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読書-歴史(世界:各時代):雨読夜話

ここでは、「読書-歴史(世界:各時代)」 に関する記事を紹介しています。


ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下) (新潮文庫)
ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下) (新潮文庫)
塩野 七生
新潮社 2002-09-01

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ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)
ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)
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ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫)
ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)


塩野七生による『ローマ人の物語』シリーズのうち、ユリウス・カエサルが歴史の表舞台に登場する直前の時代を描いている作品。

「同盟者戦役」や小アジアにある同盟国ポントスのミトリダテス王によるローマの統治力低下に付け込んでの反乱の動き、マリウス派とスッラ派に分かれての粛清を伴った抗争など、ローマの混乱は続いている。

その後マリウスよりも若くて長生きしたスッラが政権を握って無期限の独裁官に就任し、反対派の弾圧に乗り出したことで若き日のカエサルも逃亡を余儀なくされている。
このスッラは武力でも政治力でも卓越した能力を持っていたが、時代の変化を読む能力が低かったのか元老院中心の反動的な体制を構築している。

そしてスッラの死後は彼の部下たちの中からポンペイウスが台頭し、スペインで反乱を起こしたマリウス派の残党との戦い、レバント地方を根拠とする海賊団の退治、老獪な戦略家として長年ローマを苦しめてきたミトリダテスとの決戦など、はなばなしい活躍をしていく。

順風満帆なポンペイウスだったが・・・というところで本作は終わる。
次がカエサルが活躍するところになるので、こちらも読んでみる。






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関連タグ : 塩野七生,

ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)
ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)
塩野 七生
新潮社 2002-09-01

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ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)


塩野七生による『ローマ人の物語』シリーズで、ハンニバルやスキピオ・アフリカヌスが活躍したポエニ戦争の時期と、ユリウス・カエサルが活躍した時期の間の時代を扱ったところの上巻。

3回にわたるポエニ戦争でライバルのカルタゴを滅ぼしたローマは地中海沿岸一帯を支配下に置いたが、急激な領土の拡大や格差の拡大とそれが要因にもなった兵の弱体化、ローマ本国と同盟を結んでいる都市国家との不平等など、従来の政治システムや法律が時代に合わないところが多く出てくる。

これに対してティベリウスとガイウスのグラックス兄弟が護民官となって改革を試みたが、既得権益を守りたい元老院などの抵抗に遭い、争いの中で相次いで命を落としたことで改革は頓挫してしまう。

軍の弱体化という問題に対してはマリウスという指導者によって軍制改革によって徴兵制から志願制に変更を実施し、職業軍人を生み出すことでひとつの解決を見るが、これはこれで別の問題がその後発生していく。

その後もアフリカの同盟国で反乱が起こったり、ローマと連合を組む都市国家がによる反乱である「同盟者戦役」などの内乱が続いたり、将軍としては申し分ないマリウスも政治力のなさという弱点が露呈するなど、激動の時代であったことが分かる。

読む前は少し地味な時代と思って手に取るまで時間がかかったが、読み出すと思った以上に現代にも通じるような問題がいくつも出てきて早く読み進んだ。






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中国古典百言百話〈10〉戦国策 (PHP文庫)中国古典百言百話〈10〉戦国策 (PHP文庫)

吉田 豊
PHP研究所 1994-12

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中国・戦国時代の説話が描かれた古典『戦国策』から200のエピソードや名言を現代語訳でまとめている作品。

これまで『戦国策』を現代語訳した作品は3冊ほど読んでいるが、意外とそれらと重ならない話が結構収録されているのがいい。

例えば漫画『キングダム』では楚のお祭り男風な猛将として描かれる汗明(かんめい)が、春申君にアピールする説客として描かれているのが面白い。

登場する人物では「合従連衡」の言葉で知られる蘇秦と張儀および彼らのライバルたち、戦国四君(孟嘗君、信陵君、平原君、春申君)、荊軻(けいか)や予譲(よじょう)のような刺客たちの話が多く扱われている。

超大国の秦とその他六国(趙・魏・韓・斉・燕・楚)という構図における外交の駆け引きや、君主と群臣の関係、宮廷での足の引っ張り合いなどが出てきて、『戦国策』の面白さを改めて楽しむことができる。






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史記列伝〈1〉 (中公クラシックス)
史記列伝〈1〉 (中公クラシックス)
司馬 遷 (著), 貝塚 茂樹 (翻訳), 川勝 義雄 (翻訳)
中央公論新社 2001-04-01

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科挙―中国の試験地獄 (中公新書 (15))
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図説 地図とあらすじでわかる!「史記」
史記 全8巻セット (ちくま学芸文庫)
論語〈2〉 (中公クラシックス)
論語〈1〉 (中公クラシックス)


中公クラシックスから出ている、『史記』の列伝の前半を貝塚茂樹と川勝義雄が抄訳している作品。

『史記』を抄訳している作品や戦国時代の部分で重なる『戦国策』、それらを元にしたと思われる歴史小説や漫画などを読んでいれば、既に知っていることも多い。

本書だと事跡が簡単に省略されている人物の部分も多いので、深く詳しく知りたいのなら5冊に分かれている岩波文庫版などの方がいいような気がする。

一昨年くらいから読み続けている漫画『キングダム』に登場する人物も扱われていて、思い起こしながら読んだりもした。

訳文自体は読みやすいので、1冊目に読むにはまずまずの内容かと思う。






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十八史略 新版 (新書漢文大系 4)
十八史略 新版 (新書漢文大系 4)
林 秀一 堀江 忠道
明治書院 2002-07-01

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論語 新版 (新書漢文大系 1)
史記 列伝2 (新書漢文大系 18)
史記 本紀 (新書漢文大系 17)


中国で歴史の概説書として書かれた『十八史略』を抄訳・解説している作品。
神話の時代から唐における安史の乱までを扱っている。

『春秋左氏伝』、『史記』、『戦国策』、『三国志』あたりの歴史書や小説、漫画などを読んでいると、前半は多くが重なる話なのでざっと斜め読みする形となった。

そしてあまり小説ものなどになりにくい西晋、五胡十六国、南北朝を経て、煬帝、李世民、武則天、玄宗といった有名な人物が活躍する隋・唐時代に進んでいく。

原文も収録した都合上か、しばしば話と話の間が飛んでしまっていて、それを背景の解説という形で補ってはいるものの、あまり読みやすい構成とは言えない。

学術書としての評価は分からないが、歴史読み物としてはあまりお勧めしない。






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