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小説 徳川秀忠 (人物文庫)
小説 徳川秀忠 (人物文庫)
童門 冬二 (著)
学陽書房 2004-07

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徳川幕府2代将軍・秀忠の生涯を描いた小説。
あまりに偉大な初代・家康の影に隠れて地味なイメージを持たれがちな秀忠だが、この人が徳川幕府の仕上げを行ったからこそ15代続いたわけでもっと評価されてもいい。

将軍辞任後にも大御所として権力を振るった家康とその側近グループにさんざん振り回され苦悩している様子がクローズアップされていたが、家康の死後その側近たちをすぐに解任したりせずに徐々に自然淘汰に任せて無用なトラブルを発生させなかったあたりがさすがである。
さすがに目障りな本多正純は解任したが、徳川家の石田三成的な存在だった上に利用価値もなくなりつつあったから仕方ないだろう。

関ヶ原の合戦では西軍の真田父子の上田城攻めに手間取って本戦に間に合わなかったことが家康を激怒させたといい、ここでは徳川譜代の家臣団を温存させるための謀略だったということになっているが果たしてどちらなのだろうか。
これが本当であれば家康は確実に勝てる自信があったことになるが、仮に敗北していたら温存策は意味を成さなくなったかもしれない。あるいは敗北していてもこれだけ直属軍があれば巻き返せる自信があったということか。

秀忠が軍人として歴史に登場したのが関ヶ原と大阪の役だけ(しかも副指令官役)で、あまりに判断材料が少ないので何とも言えないところである。


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