柳内 たくみ (著), 黒獅子 (イラスト)
アルファポリス (2012/12/1)
銀座にある日突然異世界とをつなぐゲートができ、自衛隊が派遣されることで話が始まるライトノベルの第1巻。
銀座に突然できたゲートから異世界の軍勢が出現して殺戮を始めたため、混乱した中でオタクの自衛官・伊丹は「この事件でコミケが中止になるのはまずい!」という考えから、人々を皇居に避難させて被害を抑えるということを即座に思い付いて実行を働きかけたことで、出世してしまう。
また、ゲートの向こう側では3度にわたって異世界の大軍が攻め寄せるがそのたびに自衛隊が撃退していて、異世界の国々は恐慌に陥っている。
そして、異世界の軍勢から鹵獲した品々からは資源が豊富にありそうなことが分かったことで、多くの国が日本にできた異世界の利権を狙おうともしていて、日本政府はこの点でも苦慮している。
そんな中で伊丹たちは異世界の調査をすることになり、エルフや魔導師、軍神の使徒(?)などと出会ったり、盗賊に襲われている街を救出に出かけるなどしている。
著者は自衛官だった過去があるそうで、公務員にありがちな書類手続きの面倒さや、任務にないことを実施したことによるトラブル、関係機関での調整なども書かれているのが面白い。
自衛隊関連のライトノベルでは、以前読んだ『ルーントルーパーズ―自衛隊漂流戦記〈1〉』があるが、本書の方が好みだと感じる。

ぷにちゃん (著), 匈歌 ハトリ (イラスト)
KADOKAWA (2020/2/25)
異世界転生して回復職なのに回避にチートを使ってしまったことで面倒に巻き込まれた大学生・ヒロキを主人公としたライトノベルの完結編。
レンとルリはかつて魔法陣を多く用いていたという「大樹の民」と呼ばれるはぐれエルフみたいな人々を追っていたところ、行方不明になってしまう。
一方で獣人の大陸で元の世界に戻る手がかりを見つけたヒロキとルーシャも、異世界転移させられた原因が大樹の民による魔法陣によるものと分かり、彼らのアジトにたどり着き…という話になっている。
前作でレンとの契約を諦めさせられた国王もしぶとく暗躍していたり、ヒロキとルーシャの関係が…という話になっていたりして、これまでの伏線を回収していく話が多くなっている。
変に新キャラクターを色々と出したりして長々と続けたりせずに6巻でスパッと完了していて、楽しく読むことができた。

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ぷにちゃん (著), 匈歌 ハトリ (イラスト)
KADOKAWA (2019/10/25)
異世界転生して回復職なのに回避にチートを使ってしまったことで面倒に巻き込まれた大学生・ヒロキを主人公としたライトノベルの第5巻。
前作までで異世界で発生していた問題をある程度解決できたヒロキたちは、日本に戻る方法を探るためにヒロキとルーシャは獣人の大陸に出かけ、レンとルリは人間の国で魔法陣に関する手掛かりを探すことになった。
前半ではヒロキとルーシャが獣人の大陸に渡る港町でコカトリスという強大なモンスターの襲来に戦う話が、後半はルーシャが新たな弓を作ってもらったり、ハンターに昇格しようとしてトラブルに巻き込まれる話が書かれている。
後半では獣人のアグリルが多く登場していて脳筋ぶりや強さが印象に残るが、ルーシャの弓を作ることになったドワーフの若い鍛冶師であるシューゼルの方が気に入っている。
少し軽い感じのキャラクターで、挿絵のイラストに登場しないのがすごくもったいない。
シリーズの中でも特に異世界ものという感じが強い作だったように感じていて、楽しめたと思う。
次が最終巻となるので、これも読む。

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ぷにちゃん (著), 匈歌 ハトリ (イラスト)
KADOKAWA (2019/5/25)
異世界転生して回復職なのに回避にチートを使ってしまったことで面倒に巻き込まれた大学生・ヒロキを主人公としたライトノベルの第4巻。
レンにかけられた呪いを解く、国王から討伐するよう命じられていた魔王に会ってどのような人物なのかを知る、という2つの課題をクリアしたヒロキたちは、一旦人間の国に戻ることとする。
そしてヒロキを牢獄から解放するためにレンがつけることになった契約のリングを外すための交渉を国王に持ちかけるが、当然国王は渋り、ヒロキに不可能だと考えられるダンジョン攻略を命じる。
通常ならここから多くの苦労をして…という話になるところがそこは回避ヒーラー、国王が差し向けた刺客の攻撃も回避してダンジョンを進んでいき…という話になっている。
ヒロキやルリとルーシャの関係が安定してきたり、貴族でヒロキたちに好意的なイシュメルとルチアの兄妹が登場したりと、単調にならないような工夫も感じられるのがいい。

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ぷにちゃん (著), 匈歌 ハトリ (イラスト)
KADOKAWA (2019/2/25)
異世界転生して回復職なのに回避にチートを使ってしまったことで面倒に巻き込まれた大学生・ヒロキを主人公としたライトノベルの第3巻。
前作でレンに掛けられていた呪いを解くことができたヒロキたちは、再びレンとルリは人間の国に帰国し、ヒロキとルーシャは前作でピノから預かりものを届ける頼みごとをされたこともあり、魔王に会いに行く。
会ってみると魔王・ティトは13歳の子供で、しかも引きこもりということで衝撃を受けるが、ヒロキたちと遊んだりして次第にティトは心を開いていくが…という話になっている。
本作でもテンポの良さは続いていて、ヒロキやルーシャが成長しているところを見れたり、ティトがなぜその状況にあるのか?が徐々に明かされるなど、安心して読めたと思う。

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