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読んだ本の感想をつづったブログです。


無病息災エージェント (集英社文庫)
無病息災エージェント (集英社文庫)
大沢 在昌
集英社 1990-08

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書店で目に付く場所に置いてあったので、衝動買いをした。

プレーボーイで臆病者のガードマン会社の日本支社長が、美人秘書に尻を叩かれ活躍をしてしまうユーモア・サスペンスの連作。

読み始めは軽さが少しばかり気に入らない部分もあったが、しょうもないドタバタを読み続けるうちに面白くなってきた。
もう少しこの著者の本を読んでから評価を確定させたい。

これは冷戦が終わる前に書かれたようで、CIAやKGBのエージェントも登場して彩りを加えている。このあたりを読むと、冷戦で敵と味方が分かりやすい状態は小説や映画のネタとしていい題材だったことを実感する。
現状の世界は、アメリカの一国主義があって、あまり面白みがないといえば面白みがない。
日本としては、弱ったソ連をこっそり援助して、冷戦を続けさせるべきだったかも知れないと思わないでもない。出来レースであればなお結構。

また、『新宿鮫』の原作者と知らなかったのは私の不明。



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梶尾 真治
早川書房 2003-09

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「最近感性が鈍ったのかいい作品がないのか、SFをあまり読まなくなった」と言うと、「これなんてどう?保証はしないけど」と友人に薦められて購入した。

宇宙船内で、人数分の酸素がない・・・という『冷たい方程式』のシチュエーションで”げげっ!”というような展開を繰り出す表題作の他、味覚で会話をする宇宙人の話である「地球はプレイン・ヨーグルト」など6つのドタバタ作品集。

「地球はプレイン・ヨーグルト」での会話で具体的な料理がやたらと出てくるところが特に面白かった。

全体的に見て、筒井康隆の影響があるように感じた。表題作なんていかにも出てきそうなシチュエーションだし、「地球はプレイン・ヨーグルト」は筒井氏の「関節話法」や「最悪の接触(ワースト・コンタクト)」に出てきたとんでもない形での宇宙人との接触というあたりが似ている。

『黄泉がえり』の著者とのことで、叙情的な作品も書く人らしい。




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