたり、かつて住んでいたギリシアの住宅にその面影を見出せずに戸惑ったりと、著者特有のぼそぼそと語るような感じの文体で書かれており、他のエッセイや紀行文とも共通する感じを楽しむことができた。





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