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藤堂高虎 (学研M文庫)
藤堂高虎 (学研M文庫)
高野 澄
学習研究社 2002-03

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藤堂高虎は個人的に興味のあり、わりと好きな人物である。

以前は戦国の世の中で6度くらい主君が変わったので、変わり身の早いゴマすり大名といった評価があったようだが、これは時代の流れであって、高虎を正当に評価したものではない。

今治城、伊賀上野城、安濃津城など築城の名手として知られ、徳川秀忠の娘である和子の入内に尽力をつくすなど、平和な世の中になってから真価を発揮したというイメージがある。
当然、それまでに朝鮮出兵で海軍の総督的な役割を務め、関ヶ原の合戦で西軍の切り崩し工作を担当するなど将軍としても有能さを発揮したのではあるが。

外様に冷たい家康や秀忠から譜代大名並みに信頼されたのであるから、ただのゴマすり大名ではない。そもそも私はゴマすりそのものは悪いことではないと思う。きちんと仕事で実績を挙げればだが。
実績もなくゴマすりだけするのが問題なのである。

以前徳永真一郎や童門冬二の書いた藤堂高虎の小説を読んでいるのである程度どのようなことを行ったのかは分かるが、やはり書き手によって人物の描き方が多少異なってくる。

今作では”計算とか人員配置は苦手なんだよなあ・・・”と愚痴らせたり、家臣から叱られたりするなど、以前のものよりも人間くさく書いてあるところが面白い。
一番面白かったのは、山崎の合戦を前に、家臣から”明智軍はいい場所を占領してますが・・・”と言われて、”確かにいい場所を占領している。だから我らに勝てないのだ”と根拠もあまりないのに答えたところである。戦国武将たるものやはりハッタリも必要だろう。




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