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読んだ本の感想をつづったブログです。


タイムスリップ明治維新 (講談社ノベルス)
タイムスリップ明治維新 (講談社ノベルス)
鯨 統一郎
講談社 2003-07

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『タイムスリップ森鴎外』 の続編で、女子高生のうららが幕末にタイムスリップしてしまい、元の時代に戻るために明治維新へ向けて戦っていくタイムスリップもの。
桂小五郎に坂本竜馬、中村半次郎など幕末明治の英雄たちをうららがせきたてていく。

高校生が幕末にタイムスリップするというシチュエーションは、10年くらい前にTVドラマで”幕末高校生”だったかが放送されていたし、眉村卓もこの手のSFを書いてたようにこれまでにもいくつかあるので、正直前作ほどの驚きや意外性は感じられず、ややありきたりの感もある。

しかしストーリーのテンポの良さや登場人物の魅力的な描写は健在であり、うららと中村半次郎をくっつけたり(しかも半ちゃん呼ばわり)、人斬り半次郎VS人斬り以蔵や半次郎VS沖田総司などの意外性たっぷりのいたずらが随所に登場して読む側を飽きさせない。
著者が見開きで”今までに書いたタイムスリップもので一、二を争う出来だと自負”するだけのものはある。

・・・でも、私は前作の『タイムスリップ森鴎外』の方が面白いと思う・・・
あと、高校生が幕末にタイムスリップする小説は受けが良さそうなので今後もいくつか出ると思うが、よほど面白くできないとありきたりになるだろう。




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長谷川慶太郎の戦争と平和
長谷川慶太郎の戦争と平和
長谷川 慶太郎
日本実業出版社 2004-04

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イラク戦争後の世界の形勢を戦争と平和の視点から分析している本。
著者はイラク戦争後に米国の圧力に押されてリビアの最高指導者であるカダフィ大佐がテロ支援をやめるという政策転換を行ったということを重要視しており、今後はテロ支援国家が徐々に姿を消し、平和になっていくと結論付けている。
イラクで現在行われているゲリラとの戦いも、警察など治安維持機関の充実に伴って沈静化するだろうということを、旧日本軍の満州統治を例に引いて述べている。

問題となって久しい国連の機能についても、もうだめだと突き放すことなく改革を行えばよみがえるという。現在の問題点は第2次大戦当時の国際秩序のままの機構となっていることである。特に日本とドイツに関する敵国条項が残り、さらに国内統治も満足にできていない国にも大国と同じ1票が与えられていることが事態を複雑にする。更にはフランスが実力もないのに拒否権を自国の都合のためだけに行使することに警鐘を鳴らす。

楽観的でいいと思うのだが、アメリカの問題点やアメリカが世界の世論とどれほどかけ離れているのかという点がほとんど述べられていないところに不満が残った。
ただし反戦とかお題目を並べるだけのマスコミの論調とは一線を画しており、独自の情報網から得た根拠には説得力があり、21世紀の世界が平和であるかどうかはやはりアメリカがどのように振舞うかにかかっているということではあるだろう。

日本はもはやアメリカと一心同体と述べており、その根拠としてアメリカで使用されている工作機械がほとんど日本製であることやアメリカから日本に使用料金を支払われる特許の数が最近アメリカを抜いたことを挙げる。
その意味からも日米同盟は今後の世界の前提ではあると思うのだが、問題は日本がアメリカの行動にどれだけ制約を加えることができるかだろう。

著者はアメリカの最近の高圧的な傾向やロビイストからの影響の強さなども把握はしているだろうが、こういった部分にばかり批判がのぼっているのであえてそうしたところはあまり書かなかったのかもしれない。




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タイムスリップ森鴎外 (講談社ノベルス)
タイムスリップ森鴎外 (講談社ノベルス)
鯨 統一郎
講談社 2002-03

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森鴎外が現代にタイムスリップするところから始まる、歴史ともSFともミステリーともいえそうな小説で、鴎外が高校生たちと文学史上の謎に迫っていくというもの。

話の展開にきちんとした設計がなされているようで、次に何が起こるのか知りたくて一気に読み進んでいった。

こわそうなイメージのある鴎外をコギャルにモリリンと呼ばれる魅力的でフレンドリーな人物に描いてしまっており、主人公の女子高生・うららの母親に「鴎外はあまり好きじゃないわ。夏目漱石の方がいいわ」と言われ落ち込んでいるところなどかなり笑えた。

それにしても、エンターテイメントになりにくそうな森鴎外にタイムスリップを組み合わせ、文学史上の事件(?)の解明にもっていくという発想と展開力には翻弄されてしまった。よくこんな発想ができるよな・・・

見開きのページに”作品の中で森鴎外が何をするか、だれにも言わないでください”という著者のことばがあり、ミステリーという性質上あまり詳しく述べられないのが残念なくらいに面白い作品だった。




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翌日、柳川を発つ前に三柱神社に行ってみることにした。
ホテルから歩いて5分ほどの近く、川のほとりにあってガイドブックによると、安土桃山時代の武将で、この地方を治めた立花道雪・宗茂の父子と宗茂の奥さんの3人が祭られている神社であるそうな。

宗茂の奥さんはどんな人かはしらないが、あとの2人について少し触れる。
道雪は豊後の戦国大名である大友宗麟の家老で、島津氏に耳川の合戦での大敗北以来衰退する大友家を支える働きを見せた。それ以上はよく知らない。

宗茂は道雪の養子であり、その能力は道雪をしのいだ。九州征伐に来た豊臣秀吉にも認められ、朝鮮出兵にも従軍して少数の軍勢で明・朝鮮の大軍を破る大活躍をした。関ヶ原の合戦では西軍に属したため取り潰しになったが、その人柄を家康に認められたらしく柳川の大名として返り咲くことができた。

宗茂は同時代でも屈指の有能な将軍で、人柄は清廉潔白で家来に慕われたようだ。
この人のためなら死ねるといった気持ちを部下に持たせるカリスマも武将に求められる資質の1つであり、軍人としては理想的な人物のようである。ただ大名としては少し清廉潔白すぎて政治家には向いてなかったかもしれない。中国の歴史で言えば漢の高祖劉邦の将軍である韓信のようなタイプか。

さて、神社は加藤清正や安徳天皇も一部で祭られており、全体的に水難除けの印象が強い神社である。この日は前日と違っていい天気で、あちこちで猫がうろうろしていた。

この後西鉄柳川駅から西鉄福岡、つまり天神に戻って街をぶらぶらすることにした。
というより、実際のところ行く予定のところを廻ってしまっており行くところがなくなってしまったのではあるが。
とりあえずジュンク堂や丸善、紀伊国屋書店を少し廻った。r_nobu君は洋書を求めていたが、福岡ではあまり欲しい本はなかったようだ。特に丸善では松山の紀伊国屋書店よりも品揃えが悪かったため呆れていた。私は数冊本を買った。

昼食は新天町の一角にある創作料理のレストランで摂った。私は海鮮丼を、r_nobu君はハンバーグ定食を食べた。けっこう安くておいしかった。

後は博多駅にてしばらく買い物をしたり近くの喫茶店で話をしたりして、最後に駅ビルの中にある韓国料理店でビビンバを食べ、再開を約して別れた。
昨年以来久しく旅行らしいものをしていなかったので、リフレッシュできて楽しかった。







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博多ラーメンしばらく、を出て天神へ歩いていった。r_nobu君は普段の運動不足が祟ったか、この時点で疲労困憊の様子だった。
昨日より今日まで博多どんたくが行われており、新天町の商店街でも踊りが行われていた。また、渡辺通りでも飾り車が通っていたようだ。
ここで西鉄電車に乗って西鉄福岡より西鉄柳川へと行った。所要時間は1時間弱だが、ここではほぼ眠っていた。

ここでは柳川の川下りを行うつもりであったが、駅で川下りの案内がなされていたのでこれの料金を払って川下り場まで送ってもらう。三柱神社の隣にあり、ここで舟に乗った。乗船人数は約10名といったところで、集まり次第発進するようだ。
前日から当日午前までの雨のために川の水位が上がっているようで、船頭さんの話では午前中は乗客は合羽を着て川下りをやったとのこと。雨が上がってよかった。

所要時間は約1時間で、のんびりと柳川の川と掘割を下って行く。街の中には縦横に掘割が通っており民家には水汲みを行うための階段がついている。
家によってはボートが置いてあり、エンジンがついていなければ舟で移動することは問題ない。

海に近くて海抜が低いせいか川から陸への高度差が小さく、橋を渡るときは身をかがめなければ通ることができない。川端には柳や櫨などの樹木が多く生えており、実に風情がある。近くを鴨が通ったり、カチガラスが止まっていたりもする。普段は猫が多いそうだが、今日は雨の後のせいかあまりいなかった。

そうこうしているうちに目的地が見えてきた。普段は水天宮の先まで行くのだが、この日は柳川水天宮祭りのために少し手前で終了。
ついでに水天宮祭りも見ることにした。これは川に神社の大きな舟が係留してあり、その周りに夜店が並んでいた。その中の1つでうなぎ饅頭を買って食べた。よそではあまりないとは思うが、まあまあおいしかった。

それから、ここ出身の詩人である北原白秋の生家とそれに隣接する北原白秋記念館にも行った。ま、良くある類の記念館でありそれほどの感慨はなかったが、彼はこの街についても観光や街づくりに関して提言を行っておりその文章が展示してあった。字はあまり上手ではなかったようだ。

ここから予約していた駅近くの柳川グリーンホテルにチェックインし、しばらく休んだ後、近くを散歩した。掘割のある風景は夕方に映える。いい風情だ。実のところ少し道に迷ったのだが・・・

そして駅前のある店でうなぎのせいろ蒸しと柳川鍋を食べた。3年ほど前に来たときは柳川鍋が品切れで食べられなかったのだが、今回は食べられて良かった。柳川鍋は何度も食べたいというほどではなかったのだがまあおいしかった。何より前回食べられなかったというのが今回の執着に結びついていたのだが。せいろ蒸しは前回も食べたが、今回も同様においしかった。







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[下に続く]