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読書-宗教:雨読夜話

ここでは、「読書-宗教」 に関する記事を紹介しています。



怒らない 禅の作法 (河出文庫)
枡野 俊明
河出書房新社 2016/4/6



庭園デザイナーとしても活躍している曹洞宗の僧侶による、日常発生しがちな怒りをいかに抑え、落ち着いた生き方ができるかのヒントを紹介している作品。

先日読んだ著者の『禅が教えるビジネス思考法』がなかなか良かったので、続けて読んだ。

僧侶としての行動や庭園デザイナーとして活動してきた経験からの気づきもあるが、あくまで普通の人向けということで、分かりやすくて比較的実践が容易と思われることが書かれている。

他人や周囲の環境に対しての怒りについてだけでなく、過去の失敗を悔いて自分自身を苦しめる感情や、整理できない感情でイライラしてしまうことなどについても書かれていて、禅宗が果たしている役割を考えさせてもくれる。
考え方もそうだが、行動や習慣が感情や考え方を変えてくれるというくだりが印象に残る。

それぞれの項目はほとんどが2~3ページという構成になっていて読みやすいところも長所である。

自身の感情や行動について、再認識させられること、気づかされることが多くて役立った。








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庭園デザイナーとしても評価が高い禅僧の枡野氏による、仕事上の悩みを禅宗の考え方や行動によって解決するヒントを語っている作品。

著者は庭園デザイナーとして個性の強い職人の方々と仕事をすることも多く、そうしたビジネス上の経験を踏まえて書かれている分、説得力があるように感じる。

職場での人間関係での悩みや、過去にやってしまった失敗をその後も引きずってしまうことなど、書かれている悩みが仕事上ほとんどの人が経験しているであろうことが書かれていて、具体的なものとなっている。

悩みや不安は自身の心が作り出すものということや、まずは目の前のことを着実に実行することで周囲からの評価を上げること、継続した行動によって自分の心も変えていくことなど、禅宗らしい話につなげていて、受け入れやすい語り口となっている。

折に触れて読み返し、不安や苦悩を少しでも軽減する役に立てられればと思っている。








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ブッダの言葉を伝える『心理の言葉』を仏教っぽさをかなり削り落とした形で現代語訳し、著者なりの見解で解説している作品。
1項目あたり見開き2ページで構成されていて、どこからでも読むことができる。

怒りや欲望のコントロールや対人関係、心理的な安定など、考えたり実践していくことで前向きになれそうな言葉が多く紹介されている。

ただ、ブッダの言葉としてはもう少しありがたみがあった方がいいような気もするので、このあたりは好みが分かれるかもしれない。
ブッダの言葉を現代語訳した作品では、小池龍之介著『超訳 ブッダの言葉 エッセンシャル版』の方が好みである。





超訳 仏陀の言葉
白取 春彦
幻冬舎 2012/10/12



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関連タグ : 植西聰,


超訳 聖書の言葉
白取 春彦
幻冬舎 2011/6/1



聖書(旧約聖書も新約聖書も両方)から、177の言葉を1ページずつの構成で超訳している作品。
有名な言葉だけでなく、聖書らしからぬ言葉や現代でも通用しそうな道徳的な言葉など、著者がバラエティ豊かさを意図して言葉を選んだことをまえがきで述べている。

先日読んだ、これも聖書の超訳である『超訳聖書 生きる知恵 エッセンシャル版』と比較すると、それぞれの言葉を長く取ってある分だけ、感じが伝わりやすいように思った。

単語やフレーズだけは知っていたが背景や意味はあまり知らなかった言葉、例えば「カエサルのものはカエサルに」や「ハルマゲドン」などが聖書のどのような文脈で書かれているのかを本書で知ることができ、思わぬところでためになった。
おそらく欧米での表現や言い回しなどで聖書に由来するものは数多くあるはずで、知るためには聖書に当たる必要があるということだろう。

神の言葉とされるもので言葉によって矛盾があったり、面倒くさいことを語っているように感じたりと、さまざまな言葉が収録されているので意外性を感じることができる。
多神教の神であれば「そんな神様もいるよね」で済むのだが、一神教の神であれば唯一絶対の存在で代わりはいないわけで、神学者たちは聖書の種類によって異なる記述があるところで整合性を取るのに苦心してきたのではないか?と思う。

ユダヤ教やキリスト教は愛や言葉を重視する宗旨ということも伝わり、興味深く読むことができた。





イエスの言葉 エッセンシャル版
白取 春彦
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2018-12-27)


古代ユダヤ賢人の言葉
石井 希尚
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2012/4/14


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超訳 ブッダの言葉 エッセンシャル版
小池 龍之介 (編集, 翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015-11-19)



東大卒の僧侶である小池龍之介がブッダの言葉を思い切った形で現代語訳し、1つの言葉当たり1~2ページの構成で紹介している作品。
元々はお経の内容だったはずのものなので、分かりやすい表現がかなり新鮮に感じる。

特に、「ジャイアンのように」という形容が出てきたときは驚きつつ笑ってしまった。
ジャイアンだって映画ではいいところを見せるし悩める衆生であることには変わりないのに・・・

そして、著者の作品で以前よんだ『偽善入門―浮世をサバイバルする善悪マニュアル』でも書かれていた、自身を苦しめるのもまた自分の心みたいなフレーズが強く印象に残る。

復讐はともかくとして陰口や愚痴はついつい言ってしまうこともあるし、日常ではこうした負の感情をいかに抑えるのではなくうまいこと消化?昇華?受容?(適切な表現が思いつかない)していくかという話なのだろう。

さらに、楽しみも苦しみの一種、生きることは苦しむことみたいな表現になると、仏教を突き詰めるとつらいなと思ってしまったりもした。
スピリチュアルにハマるのも良くないと書かれているが、現代広まっている仏教の宗派ではスピリチュアルに分類できなくもないものがありそうな気もするので、教えが変質していった一例なのかもしれない。

読む側のテンポを考慮して書かれていることも伝わり、興味深く読むことができた。





超訳 仏陀の言葉
白取 春彦
幻冬舎 2012/10/12



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