読書-地理・地域:雨読夜話

ここでは、「読書-地理・地域」 に関する記事を紹介しています。


読むだけですっきりわかる世界地理 (宝島SUGOI文庫)
読むだけですっきりわかる世界地理 (宝島SUGOI文庫)
後藤 武士
宝島社 2017-06-24

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興味を持って読めて分かりやすい『読むだけですっきりわかる』シリーズの世界地理編。
世界の各地域ごとに、それぞれの国のことを限られたページ数の中でどんどん解説していく。

通常社会科や地理の授業で扱われることが少ない地域、例えばサハラや東アフリカの国々、中南米やカリブ海の国々、オセアニアの島国などについても書かれているのはすごいと思う。

サッカーなどのスポーツに関連付けたり、年配の人にとって分かりやすい呼称(ビルマとかセイロンなど)も合わせて紹介されているのも、読者のことを考えて書かれていることが伝わる。

細かなケアレスミス(東西南北の誤りや中米と中東を書き間違えるなど)が目立つのはいただけないが、それ以外は興味深くてなかなかいい作品だと思う。






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京都ぎらい (朝日新書)
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井上章一
朝日新聞出版 2015-09-11

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嵯峨育ち、宇治在住の学者による、京都(洛中)の人々による差別意識などを周辺に住む者としての屈折した感情から語っている作品。

洛中とは京都市の中心部のことで、嵯峨、宇治、山科、伏見のように、他の都道府県民からすれば京都そのものと見える土地も、洛中の人からすると「京都ではない周辺の田舎」とされるらしい。
(宮津とか舞鶴とか福知山とか亀岡だったら分かりやすいが)

この傾向は教養ある人、例えば民族学者の故・梅棹忠夫(西陣出身)に著者が尋ねても差別意識を隠そうとしなかったエピソードが紹介されている。
もっとも、さらに中心の人からすると「西陣のくせに生意気」となることも書かれている。

また、宇治出身の悪役レスラーが京都に興行に出て京都出身と語ったところ「お前なんか宇治やないか」、「京都やない」といった罵声を浴びせられた話も味わい深い。

本書には書かれていないが、少し前に京都市出身のアイドルグループのメンバーが京都の見所を紹介するテレビ番組をやっていたことに対し、「木津川出身のお嬢さんが、京都を紹介するの。なれへんのに、ご苦労やな」と皮肉られる話を読んだことがあると思ったら、著者が京都新聞に寄稿した話だった。

このように洛中の人々が中華意識を持つのは、東京の人々が京都を無条件にありがたがることで増長させていることも一因なのではないか?とも指摘している。

他にも坊主が芸者遊びをして文化を担っていると開き直る傾向や、拝観料をがっつり取る寺院(中世のように武力を用いないだけまし?)、寺院におけるホテルとしての歴史的役割や庭園の文化などについても語っている。

大阪がお金にがめついイメージがあるが、京都もやり方がよく言えばスマート、悪く言えば陰湿なだけで、がめついことには変わらないようにも感じる。

京都に対しては、
  • 外国人も含めて観光客が多くて常に混雑している
  • 寺院などが拝観料などをやたらふっかける
  • 「ぶぶづけ」のような文化
  • 地方の人を見下す傾向
など、観念的に好きになれない部分がいくつかあって長らく訪れていない。
(でも、奈良県よりはまだましだと考えている)

本書の続編には官能篇というのがあるが、京都がらみではさらに共産党とか○○とか××といったタブーになる話にも踏み込んでいってほしい気持ちもあるが、危険すぎて書けないか。

京都周辺の人々が思っていてもなかなか書けなかったと思われることを赤裸々に書いていて、なかなか面白かった。






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地域批評シリーズ9 これでいいのか福岡県福岡市
地域批評シリーズ9 これでいいのか福岡県福岡市
岡島 慎二 (著), 田村 康代 (著), 田川 英樹 (イラスト)
マイクロマガジン社 2016-06-14

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福岡市のそれぞれの区や隣接する旧筑紫郡の市町村ごとに、特徴や歴史、雰囲気や風景、交通事情、再開発の具合や今後の展望などについて率直に批評している作品。

福岡市内に遊びに行くことは多いが、天神や博多のように多く行く場所だけでなく、東区や南区のように馴染みが少ない場所についても書かれているので、初めて知ることも多い。

例えば交通機関ではJR、福岡市営地下鉄(福岡空港線、貝塚線、七隈線)、西鉄(天神大牟田線、箱崎線)、西鉄バス、昭和バスなどがあり、南区だと天神大牟田線、城南区だと七隈線が行きやすいなど、仮に目的があっていく場合は参考になる。

福岡市内では西新が安くておいしい飲食店が多いので好きでしばしば訪れているが、他にも六本松、高宮、大橋などもにぎやかみたいなので確認しておこうと思っている。

地理的にも早良区が佐賀県との県境にある背振山地に接していることを知らなくて驚くなど、住んでいなければこのようなことを調べたりすることもないわけで、けっこう面白い。

興味があるところとないところで読み進む速度が大きく変わったりもしたが、全体的には興味深い1冊だったと思う。






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福岡市が地方最強の都市になった理由
福岡市が地方最強の都市になった理由
木下 斉
PHP研究所 2018-02-18

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福岡市が成功した理由を、他の都市と同じことをしていないためということを多くの事例を用いて解説している作品。

まず、福岡市は明治維新の時点では熊本市や鹿児島市、長崎市などと比較すると、前身の黒田藩が偽札問題を起こしてしまって明治政府からの印象が悪かったこともあり、中央から予算があまり得られなかったことが書かれている。

また、近くに水源があまりなくて北九州というライバルがいたこともあって第二次産業(工業)の企業を誘致できないなどのハンデもあったが、こうした事情を逆手に取った都市建設が功を奏している。

具体的には行政の予算が足りなければ民間主導で事業を進め、水というネックのために都市の拡大を意図的に抑えて揺り戻しを防いだこと、工業は近隣の地域に任せて第三次産業を中心とした産業構造となったことなどが挙げられている。

行政が中心となって幅広い関係者の合意を持って進めるのが多くの地方自治体で実施する都市政策だが、これだととがった意見が却下されて「どこにでもある」都市になってしまう失敗例を挙げながら問題点を語っている。

そして、福岡市の発展に大きな功績があった人物として渡辺輿八郎(都市計画)、松永安左エ門(インフラ整備)、四島一二三(金融)、川原俊夫(商業)、進藤一馬(市政)の5人を挙げていて、高い先見性や強い意志には感心させられる。

最後には追われる側の立場となった福岡市が、新たな制約に対してどのように対応していくか?といった話もなされていて、単に礼賛するだけの内容になっていないところもいい。

福岡は観光はいまいちだが買い物や食事にはいい都市であることは常々感じているところであり、今後も楽しさを提供し続けてうkれる場所であってほしいと思っている。






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新訂 ワイドアトラス 日本地図帳
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平凡社 2015-09-18

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昨年くらいから地図帳や地図を手元に置いて眺めたくなり、先日購入した地図帳。
選んだポイントは大きくて見やすいこと、一定以上の情報量があること、地図以外のあまり必要と思わない情報(統計など)が最小限に抑えられていることなどで、この地図帳となった。

自宅で見ると大きいだけあって使用している本棚に入らないが、普段から手に取るのであれば特に問題はない。

内容としては、沖縄県から北海道へと西から東に並んだ構成となっている。
基本的には県別で、島根県のように細長い県の場合は2回に分かれていたりもする。

学生時代以来手元に地図帳を置くことはなかったが、改めて眺めて見ると地図は面白いものだと思う。
既に何度も行った地方でも交通機関の乗り継ぎは知っていても方角や平面状の距離などは分かっていないことが多いわけで、普段いかに位置関係をいい加減に認識していたか、そしてそれで特に困るわけでもなかったことに気づいたりもする。

旅行を検討している場所でも少し離れたところは知らなくて発見があったり、行った地方が増えることでさらに地図を眺めて思い出すことがあるなど、楽しめることは多いようだ。

もっと早く購入しても良かったくらいで、いい買い物だったと思う。






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