読書−ミステリ:雨読夜話

ここでは、「 読書−ミステリ」 に関する記事を紹介しています。


神々の遺品 (双葉文庫)
神々の遺品 (双葉文庫)
今野 敏
双葉社 2002-12

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今野敏による、オーパーツやエイリアンなどが絡んだミステリー。

アメリカ国防総省で超常現象を担当する特殊部隊「セクションO」が組織され、その後日本でUFOやピラミッドなどを扱うライターの三島が殺害される事件が発生する。
また、そのライターと親交のあった大学生の東堂も失踪し、警察が行方を追うなど不自然なことも多く起こる。

この事件に対し、私立探偵の石神は東堂の友人という江梨子から東堂探しの依頼を受け、助手の明智とともに捜査に当たることになる。
その中で三島や東堂と知人に当たる外国人の神父や、石神が警察に務めていた頃の先輩に当たる中西など癖のある人物が次々と登場し事件が展開していく。

また、セクションOの設立に関わった国防総省のジョーンズ少将も、セクションOのあまりの秘密主義ぶりに不自然さを感じて独自に調査していくこととなる。

展開やネタについて苦しいところ、分かりにくいところもあるが、著者の『特殊防諜班』シリーズのようにあまり深く考えなければそこそこ面白い。
二つの場面が同時進行するところや時代劇っぽい展開など、著者らしい部分が出ていると思う。



[参考文献に挙げられていた作品]

創世の守護神 (小学館文庫)創世の守護神 (小学館文庫)

グラハム ハンコック (著), ロバート ボーヴァル (著),
大地 舜 (翻訳)

小学館 1999-11

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心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)
心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)
神永 学
角川書店 2008-03-25

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左目で亡霊を見ることができる大学生・八雲が活躍する心霊ミステリー連作の第1作。
本書では三編が収録されている。

主人公の斉藤八雲は生まれつき左目の瞳が真っ赤で、亡霊を見ることができる特殊能力を持つという設定となっている。
ただし、亡霊を見ることや亡霊のメッセージを受け取ることはできても、徐霊などの働きかけはできないのがポイントである。

最初の作品では、八雲と同じ大学の学生である晴香が、友人が巻き込まれた亡霊がらみのトラブルを八雲に相談に訪れるところから始まる。

生まれつきの境遇のためにかなり偏屈な性格の八雲は、少々真っ直ぐすぎるところのある晴香とぶつかることが多いが、徐々に晴香の影響で変化していくことになる。

毎回の事件では亡霊が重要なポイントとして登場するが、その原因を作るのは生きている人間であり、本当に恐ろしいのはむしろ生きている人間だということがよく分かる。
このあたりは他の心霊ものの作品でもしばしば見られる手法でもあり、まあ納得できる。

八雲と晴香の関係や八雲にまつわる謎など、連作でありつつも徐々に作品が進むにつれて変化したり明らかになっていく部分もあるなど、シリーズものとしてなかなかうまい構成になっていると思う。

小ネタや伏線も多く仕込まれているような感じなので、続編も読んでみたいと思う。



[本書のコミック版]
心霊探偵八雲 第1巻 (あすかコミックスDX)
「心霊探偵八雲 第1巻 (あすかコミックスDX)」
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2009-10-25
 価格:¥ 588
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[著者の他の作品]

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心霊特捜 (双葉文庫)
心霊特捜 (双葉文庫)今野 敏
双葉社 2011-10-13

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今野敏による、神奈川県警内で心霊がらみの事件を扱うチーム・R特捜班(Rは霊の略)の活躍を描いた連作。

語り手は刑事総務課に所属しR特捜班との連絡係を務める岩切大吾で、著者の『ST 警視庁科学特捜班』シリーズで言えば役割としては菊川、R特捜班のメンバーたち振り回される面では百合根に近い。

R特捜班のメンバーは班長の番匠をはじめとして、数馬、鹿毛、里美の4人で、STシリーズのように個性豊かである。
この中では数馬、鹿毛、里美の3人が霊能力を持っている。

設定だけ見ると『特殊防諜班』シリーズなどのように悪霊のたぐいと激しい戦いを繰り広げるようなイメージを持ってしまうが、実際に登場する霊はわりと控え目な登場の仕方をし、派手ではないが妙にシリアスな感じがいい。

”テレビ等に出てくる霊能力者は大抵がインチキ”とか”何でも霊のせいにするな”といったセリフが出たり、警察の地域課から話が持ち込まれるなどのシーンも面白く、作品別に設定をうまく書き分けているのが伝わってくる。

続編が出たら読んでみたい。



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ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2006-11-16

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曹洞宗の僧侶免許を持つ山吹才蔵がメインに活躍する、STシリーズの1冊。
『毒物殺人』のように、宗教団体がらみの事件を扱っている。

発端は4人が目張りされたマンションの一室で一酸化炭素中毒で死亡しているのが発見されるところで、一見集団自殺のようだったが、いくつもの不自然な点があり、STのメンバーたちは他殺を疑う。
一方で『青の調査ファイル』に続いて川那部検死官が自殺と判断し、百合根や赤城らと対立することになる。
プライドが高くて自らの間違いを認めたくないという川那部のキャラクターがだんだん面白くなってきてしまった。

その後宗教団体の幹部間の対立、死亡した4人が属していたグループにもう1人いたなどの複雑な人間関係があることが徐々に判明し、山吹が推理をしていくことになる。

実家の寺が登場したり意外な宗教観を語るシーンが出てくるなど、他の作品ではそれほど目立たない山吹のさまざまな面が出てきたこともあって面白かった。



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ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2006-05-16

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今野敏によるSTシリーズの1冊で、この回では心理学やプロファイリングを担当する青山の活躍をメインで扱っている。

男性でも見とれるような美貌と、秩序恐怖症のためにすぐにものを散らかす癖、そして興味がなくなるとすぐに”ねえ、帰っていい?”というセリフを吐くというキャラクターの青山だが、テレビの心霊現象を扱ったTV番組の撮影現場で起きたスタッフの変死事件に臨んでは、いつもと少々様子が異なる。
心霊現象の有無や霊能者の安達に対して妙に興味を持ち、キャップの百合根を驚かせることになる。

このシリーズではSTに敵意を持つ警察関係者がゲスト的に登場するが、以前の作品でも出てきた川那部検死官が怪死事件を事故死と一方的に判断するなど、徐々に準レギュラー化しつつあるように感じた。
百合根の上司である三枝管理官のライバルということもあってSTにことごとく敵意を見せるが、本書では意外な一面を見せるなど、妙に気になるキャラクターでもある。

今野作品では『神南署安積班』シリーズが『ハンチョウ』としてドラマ化されているが、このシリーズもドラマや映画になっても面白いと思う。
例えば、こんな感じのキャストとか・・・
  • 百合根 : 妻夫木聡
  • 赤城  : 椎名桔平
  • 青山  : 櫻井翔
  • 翠   : 佐藤江梨子
  • 山吹  : えなりかずき
  • 黒崎  : 高岡蒼甫
  • 菊川  : 今井雅之

今回も他の作品に引けをとらない面白さで、ぐいぐい読み進んでいくことができた。
『○の調査ファイル』ものはあと2冊(黄と緑)読んでないので、これらも読むつもりである。



ハンチョウ〜神南署安積班〜 DVD-BOX
「ハンチョウ〜神南署安積班〜 DVD-BOX」
 レーベル:TCエンタテインメント
 発売日:2009-11-04
 by ええもん屋.com

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