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読書-ライトノベル(小説家になろう):雨読夜話

ここでは、「読書-ライトノベル(小説家になろう)」 に関する記事を紹介しています。



餅月望 (著), Gilse (イラスト)
TOブックス (2019/11/9)


わがままで小心なお姫様が、革命が発生してギロチンにかけられる未来から逃れるためにあれこれ奮闘していくライトノベルの第2巻で、第一部の完結編。

ミーアの思い付きからルートヴィッヒが穀物を先物取引する契約を整えたり、辺境の少数民族問題がミーアの言動によって周囲の者たちがいいように捉えて物事がうまく運んでしまうという展開があったりと、前作に続いて認識のズレをポイントとした話が進んでいくのが面白い。

その結果、ミーアが20歳でギロチン台に行くルートは消滅したようだったが、今度はミーアが将来の結婚相手に考えているアベル王子の母国・レムノ王国で革命が勃発しているとの情報がもたらされる。

基本的には危ないところには行きたくないミーアなのだが、「帝国の叡智」として周囲から期待を込めた視線を受けてはそれを言うことができず、仕方なしにレムノにシモンやディオンらとともに出かけていく。

本作ではギロチンルートでミーアを処刑したディオンが凄腕の戦士として登場し、ミーアは彼にビビりっぱなしなのだが、ディオンはミーアが弱気な言動をしようとするとプレッシャーをかける役回りを果たしているのが面白い。

第1部で終わっても十分面白いのだが、次作からはミーアの孫が現れて未来を変えるよう頼まれるという、ドラえもんののび太とセワシみたいな話になっているらしく、気が向いたら続きを読んでみる。




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瀬戸 メグル (著), 竹花 ノート (イラスト)
講談社 (2017/8/1)


あるきっかけで隠しダンジョンに入ったことで創作・付与・編集というスキルを得た主人公が活躍するライトノベルの第1巻。

ファンタジーの世界で内定取り消しを食らった貧乏貴族の三男・ノルは、自身が持っているスキルと幼馴染の少女・エマからもたらされた情報により、隠しダンジョンのことを知る。
そのダンジョンに入ったところ、かなり昔にダンジョンの呪いに囚われた状態となっていた伝説の女冒険者・オリヴィアからスキルを付与される。

そこで得たスキルが創作・付与・編集なのだが、ポイント制になっていてポイントを貯めるには「おいしい食事」や「魅力的な女性との接触」などの条件があり、ハグやキスをしなければ使えないためにその手のシーンが多く出てくる。

普通に書いていくと18禁のライトノベルになってしまうので、いかにライトに描くかで苦心しているのではないかと思う。
この部分での工夫がキャラクターの魅力や軽妙なやり取り、主人公の独白などだと思われ、このあたりで人気が出ているのだろう。



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餅月望 (著), Gilse (イラスト)
TOブックス (2019/6/10)


20歳で革命に伴う裁判でギロチン台の露と消えた皇女が、12歳から人生をやり直すことになってギロチン台の運命から逃れるためにさまざまな奮闘をしていくライトノベルの第1巻。

主人公のミーアはティアムーン帝国の皇女としてわがまま放題に過ごしてきたが、17歳の頃に感染病の大流行、飢饉、革命、他国の介入と帝国が危機に陥る中で革命軍に拘束され、3年の幽閉の後にギロチンにかけられてしまう。
…が、気が付くと記憶はそのままで12歳の状態に戻っていて、自身がギロチンに掛けられる日までの日記も手元に存在していた。

再びギロチンにかけられる未来に進むわけにはいかないミーアは、前の時間軸で忠臣として仕えてくれた侍女や財務官僚を早い段階から取り立てたり、自分に引導を渡してきた辺境の公女や隣国の王子から恨みを買わないようにできるだけ関わらないようにするなど、自身の延命工作のためにあの手この手で精力的に動いていく。

突然それまでとはキャラクターが変貌したミーアに対して周囲は色々と勘違いして「帝国の叡智」と評されるようになるが、実際は小心さと自己保身による行動をしているというギャップがナレーションで書かれていて、そのズレが往年のアンジャッシュのコントみたいで面白い。

試しに読んでみたのだが思った以上に面白かったので、もう少し続きを読んでみる。



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古寺谷雉 (著), 獅子猿 (イラスト)
主婦と生活社 (2020/6/26)


田中(たなか)さんが田中(でん・ちゅう)として秦末~楚漢戦争期に巻き込まれてしまうライトノベルの第3巻。

章邯が率いる秦軍の脅威に対し、各地の反乱軍が連携を試みて抵抗を模索しだす時期が描かれている。
また、居酒屋で田中と田横は項羽と出会い、田横と項羽が相性が悪くて剣を抜いて斬り合いになりそうになったために田中が腕相撲で決着をつけさせようとしているシーンが面白く、そこに劉邦まで出てくる。

そして魏と斉が章邯の軍に大敗を喫して東阿に立てこもるピンチになり、楚に援軍を乞うて勝利するが、田中たちの宿敵である田安らが楚に保護されていて軋轢が生じていて、田中は状況を打破するために重要な決断をする展開になっている。

大まかな流れは史実に沿った形で、それを多少は知っているはずの田中でも1人ではなかなか運命を変えられないというところがそれっぽくて作り込まれていると見るか、もっと史実から外れた形にした方が面白くなるのでは?と考えるのかは読んだ人によるような気がする。




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橙乃 ままれ (著), ハラ カズヒロ (イラスト)
KADOKAWA (2018/3/20)


『ログ・ホライズン』シリーズの、カナミ編というか中国編とでも呼べそうな『ログ・ホライズン9 カナミ、ゴー! イースト!』の続きに当たる巻。

東北地方?に当たる場所で行方不明になっていたクラスティは実は中国サーバに飛ばされ、記憶を失ったりHPが回復しないなどの強力な呪いを受けたが、仙郷みたいな場所で優雅に過ごしていた。

一方でカナミたち一行は中国圏に着いた一方、エリアスが謎の仙女の口車に乗せられたこともあり、精神的にちょっとおかしくなっている。
そして中国サーバでもゲームでは登場しないモンスターが出現したり、仙女の策略によってエリアスとクラスティが戦う羽目に陥るなど、カナミがいる話ではややこしい展開になるのがお約束のようである。

本編の11巻とスピンオフ作品まで読んできて、多少飽きてきた気がしないでもないが、それなりに楽しめたとは思う。
著者の事情により続編を出せていないようだが、何だかんだ出たら読むのだろう。




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