FC2ブログ

読書-漫画(シリーズ):雨読夜話

ここでは、「読書-漫画(シリーズ)」 に関する記事を紹介しています。



今井ムジイ (著), すずの木くろ (原著), 黒獅子 (デザイン)
KADOKAWA (2017/4/22)


宝くじで40億円当てた青年が周囲からのタカリを避けて田舎に移住したところ異世界への扉を見つけ、現代から持ち込んだ物資によって村人たちから持ち上げられていくというライトノベルをコミック化した作品の第1巻。

ほのぼのとした世界に行って現代の物資が驚くほどの効果を上げているところなどはまあ面白いが、設定自体にツッコミどころを多く感じてしまった。
これはコミック版で、背景などが語られていないためかもしれない。

まず、主人公がどんなところかもあまり分かっていない状態で異世界と何度も往復して人々を助けようとする理由がいまひとつ分かりづらい。
考えられるのは、
  • 元々の世界で外出があまりできないので、暇で寂しい
  • 人々から感謝され、求められて意気に感じる
  • 買ってきた物資の効果が絶大で面白い
  • 異世界への単純な好奇心
  • 村長の娘に惚れた
といったところだろうか。
虫の料理に引いているように、どんな危険があるか分からない状況で入り込んでいるのは勇気が要るのでは?と思った。
(他の異世界ものでは否応なく飛ばされるパターンが多いので、こうした疑問を持つことは少ない)
それと、スーパーやホームセンターで買い占めるレベルの買い物をしていたら、さすがに怪しまれたり狙われたりする危険も高そうな気がする。
・・・こうした作品で考えても仕方がないことなんだろうが。

ただ、「宝くじで40億円当選したら何をするか?」と考えてみるきっかけにはなったので、その意味では面白い。
本作でも書かれているように、当選したことを隠しても銀行などから漏れるだろうから、
  • 会社を退職する
  • 引っ越しをする(自動車を使わなくていいところ、おいしい店が近いところ、治安がいいところなど・・・)
  • 運用で食べていけるように分散投資する
  • 引きこもってできる趣味の道具を用意する
あたりになるのだろうが、想像力がいまひとつな気がしないでもない。
あとは人間関係をどうするかだろう。

全体的には、気分転換くらいに読むにはいい作品かと思う。





にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト





犬塚惇平 (原作), 九月タカアキ (漫画), エナミカツミ (キャラクター原案)
スクウェア・エニックス (2017/6/24)


少し前に読んだライトノベルである『異世界食堂』をコミック化した作品の第1作。

原作でも最初に出た女性冒険者とメンチカツの話から始まり、多少原作とは順番が前後するものの、比較的初めの方の話が収録されている。

話の感じはよく再現されていると思うし、マスターが少しイケメンすぎるところ以外はキャラクター設定も良かったと感じた。

コミックで読んでも、魅力的な作品だと再認識させてくれた。





にほんブログ村 本ブログへ


速水 螺旋人 (著)
講談社 (2011/12/22)


戦争中の兵站部隊に所属する女性少尉が、真面目さで奮闘するコメディータッチの漫画の第1巻。

主人公はマルチナという兵站軍の少尉で、大公国(おそらくソ連がモデル)の敵国から占領したアゲゾコ要塞に着任する。
この兵站軍は戦わないために陸軍や海軍から「紙の兵隊」と呼ばれてバカにされることが多いが、重要な任務であることが読んでいくうちに伝わってくる。

物資や資金の不足や資材の横流しなどの軍内部の汚職、兵の士気低下、従軍ジャーナリストへの対応など戦争で地味な扱いをされる部分が多く出てきて、軽めの描き方なのに妙に印象に残る。

情報を詰め込むような絵のタッチは少し読みにくく感じるが、思っていた以上に楽しむことができた。





にほんブログ村 本ブログへ


新條 まゆ (著)
角川グループパブリッシング (2010/11/26)


母校の先輩に当たる漫画家・新條まゆさんによるガンダム世界でのジュブナイル的な漫画。

成金の息子だが才能がずばぬけているラビと、ハングリー精神で成果を出すタイプのキリルの2人がメインキャラクターで、ジオン軍の幼年学校(見た目から判断すると中学生相当?)で成長していくストーリーのようである。

正直この手のタッチの漫画は進んで手にするものではないが、有名になる前に見たことがある先輩の作品ということと、ガンダム関連ということで読んだ形となる。

作者はあとがきで「ロボットは描けない」という趣旨のことを書いていて、本作に登場するシャア専用ザクやドップの描写では苦労したのではないかと思う。
また、シャアのマスクの目元が博多の「にわか」みたいなのがちょっと面白かった。

ガンダム関連の作品ではこのようなものもあるのだということが分かったのが収穫ではある。




にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : ガンダム,


椎名 誠 (原作), 鈴木 マサカズ (漫画)
小学館 (2013/9/30)


椎名誠の「北政府もの」とされる『武装島田倉庫』をコミック化したシリーズの第1巻。
北政府ものがけっこう好きで、コミック化していたことを思い出して読んでみた。

読んだ限りだと『武装島田倉庫』だけでなく、同じ北政府ものの『ひとつ目女』『砲艦銀鼠号』の登場人物や設定も扱われている。

北政府もので複数の作品に登場する可児(かに)、百舌(もず)、灰汁(あく)といった青年たちが主人公格で、化学兵器や生物兵器を多用した世界大戦(?)後の世界で、しぶとく生き抜いていく人々の話で、異常進化した動植物やら怪しい団体の奇妙な名前が印象に残る。

原作では短編だったり長編だったりで、それぞれの作品の間の関係性が明示されていないため、コミック化された本書ではかなりのアレンジがなされている。
よく、4冊のシリーズにアレンジできたとも思う。

コミック化にありがちなことで原作で持っていたキャラクターに対する印象が違っているようなところがあったりもするが、設定が似た他の作品として読んだ方がいいのだろう。





にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 椎名誠,