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「道徳」という土なくして「経済」の花は咲かず―日本の復活とアメリカの没落
「道徳」という土なくして「経済」の花は咲かず―日本の復活とアメリカの没落
日下 公人

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国の経済力の背景に道徳が深く関わっているという視点から書かれた作品で、道徳の優れた日本は今後発展を続け、冷戦後に独りよがりな行動の目立つアメリカは斜陽の道をたどると多くの例をあげて分析している。

日本の道徳の高さとしてあげているものに労働観や法律に従う能力などがあり、反面アメリカがここ10年以上にわたり道徳が低下した背景には、冷戦の終結でソ連などライバルがいなくなり緊張が薄れたからだとしている。

資本主義精神の元となっているとされているプロテスタンティズム、つまりカルヴィニズムは、日本における二宮尊徳やの勤勉の思想と比べられることがあるが、大きな相違点としてあるものに最後の審判の概念とそれに伴う失敗者の切り捨てがある。マルクス思想でも、プロレタリアがどうなるかと言えば資本家を追い出すという形で終わり、それでは闘争は終わらないだろう。

アマゾンのカスタマーレビューにおいて本書は、楽観的過ぎるとか安直という評価もあり、その根拠として最近の日本における道徳の退廃が挙げられていたが、私はそれほど道徳が退廃しているとは思わない。

年配の人から見ると、道徳なんて昔からずっと退廃し続けていると思いますよ。
古い文献だかにも”最近の若い者は・・・”という愚痴が書いてあるそうだし。

この著者の考えは一貫したものがあり、前向きでありながら普段見落とされがちな視点が多く述べられているので大いに刺激になる。




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